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私の好きな漫画「あせとせっけん」

『あせとせっけん』は汗っかきな体質がコンプレックスなOL・八重島麻子(26歳)と、鼻が効きすぎる匂いフェチなサラリーマン・名取香太郎(29歳)の二人が織りなす純愛物語だ。

引っ込み思案だった麻子が、香太郎との交際を通じて少しずつ自分の殻を破っていく。

交際当初は「私なんて…」と自分を卑下したりする麻子を理解できない香太郎。
しかし、交際が進む中で少しずつ麻子が本音を話せるようになっていく。
香太郎も徐々に彼女を理解し、いつしか麻子が自己肯定感が低かった原因にたどり着く。

麻子が過去のトラウマと向き合う時、香太郎に対して感情的に泣いて縋るシーンがある。
普段はおとなしい麻子が感情を曝け出すシーンに涙を流す読者も多かった。

麻子のように「どう思われるだろうか」「嫌われないだろうか」と、自分を守るために”伝えない選択”をする人は少なくないだろう。

「私が我慢すれば丸く収まるから…」と自分の思いを押し殺すのは、一見楽に見えるかもしれない。だが、本音を曝け出すことが出来たら相手との絆はより一層深まるかもしれない。

人とつながるために自分の殻を破る、そんな勇気をくれる作品だ。


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