本を読む瞑想への手引き
はじめに
今回のnoteは6月1日に発売予定のKindle電子書籍「本を読む瞑想-身につく知識で心が成長する-」の出版を記念して「本を読む瞑想への手引き」というテーマで語ってみたいと思います。
そもそも「本を読む瞑想」とは何なのでしょうか。
その答えは当該書籍で述べているので、是非、お手に取って欲しいところです。
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ただ、本を読む前に少しイントロダクションとなる読書するって結局のところ何なのだろう?という部分について触れてみます。
「本を読むのが読書でしょ?」
「文章を読み進めて内容を理解すること」
「情報の収集」
「言語を介した知的な娯楽」
色んな解釈があると思います。
どれも間違いではないと思います。
でも、瞑想としての読書というのは、あまり考えたことがある人は少ないのではないでしょうか。
本稿では瞑想としての読書について考えてみたいと思います。
本とは何だろう?
本とは何だろう?
瞑想としての読書を考える際にまずこの問いについて考えてみましょう。
本とは基本的に文章の書かれたテキストであることが多いものです。
もちろん、絵や図解、写真などが掲載されたものもありますので文章イコール本ということではありません。
一般的に浸透したイメージは紙に印刷されたものが複数重ねられて表紙がつけられたものがあります。
しかし、現在は電子書籍化の流れも進み、必ずしも本は紙で作られたものであるという定義は成り立ちません。
では、本とは何なのでしょうか。
それは著者の想いと意図が籠ったもの。
主に文章を中心に込められたものという定義をしてみたいと思います。
本には想いがあり、使命を果たすための意図がある。
それと触れ合うこと。
自らの心を震わせて新しいサイクルを作り出すところに読書の意義があるのではないでしょうか。
瞑想と読書の関係性
本の定義を再考し読書の意義について考えました。
では、瞑想は読書とどのような関係性を持つのでしょうか。
瞑想を極めて簡単に定義するならば、心を育むための営みといえます。
瞑想には大きく二つの潮流があり、一つは集中することで心を整えていく営みです。
もう一つは落ち着いた心の状態から様々なものを理性的に観察していくことで確かな事実を掌握する営みになります。
瞑想は単なる精神安定のための施策と思われがちですが本当は違います。
ありのままの事実を歪めずに見つめることで知識を深めていくための学びの手法でもあるのです。
では、読書はどうでしょうか。
本に書かれた内容を正確に読み取るためには単に文章を追いかければ良いというものではありません。
集中して本の醸し出す世界に入り込まなければ内容をつかみとることは不可能です。
逆に言えば、本に込められた内容を真に受け止めるためには瞑想のような心の整理された状態が不可欠だといえるでしょう。
こう考えると読書と瞑想という一見、全く異なる営みには近しい関係があることを認識することができるのではないでしょうか。
読書を瞑想に変えるコツ
読書と瞑想は近しい関係があると述べました。
しかし、読書をすれば瞑想になるのかといえばそうとも言えません。
現代の読書の潮流はどちらかというと表面的な情報取得やなるべく沢山の本を読むことが大事であるような向きがあります。
もちろん、情報取得も沢山の本を読むことも重要なことです。
そこを否定したいわけではありません。
しかし、瞑想としての読書という観点で考えるとそれでは足りないのです。
そのあたりについて詳述したのが今回、書き下ろした「本を読む瞑想-身につく知識で心が成長する-」になります。
詳しくは幣著を読んで頂きたいところですが、本稿では一つだけ読書を瞑想に変えるコツみたいなものを示して終わろうと思います。
それは「本を深く読む」という意識をもって読書すれば、その時間は瞑想に変わっていくということです。
「なんだ。そんなことか」
と表紙抜けするかも知れませんが、昨今は、この一見、当たり前のことがないがしろにされる傾向があるということです。
コスパやタイパを意識しすぎて、本当の意味で読書できていないのです。
単純なことですが、「本を深く読む」を意識するだけでも読書を瞑想に変えることはできるのではないかと考えています。
皆様が今後、実りある読書と瞑想が果たされますことを願っています。
まとめ
6月1日に発売予定のKindle電子書籍「本を読む瞑想-身につく知識で心が成長する-」の出版を記念して「本を読む瞑想への手引き」というテーマで語ってみました。
本とは単なる文章で書かれたコンテンツではなく著者の想いや意図が込められたもの。
そこから自らの心にインフルエンスされることで新たな知見を得ることもできます。
但し、読書を単なる文章を読み解くという観点でのみ捉えていては本に込められた本当の想いや意図を受け取ることはできません。
本に込められたものを十二分に引き出すためには瞑想という観点が必要になります。
以上が本稿のまとめになります。
心庵まもる