栄養とお薬と体調改善と
栄養学のセミナーに行ってきた
元々、心配性で、体調が少しでもおかしくなったら、ネットで原因を調べまくってしまう私。
有機化学を専攻していたので、
「西洋医学のお薬では、今ある症状を改善するだけで、根本的な治療にはならない」
ことも履修済み。
「いくらお薬だのサプリだの摂っていても、体を作る元となる材料を入れないと意味がないんじゃないの?」
とも薄々感づいていました。
そんな中、誘われて行った基礎栄養学のセミナー。
セミナーの冒頭では、
「お薬は根本的な治療にならず、慢性疾患ならずっと飲み続けないといけないもの」
「昔の海藻や野菜中心の食生活、体を自然と動かす生活習慣が崩れてきた結果、長生きをしている人であっても、寝たきりになってしまっている人が増えている」
という、今まで聞いたことがあるお話を再確認できました。
日本では、「食育」の機会がない
今、親が20代でも不妊、流産が増え、ダウン症児や発達障害、体の一部に異変を持って産まれる赤ちゃんが増加しているとのこと。
たまーに風のうわさで聞こえて来ることもあったけれども、身近に全くいないので(もちろん自分にも子供はいないし)、実感が全くありませんでした。
でも実際に増えているらしく、今では「障害児」ではなくて「個性」としなければいけない空気があるそうです(へぇそうなのね、という感じでしたが)。
その原因が、親の栄養状態が悪いこと。
もっと言えば、親になるような人たちが、適当過ぎる食生活を送った結果らしいのです。
ただ、それってしょうがないよね、とも思うのです、
親になれるような若い人たちが、きちんとした食育を受ける可能性ってやっぱり低いわけです。なぜなら機会がないから。
栄養学のセミナーに行く人間って多分、「相当意識が高い系」の人種。
ある程度、歳を重ねて自分の体調不良を経験したり、周りの人が鬱などの不調になってはじめて、「自分の体と向き合わないといけないんだな」と思えるから行くわけです。
それに、日本で普通に暮らしていると、食についてまともに教えてくれる機会なんてありません。
こんな栄養が必要なんだよ~という話はあっても、じゃあどうやったらその栄養素が摂れるの?という話はまともにしないわけです。
不足したらどうなるの?という話も聞いたことがありません。
野菜ジュースとドラッグストアのプロテインでは健康になれない
教育の機会がないと、テレビで流される「売るための広告」にまんまとだまされてしまいます。
手っ取り早くお腹を満たせるファーストフードを主食にしていたり、ダイエットのために糖質制限と称して炭水化物を全く食べなかったり。
テレビや雑誌で流れる「これを食べれば手軽にキレイになれます!」「これさえあれば栄養がこんなに摂れます!」系の広告に惑わされて、「健康食品」を大量に摂ってしまったり。
野菜は食べなくても野菜ジュースを飲んでいるの、という人もいるかもしれませんが、野菜ジュースって味の調整のために、合成ものの糖が大量に含まれていることや、加工の過程で野菜の中の栄養素が壊れていることまで考えて飲んでいるでしょうか。
プロテインを飲んでいるからタンパク質は摂らなくて大丈夫、という人、市販のプロテインって、リンが体に害を及ぼすほどに大量に含まれている事実を知っているでしょうか。
日本政府や官僚は特に製薬会社に頭が上がらないので、外国よりかなりゆる~~~~い安全基準になっています。
巷の広告は、疑ってかからないといけないのです。
なんとなくの不調は、栄養不足のサイン
薄々感づいていたことですが、肌荒れや疲労感、抜け毛やプチうつ、眠れない…などの、病院へ行くまでもない不調は、体に栄養素が足りないサインだということをセミナーで実感しました。
特に、体を作るたんぱく質が体内にちゃんと吸収できていないことが原因だったんだなと痛感。
○○だけ食べる、とか、○○の栄養素を意識して抜くといった食べ方では、体を作るだけの材料がそろわないのです。
三大栄養素だけだと足りず、食べ物に微量に含まれている金属元素(ミネラル)だったり、お米に含まれているビタミンも必要なものなのです。
世間では、「これを塗ると抜け毛が止まる」とうたった育毛剤や、「これを飲むとよく眠れる」とうたった睡眠誘導剤などなど、「不調」を改善できるとする製品がたくさん売られていますが、そもそも、体に髪の毛や睡眠に誘導できるホルモンなどを作る材料がないと、意味が全くないのです。
材料を体の中で加工するための助けとなる、ビタミンやミネラルも、体の中にないといけません。
体の声を聞いて、プチ不調を発見したら、何が足りなくてそうなったのかを探る。そして、食べ物で補う。
それが、健康を維持できる秘訣なのではないかと思います。