だしの話

大人になってから、誕生日を嫌がる大人、とくに大人の女性が多いように思われるが、わたしはいまのところうれしい。

まぁ、年々衰えを感じる体力や、顔のしみなどは隠しきれないが、あまり連絡をとっていなかった友人から毎年その日だけ連絡がきたり、最近ではアプリが勝手に祝ってくれたりして、なんだかうれしい。

中には、プレゼントを用意してくれる友人もいる。

プレゼントの何がよいかと言えば、もらう人のことをあげる人が考えている時間がとてもいとおしく感じる。

何をもらったら喜ぶか、どんな趣味だったか、何色が好きだったか、最近何にはまっていたか…

他人のことで頭がいっぱいになるなんて、まさに愛である。

考えた時間は人それぞれであるが、ともあれもらう人のことを一瞬でも考えてあげるプレゼントには、あげる人の想いが少なからずつまっている。

はずであるが。

わたしたちは大人になってしまった。

誕生日よりすこし前になると、気の知れた友人から連絡がくる。

「最近はまっているものとかある?」

唐突💡

まさに誕生日を意識してのことなのだが、この探りがあることで、わたしは100%ほしいものを手にすることができるのだ。(予算内)

わたしは常日頃、コスパについてさんざん考えているが、もうひとつ「合理的」なものを好む傾向がある。

コスパがよいことと合理的であることは、異なることでありながら、少し似ているところがある。

その観点からいくと、これはかなり合理的なシステムだ。

正直何をもらってもうれしいが、それが自分自身が欲していたものであればさらにうれしいのは間違いない。

そこでわたしは、ある特定の友人に毎年頼んでいるものがある。

それは、茅乃舎のだしだ。

すきすぎてやばい。

お値段が少々はるため、普段使いはなかなか難しいところであるが、そんなものこそプレゼントでいただけたら、なんてよろこばしいことか!

こちらを毎年友人に頼んでいる。

友人も慣れたもので、


「まただし?」

と聞いてくる。

「まただし」って。

こうして、誕生日以降しばらくの間、わたしハッピー茅乃舎週間が始まる。

なかでも、お高級な茅乃舎のおだしで「だし茶漬け」を作るレシピがいちばん好きだ。

材料:茅乃舎のだし、塩

①鍋にお湯を沸かしてだしを1袋、贅沢な気分のときは2袋入れる。雰囲気で塩を加える。

まさに最強レシピ。
鍋をあたためている時点でだしの香りが部屋を包む。

わたしは茅乃舎のだしが好きすぎて、自身の披露宴の引出物や内祝にも使わせていただいた。

とくに引出物は、式場との契約前からこだわっていたポイントのひとつであった。
プランナーの方に、

「引出物の縁起物として茅乃舎のだしってありですよね?」

と聞くと「絶対いいですよ!!!わたしもらったらうれしい~!」
と言っていた。


そこで契約した。

※(それだけの理由ではないが)

結婚式の話もまたしたいところであるが、こだわりが強いわれわれ夫婦は、引出物と料理に人一倍こだわった。

まず、引出物は、もらって絶対的にうれしいものであることは前提で、お互いの出身地のものにしようということで合意していた。

違う💡

そう。
これだけ特別だった。
絶対に茅乃舎のだしでなければならない理由を考えるとよくわからないが、これはもうゆずれない想いであり、老若男女に親しまれる強い自信はあった。

結果的に、茅乃舎を知らなかった方々からも「あのだしおいしかったよ」と言っていただいたりもして、本当にこだわってよかったと思った。

それからと言うもの、わたしは自身のプレゼントのみならず、友人になにかプレゼントをする機会には、積極的に茅乃舎を取り入れている。

そんな話をした友人から、昨年の誕生日にはおでんのつゆをいただいた。

スマッシュヒットだった…!!

一体いままでわたしは何を食べていたのかと、ひどく後悔した。
2袋しかないため、あと1袋をどのシーンで使おうか、、と考えている間に春になりそうだ。

おいしいだしで作るおでんはおいしいのである。

そう、だしは万能だ。
ドレッシングにしてもOK、スープにしてもOK、おでんでも水炊きでもキムチ鍋でも…!!!

茅乃舎、がっちりである。

簡単に幸せな気分にしてくれる茅乃舎のだし。


早くまた誕生日がこないかな、といまから待ち遠しいのだ。
(自分で買え)

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