日本美適進化論:バイアスが希望に変わる瞬間
ジェンダーレス・ジェンダーフリー・ジェンダーポジティブ・ジェンダーバランス・ジェンダーバイアスと、様々な言われ方をしますが、使われ方の違いがあるにせよ、本質は同じなのではないでしょうか。社会的性差についてこれだけ話題になり始めると、さらに探求心が深まります。世の中の仕組みや制度が画一的なまま、多様性を受け入れる環境づくリが進まないことで生きづらさを感じる現象として少子化へ繋がっているので、一度、自分の人生のWLBを振り返ることも大切だと感じます。そしてそれを「そんな時代だから」と、自分の価値形成をどのように捉えるかによって、新しい時代への関心が湧くのかどうかによっても、新しい日常の生き方が変わるのではと思います。
生き方への興味関心を、ご自身がどのようなものを取り上げてどのような扱いをしてきたのかも、この先の過ごし方につながりますね。今まで自分が生きてきた人生の内容が、「好きなこと」で多くが創られてきたのか「好きではない」ことで創られてきたのか、流されることを感じて生きてきたのかの違いも明確に現れるのかも知れません。突然身に振りかる事故や災害などの避けられない事実は別として、自分で選択できる未来については、ご自身の強い偏見を刷込まれた理由を探しだすヒントを見つけることも大切だと感じます。まずは、わたしたちの生活を形づくってきた社会に関心を持ちアクションすることも、社会人として健全なのではないでしょうか。
40代後半から50代、60代と、年齢とともに社会的な役割も責任も担う立場ほどシンプルな体制を整えたいものです。私たちが考えている以上に生活に影響を及ぼしている世の中の仕組みや制度が、もう20年以上いやそれ以上前から変えられずに継続されていることについて、先日ブレストする機会を持つことが出来ました。女性が中心となって家庭や子育てを担い、男性が経済的に主力となるスタイルで形成されてきた社会制度や仕組みの画一的なジェンダーバイアスを緩め、共働きモデルのスタイルへリニューアルすることで、様々なグラデーションを持つジェンダーの関係性が社会に広がり、結婚した場合の世帯収入も安定し健全な家族形成につながるのではと思います。われわれの世代で生きにくいと感じてきたことを、若い世代が克服しやすいように整える責任も感じますし、企業へも積極的にアプローチすることで、社内でのイノベーションが起きやすい職場環境へ沿革的に貢献できるかも知れません。どちらかが何かをしなければならないという縛りを解いて、お互いの気持ちが軽くなるように工夫することや、仕事つくりも家庭づくりにもやりがいが持てるような関係性を築ける世の中に変わる過程に、あまりトラブルがないように。こんな本音も聞こえています。女性もますます仕事にやりがいを持ちたい、男性も子供が好きだから育児に関わりたい。これは両方の本音です。そのような、自分の人生がオリジナルで良いのだと、関係性を選択する楽しみ方も含めて、ワクワクする未来を創造して行きましょう。