
テストの点数で怒られてばかりいた子供の末路2
過去記事では、テストの点数で常に怒られていた子供が、自己肯定感のない、自分で意思決定もできない大人になってしまうと記しています。
ここで、「怒られるほど悪い点数って、何点なの?そこまで学力がなかったの?」という疑問が湧いてくるかと思いますが、こういう場合、小学校なら「100点(満点)以外」です。90点なんて「点数」として見なされません。
当時のクラスメートや友達には、90点ごときで怒られる経験を語る人がいなかったため、うちの家庭だけだったのかな?と思っていました。でも、意外と経験している人が世の中にいるものです。
そして、100点でないと怒られる、否定されるような生活を送ってきた子供は、自力で稼げなかったり、犯罪を犯してしまったりと、人生自体がダメになってしまうこともあるんだなと、大人になってから知りました。
そうでなくても、「その結果が(底辺)国立大学にすら行けない学力」と言っている人がいました。
そういう例を見るにつけ、私はラッキーだったんだなと思わざるを得ません。
そこまでレベルは高くない(本州から来た子が、「浪人したくないからこの大学を選んだ」と言っていた)けれども国立大学に行けました。
「あんたのような学歴の人間を採用する会社なんてありません」と就職エージェントに鼻で笑われたけれども、今、会社員をして、自分のお金で生活できています。
ただ、言えることは、テストの点数で怒られ続けた子供に共通しているのは、自分の本来の人生をかなりの期間、見失うことです。それが一生続く人もいるし、途中で自分本来の人生を取り戻す人もいます。
私も自分の意見がなく、依存体質で、騙されやすかったし、苦手な理系分野に10年ほど関わって、全く芽が出ませんでした。
自分の意見がないということは、自分で選べないということ。
さらに、何が好きなのか自分でもわからなくなるため、〝趣味の集まり〟というものにも無縁で友達ができにくく、孤独になる傾向もあります。
苦手な分野にいるということは、本来の力を発揮できず、誰にも利益をもたらさないこと。
それを嫌というほど思い知りました。
だから、たかがテストの点数くらいで怒ってしまうというのは、百害あって一利なしです。