六年根高麗人参~地元のドラッグストアで出会ったベテラン薬剤師さんの話

本日有休。
地元でまぁまぁ安いと言われているチェーン系ドラッグストアへ行った。
薬剤師さんでないと売ることができない薬(婦人科系)を買うためだ。

このシステムが非常に厄介。
なぜこれが第1類に指定されているのかまったく解せないが、そうなっている以上、薬剤師さんが出勤されている時間でなければ買うことができない。

かくいうわたしは、仕事後に行くことが多いせいか、なかなか薬剤師さんがいる時間にうかがうことができずにすかしまくって、やっと…!!念願の薬剤師さんに会えた。

白衣を召された小柄なおばあちゃん的な薬剤師さんは、薬を品だししていた。

箱をもって近づくと「あ、この薬ね、一緒にレジに行きましょうね」と、レジに向かった。 

平日昼にも関わらずレジは8人くらい並んでいた。

待っている間も先生は傍らについていてくださり、色々な話をした。

女性は冷えが大敵だから、当帰芍薬散(漢方)が効く、納豆をたべるときには、すこしよい鰹節をかけて食べるとよい、冷たいのみものはのんではいけない等、おばあちゃんの知恵袋的な話はとてもたのしかった。

また、チェーン系ドラッグストアであるためか、押し売り感もまったくなく、先生が持っている知識をそのままありがたく享受した。

レジの際も、特定の商品を買うともらえるらしいスタンプカードを「なんでこのこはもらえないの?」と、レジのパートのかたに聞いていたのも、なんだか人間味があってとてもかわいらしく感じられた。

購入後もしばらく店内で話していると、先生が、



「あなたみたいにね、20代のころからこうやって色々と対策をするのはとっても大切なことよ!」と。


この後の人生におけるドラッグストア入用品はすべてこの店で買うことに決めた。

「先生、30代ですよ!もうっ!」

非常にうれしかった。

「あらあ見えないわね!30代でも大丈夫よ!わたしは81だから」

81?

えええええええ!!!!

驚いた。
先生は御年81にして現役の薬剤師だった。

「めちゃくちゃすごいですね!!みえないですよ!!!」

「雇ってくださってね、ありがたいね」

すごすぎる。
資格すごい。
採用した人事ナイチョイ。

聞けば、平日はオープンから17時まで、土日は18時まで働かれているとのこと。
すごすぎ、やばい。

先生のお人柄はとても素晴らしいが、年には抗えない。
しかし、薬剤師というジョーカーを持っているために、先生は年齢の壁などまったくなく働かれているのだ。
かっこよすぎる…!!!

現在習字を習っているが、習字を続けようとかたく心に誓った。
薬剤師とはまたちがうが、習字の先生も81歳の方がなんだか味のある先生に見える気がしている。

資格は無敵だ。

そんな話をしていると「○○さーん!つぎこちらのお客様お願いしまーす!」
と、店員さんから声がかかった。
スタッフさんも薬についての知識があるだろうが、薬剤師さんのほうがより的確なアドバイスができることは間違いない。

この先生はこのお店に必要とされていて、よかった、と勝手に思った。

「あ、じゃさいごにね!!おすすめはこれ!」

と先生に薦められたのは


まさかのスタミナドリンク…!!

「え?これのんでるんですか?」

「これね、毎日のんでるの!わたしのお給料はこれにほとんど消えちゃうのよ!これはね、牛黄が入ってるのよ!」

ゴオウ。

なんだかすごそうー☆

「またいらしてね」

そういって、先生はあらたなお客様のもとへ行かれた。

なんだかすごい人に出会ってしまった。
漢方は即買いし、かつおぶし納豆は明日の朝から実行予定だ。

とくに用はないかもしれないけれど、またお店を覗いてみようと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?