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「ひとりでカラカサさしてゆく」を読み終わりました。

最近は読書から遠ざかってしまっていて、それは、noteのなかに素晴らしい読み物がたくさんあるせいでもあり、細かい手作業やネットでの布探しや配信ライブなどで目がパサパサになってるせいでもあるんだけど、やっぱり読みたい本を見つけてなかったからなんだと、この本を読んで思いました。

変な言い方かもですけど、「読みたい本」と「おもしろい本」は違っていて、まちがいなくこれは読みたい本で、「読んでいたい本」って言ったほうがぴったりかな?

たぶん、江國香織ファンでないと、読み終わって最後のページを見つめて「で?」って言っちゃうんじゃないかなーなんて思いました。

わたしは、もっと話聴いていたいのにー。って思った。まだまだいっぱい気になることあるのにー。

ここで終わるのならば、この本のどこで終わってもいいように思っちゃうし、いつまででも続けられるようにも思うのだ。

だからね、おもしろかった?って聞かれたら、うーん?って感じだけど、わたしはとっても大好きでした。

いつまでも、このいろんな立場の、いろんな感性の、いろんな生き方の人たちのエピソードを聴いていたい。


わたしが江國香織さんに親近感を持ってしまうのは、誰かひとりのひとを「知る」ための情報の種類がおんなじみたいな気がするから。

この人ってどんなひとかな?って思うときに、知りたいのは、住んでる場所とか仕事とか年齢とか学歴とかではなくて、好きなお菓子だったり口癖だったり部屋に飾ってるものだったりする。

だって、登場人物のそういうのを延々と書いてるんだもん。きっとそう。

だからわたしは、江國香織さんの本を、友達と話しをするように読む。好きな友達の話なんて、ずっと聴いていたいにきまってる。


この本ですごく好きだったところ。(ネタバレありです)


「久しぶりにパパの夢をみたわ」
洗い物を終え、リビングに戻って夫に言うと、「何時ごろ?」
と訊かれた。


「どんな?」じゃなくて、「何時ごろ?」って!!そこが大事なの?何時にみた夢とかわかんなくない??って、思って、すごくきゅんきゅんしました。笑


義父の歓迎のしるしである腕たたき(ばしんばしん、「元気でやってるか?」)

腕たたき、、というネーミングが絶妙。

「私の家族をきれいごとっぽく使わないでよね。」


バシッと言ってみたいセリフ。なんかとてもリアル。


あと、わたしが爆笑したポイントがあるんですけど、ちょっとここには書けない内容。笑

なので、「踏子が、コロナ禍で起こりそうな現象について間違った認識をしてた件とは?」というクイズにするので、もしもお読みになった方がいたら、こっそり共有してくださいね。笑


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