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【ロンドン発】今週の日記(2月26日~3月4日):今週もいろいろありました&いろいろ聞きました。

2月26日:今週も次男のラグビー試合からスタート。今日はリーグ・マッチで、チーム昇格を狙う重要な試合。なので、スクワッドの中からコーチが最良と思われるプレイヤーを選んで遠征。相手は格上の強豪。次男は朝から、絶対に倒してみせる、と頼もしいお言葉。親も気合が入る。で、結果から言うと、あっけなく勝利。前半だけで、トライ数4-1とリードしていたが、後半半ばで、ほぼ勝利が確定したため、コーチは強い選手を外してサブを投入。そのため、その後はシーソーゲームとなったが、特に苦戦を強いられることなく試合は終了した。これで、格上のチームを3つ倒したことになるが、コーチの話によると、それでも昇格は確定ではないという。今月末に行われる、やはり強豪であるチームとの試合に勝って初めて昇格が認められるらしい。チームとしてのバランスも結束も悪くはないし、勝ち続けているので、この調子で行けば希望は持てるが、昇格するのにどんだけ戦わねばいかんの、と思うと子供達が気の毒に思えてくる。

試合後に、相手チームから軽食がふるまわれたが、さすが強豪名前のあるチーム、素敵にタイ・グリーンカレー。が!子供たちには超不人気。「グリーンカレーは好きなんだけど、運動したあとは、バーガーとかチップスが食べたい」と次男。なんと贅沢な!ある意味単純なんだけど、与えられたものはしっかり食べないと!と言いながらホットドックを買い与えたダメな親。

2月27日:たまたまリージェンツ・ストリートを通りかかったら、Vogue x Snapchat のファッション・イベントをやっていたので、寄ってみる。

https://voguexsnapchat.com/

Vogue とは言え、 Snapchatが関わっているからか、来場者はほぼ20代。 Snapchatをダウンロードして、そのフィルターを通して見ると、画面にいろいろと現れてくる、という楽しいイベント。



2月28日:友人宅でお茶会。主催の彼女は現在自宅を大規模改造中で、賃貸のお家に1年間仮住まい中。途中でお土産にお花とイースター・エッグを買った。

ドイツのレシピでレモン・ドリズルケーキ。
私はこんなに高級なティーセットは持っていないのだけど、
やはり素敵な食器で淹れて頂く紅茶は美味しかったわ。

話題はもっぱら、ゲストの一人の離婚裁判。離婚自体はもう5年ほど前に合意してはいるものの、途中コロナを挟んだりなどで、交渉が滞り、今回やっと財産分けが決着したという。で、現在彼女は息子3人と住むための家を探しているのだが、とにかく選択が少ないらしい。現在の家は既に買い手が決まっており、5月末には引き渡しとなるので、もし購入が不可能なら、一旦賃貸もやむを得ないと言っているが、不動産購入には時間がかかるので、後2か月では無理だ。

3月1日:先週末に急死した夫の叔母(血のつながりはない方)のお葬式がライブ・ストリーミングで行われた。アイルランドなので、参列することができない為、このようなサービスは有難い。享年67歳、しかも67歳の誕生日の日に亡くなり、ベッドの横には、ニュージャージーに住む息子からの誕生日カードが未開封で置かれていたそうだ。

お葬式には参列できないので、カードを送りました。

RIP。

3月2日:あーん、スティーブ・マッケイの訃報が(泣)、
ロンドンに20年以上住みながら、何故かパルプは未体験で夏のフィンズベリー・パークを本当に楽しみにしていたのに。

享年56歳。安らかに。


3月3日:セインズベリーで牛ミンチを買おうとしたら、パッケージが新しくなっていた。しかし、ちょっと挽肉の色見て。

左の方が2日新しいのに、色がくすんでいる。
因みに両方とも脂肪率5%。

”同じクオリティ、新しいパッケージ”と書いてあるんだけど、肉の色が。手に取って固まっていたら、60代のご婦人が横から、「なんか買う気にならないわよねえ。この色じゃ...」とおっしゃる。そこへ小さい子供を連れた女性も「バキュームでパッケージングしているからそのせいかしら?」と参加。「でもバキュームだったら、酸化が無いのでこんなに色が変わることはないんじゃない?」と私。三人で首を傾げた。私が「とにかく試してみることにするわ」と買い物かごに放り込むと、二人が「結果教えて」、「電話して」と笑って言うので、「I will」と苦笑いして二人を後にした。結果、特に臭みもなく、味にも問題ないが、とにかくぎゅうぎゅうにパッケージングされているので、ほぐすのが大変だった。フード・サイエンスに詳しい方、どうしてこんな色になるのか説明していただけませんかね?

3月4日:息子たちの学校の卒業生(25歳)が、BBC『Dragon's Den』に出演し、見事ドラゴンからの投資を獲得したらしい。

『Dragon's Den』(ドラゴンズ・デン)とは、起業家(entrepreneur)が、投資家(ドラゴン)5人を目の前に、自らのビジネスに関するピッチをし、equity(株、配当)を渡す代わりに投資を得るという番組。中には、ビジネスにならないビジネスもあったり、ビジネスを過大評価していたり、良い商品であるが、patent(特許)がなかったり、などもあり、ドラゴンたちは重箱の隅をつつくように、容赦なく質問攻めしていくが(投資するのだから当然だが)、良い商品、アイデアの場合はドラゴンも我先にとこぞって名乗りを挙げることもある。彼らはそれぞれ活躍しているフィールドが違うので、起業家のプロダクトによっては、どのドラゴンの投資を受けるのがベストかを前もってリサーチしておく必要もある。また、ドラゴンから受ける恩恵は、お金だけでなく、彼らの経験やアドバイス、そしてコネクションなどもあり、しかもこの番組に出演するだけで、(たとえ投資を得られなかったとしても)自分のビジネスを全国網BBCで知らしめることができるのだから、その目的だけでも達成できたことになる。で、この卒業生(兄弟)が所有するビジネスだが、なんと、ドラゴン5人全員から、投資のオファーを受けたのだ。

会社名は、PerfectTed。そしてその商品はというと、ヨーロッパで最初の抹茶をベースとしたフルーツ味のエナジードリンクらしい。原料となる抹茶は、宇治産のオーガニックを使用しており、効能としては、不安の軽減、集中力の増強、エネルギーの長期持続などを挙げており、従来のエナジードリンクに比べると、低カロリー、ケミカル不使用でカフェインが摂取できるという。

5人のドラゴン全員が名乗りを挙げたのだが、起業家の二人が選んだのはピーター・ジョーンズとスティーブン・バートレット。もともと50Kの投資で5%の見返りという条件だったが、それを二人で25Kずつに分けて5%ずつ、計10%のエクイティを渡すことになった。まあ、ドラゴンを2人つけることにより、より広い知識と経験、そしてコネクションが得られるので賢い選択だったと思う。

日本人の私たちは、緑茶の効能を特に意識することのないまま、普段の生活に取り入れているが、なるほどこのように言われると、我が国民的ドリンク(?)が海を渡って、エナジードリンクとして再発見&再開発されたことに、そして、それを投資家がビジネスチャンスとして認めたことに、少し不思議な感覚を覚えた(もやもやではないが、そうなのか、という感想)。

いずれにしても、このビジネスが発端となって、日本の緑茶市場が少しでも活気を帯びてくれればそれでいいのかもしれない。

余談だが、上の動画にもあるように、Matcha(抹茶)、 Kombucha(昆布茶)はイギリスでも商品名、原料名として広く使われている。

PerfectTed 公式ウェブサイトはこちら。

(今週おわり)

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