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育児は育自という言葉。

10代で子供を産んだときには聞いたことのない言葉でした。

育児は育自?え?何?自分を育てるの?
って思ったのが3人目を産んだ頃。
離婚したてで、周りからの圧がとても恐かった時期に耳に入ってきた言葉のように思います。

3人目を妊娠してからシングルマザーの生活が始まったんですが、ものすごく怒涛の10年間でした。
恥ずかしながら、子供が子供を産んだので無知のまま親になり、何もわからないまま必死で子育てをしていました。

20代は仕事と子育てに必死で、30代で少しずつ自分の時間を作れるようになり余裕が出てきて、そのときに突然、育児は育自という言葉を思い出しました。

シングルマザーを10年やって、振り返る余裕がふっと出来たんでしょうね。
本当に、育児は育自だったなと思いました。

何も知らなかった私を、子供が母親にしてくれたおかげで、色んなことを一緒に勉強させてもらえたなと。
それが何か、というと、細かいところまでありすぎて書ききれませんが、感情面だったり、日常生活であったり、人間関係であったりと。
私が一人では出来ないことは子供が体験させてくれました。

一緒に楽しんだり、一緒に泣いたりとか。

何より、この子達を守っていきたいっていう母性が私にあったんだなという発見を出来たことがとても嬉しかった。
子育てをしていなかったら私はどうなっていたんだろうと、今はそれがすごく恐怖に感じます。

元々私は、自分が良ければそれでイイという性格を自覚していたので、子育てには向いてないと思っていました。自分の時間も大切ですし邪魔されたくもなかったし。
だけど、子供が生まれたらそうもいかず、自分のことは後回しで、今までしていたお洒落も出来なくなって、自分の時間なんてどこにもなくて、
でも不思議なことにそれ以上に、
『子供ってなんでこんなに尊くて愛しいんだろう』と心の底から思いました。

なんだかんだ周りの圧や世間体に揺れたりもしましたが、結局のところ、私は子供たちに育てられてるなと毎日思わされます。
私の知らなかった感情とか世間のこととか、嫌でも知らなければならないこともあって、これは私一人では経験出来なかったなぁって。

そう思えるようになってから、ひとつひとつが貴重で大切な出来事だなって思えるようになってきちゃって、今はそれを楽しんでおります。

子育て嫌だーーー!!って思うことももちろんあるけど、そんな時には、子供が生まれてきてくれた日の感情を思い出します。
そうすると、あー、やっぱり天使だったか。と思えます。
・・一瞬(笑)
今は宇宙人に近いですが、宇宙人と生活しているのも貴重な経験ですので、育児は育自という言葉を念頭に(笑)

そう、私は子供に育てられてるんだ。
私が子供に育ててもらってるんだ。
私が子育てしてるわけじゃないんだ。
私自身の成長のためよ。アラフォーだってまだ成長するのよ。

って、結構ガチめに思うようにして、日々を過ごしています。
(そう思うとちょこっと頑張れる。一生懸命は頑張らねぇよ。)

子供たちは私の生きる意味だな〜なぁんて思わせてくれたのが、育自だなと。子供たちのおかげでお母ちゃんも成長してるはず。ありがと。

育児は育自という言葉があって良かったなぁと思ったお話でありました。


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