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依存体質にならなかった理由

恋人選びまで依存する人たち

 ここ2、3年、誰かに依存し、支配下に入ってしまっている人たちを見てきました。
 冷静に考えればおかしくない?と思えることでも、支配者が「白」と言えば白となる世界。果ては恋人選びまで、その支配者の勧めに従っていてドン引きしました。

 もちろん、何かの判断をする時は、支配者にお伺いを立てます。支配者がなぜか荒れてしまった時は、自責の念を抱いたらしく本気で謝っていました。
 傍からは、支配者ご自身がやってきたことが原因で、ちょっと辛いことが起きていたように見えたので、「この人たち、何をこんなに謝っているの!?」と戸惑いを隠せませんでした。

過干渉されたことのある人は支配されやすい!?

 最近、カウンセラーさんの書いた本を読んでいますが、その中に、「不安が強い人は洗脳されやすい」「親に過干渉された人は、支配者を求めやすい」とありました。

 ここで、あれ…?と感じました。
 なぜなら、子供の頃は、私もかなり過干渉されていたからです。
 なにせ大学受験の進路を選ぶ際に、理系に行くように圧力を掛けられ、本当に理系に行ってしまったほどです。当然、その後、活躍できず芽が出ない年月が続きました…。

 でも、私は今、誰かの意見を鵜呑みにする、誰かをまるっと信じて崇拝する、などということは間違ってもしません。
 過干渉だったのに、なぜなのでしょうか。

親も自立、私も自立

 実は、両親の仲が良く、両親ともに自己否定するタイプではないため、過干渉以外は特に何事もなかったうえ、大人になってからは過干渉すらなくなったからです。
 両親の仲が良いというのは一つのポイントで、パートナーシップに問題があると、親は大人になった子供を支配して思い通りにしようとしたり、子供に依存してしまったりするようです。
 むしろ、事故的に博士課程まで行ったうえ、2年ほど実質プータローをしていたアラサーの娘を、文句も言わず、よく家に置いておいてくれたなと思います。

 その後、関東で一人暮らしを始めた後、数カ月でほぼお互いに、日常の連絡を取り合わなくなったのですが、それについて何か言われることもありません。

 それは、両親ともに依存体質ではなく、そもそも自立しているからではないかと気づきました。
 私も、関東に来てから数年間は、会社の人以外の知り合いがなかなかできず、一人でいる時間が長かったため、依存できる相手がおらず、自立できたのだと思います。

裏表のある人に違和感を覚える

 誰かに「この人ってすごいんだよ!」と紹介されたら、とりあえずは信じます(笑)。
 けれども、2年くらい経つと、違和感を覚える人とそうでない人に分かれます。

 違和感のある人って、言動に矛盾が多く、たまに突っ込むと、一見もっともらしい理論を並べてきます。
 その場ではふーんと聞いていても、何日か経つと、「やっぱりおかしい」と思ってしまいます。

 誰かに依存してしまう、支配されてしまう人は、おそらくこのような岡目八目的見方ができないのでしょうね。

 とりあえず、矛盾が多い人からは、いったん離れます。たいていは、そのままフェードアウトしていきます。
 一方で、何年経っても矛盾のない誠実な言動を取っている人とは、10年以上の付き合いができています。

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