ボッリートミスト3段活用からの、使い切って思う事
こんにちは!
料理教室Arcobaleno主宰、おうちごはんアドバイザーmamigeこと、北原です。
まずお知らせなんですが、最近プロフィール記事を更新したんですよ。
オンラインレッスンこんな感じだよ。って言う内容も少し載せてますので、良かったら覗いてみて下さい♪
さてさて、少し前の事ですが、久しぶりにボッリートミストを作りました。
ボッリートといえば、イタリア郷土料理のなかでもあまり知られていない部類に入ると思われますが、寒くなる今時期に是非ともおすすめしたいメニュー。
“イタリアおでん”なんて呼ばれたりもしているようなのですが、おでんと言うにはあまりにも
肉!肉!!肉!!!
な、お料理なもんで、正直ピンと来てない部分もあるのですが…。
まぁとにかく豪快だし豪華なので、今時期、おもてなし料理としても、クリスマスのご馳走メニューにしてもおすすめな一品。
遥か昔の私のnote創成期あたりの記事で記載してるので、興味ある方はどうぞそちらへ。
因みにお料理教室を立ち上げてから無料記事との線引きが難しくなって来たので、こちらは今後、手直しして有料記事に移行します。
手直し後はサルサヴェルデのレシピも追加する予定ですが、2023年12月31日までは無料で公開してますので、作り方を知りたい方は今すぐ下のリンクへダイブだ🪂⬇️
さて、前置きが長くなってしまったわ!
お待たせしました。
本題のボッリート3段活用行きますよ〜。
まずは初日。
愛機サーモスのシャトルシェフ、行くわよ〜!
味つけやらなんかして、仕上げに青み野菜が欲しいところ。
此度の青みはスイスチャードなり。
そのままの色味が綺麗だからサラダとかに良さそうなスイスチャードですが、実は生のままだと苦すぎてなんかもうイラっとする位苦いので、私は生食はしない派。
茎部分は特に苦いので、後日別のお料理に使うため取り除いて、葉の部分のみ、綺麗に洗ってから適当にちぎり、さっと火を通します。
加熱するとミネラル感のある旨みとほろ苦さが絶妙で、モリモリ食べられちゃうの不思議。
そしてこちらなんちゃってサルサヴェルデ。
イタリアンパセリではなく日本パセリと、その他ありもの材料でチャチャっと。
そして出来上がった肉を取り分けて、完成。
まず1品目
ボッリートミスト
個人的にこの鶏団子は外せない。
ボッリートの記事で書いてあるセルゲイで食べて、こんな豪快な肉団子があるのか!と衝撃を受けて以来、鶏団子は必須です。
因みに今回、この鶏団子にも玉ねぎ麹練り込んだらいつもの倍美味くなったので、玉ねぎ麹ユーザーはぜひ試していただきたい。
さて、上の画像で、使っていないお肉があったのにお気づきだろうか。
どれかと言うと…
これは焼き豚用にネットに包まれたのを購入してそのままドボンしたのだけど、ボッリートを作るついでに一緒に茹でられし豚肩肉。
これと煮汁はそのまま冷蔵庫で保存し、翌日はこれを使って別メニューを作りますよ。
まず肉のネットを外して大きめの一口大にカット。
あと、やっぱり青みは欲しいわね。
今宵の青みはブロッコリー。
そしたらですね、今回の主役にお出まし願いましょう。
レンズ豆さんお願いしまぁす!
我が家の人気食材赤レンズ豆。
煮えるの早くて重宝してる我が家の常備豆。
レンズ豆は低脂質で食物繊維やタンパク質が豊富、エネルギー代謝に嬉しいビタミンB類、更に鉄分も含まれてるので特に女性には嬉しい豆なのではないでしょうか?
日本ではまだあまり馴染みがない食材かもしれませんが、美味しくて栄養価が高いうえ煮えるのも早く、他の豆類より安価に手に入るので個人的にはキッチンに常備しておくのかなりおすすめです。
ザルで越しながら柔らかく煮えたレンズ豆入り鍋に。
そこに冷蔵庫の余り物野菜をザクザク切って入れ…
味を見て、整えたら…
ハイ!2品目!
豚肩肉とレンズ豆のシチュー
シチューと言ってもクリームシチューじゃないから重くなりすぎず、レンズ豆でとろみをつける感じ。
さて、最後。
このレンズ豆シチューの豆部分だけが残りまして、翌日また煮るから冷めたら鍋ごと冷蔵庫で一晩お眠りいただきました。
翌日
これをどうするかって?
!!?
唐突に残り物パンのご登場でわけわからんでしょうか?
安心して下さい。
一緒に煮込みます。
これはですねぇ、トスカーナの郷土料理、リボリータに変身させようと言う魂胆です。
リボリータは、先述しましたトスカーナの郷土料理で、硬くなったパンを再利用するためのスープです。
本来は白インゲン豆を使い、カーボロネーロ(黒キャベツ)が必須とされていますが、今回はレンズ豆を使用して、なんちゃってリボリータを作りました。
作り方は人により千差万別で、郷土料理本には、「オーブンで焼いて仕上げると書いてある」と、ヴェネツィアのシェフから言われた事がありますが、
当時トスカーナのレストランで学んだのはオーブンには入れないし、なんなら白インゲン豆すら入っていない(オーナーシェフが豆アレルギーだから)ものだったので、野菜とパンが入ってればもうリボリータでいいんじゃない?とか思っちゃう不届ものな私です。
こんなん言ってたらトスカーナ人の皆様に怒られちゃいそう。
今回は、せっかくなのでオーブンに入れて焼くパターンを採用してみました。
作り方はこれは本来のとはかけ離れているので、ちゃんとしたのを知りたい方はリボリータで調べてみてください。
3品目!
クラシカル&ローカル万歳
リボリータ
これには肉系は入ってないので、タンパク質は奥に見える、ルッコラと豚肉のバター炒めで補給。
これで煮汁まで残らず使い切りましたー!
ではまとめて見てみましょう。
1品目 ボッリートミスト
初手なので、素材がちゃんと原型留めてて小綺麗な仕上がりですね。
じゃがいもは1人丸ごと1個をしれっと盛り付けるストロングスタイルでどうぞ。
2品目 豚とレンズ豆のシチュー
2番手は、色んな肉から出た美味しいスープを最大限活用して、栄養も余すところなく取れる豆シチューに。
前日が野菜少なめだったので、野菜もたくさん入れてバランス調整。
3品目 リボリータ(もどき)
最後は残ったピューレ状になった豆を生まれ変わらせるリボリータ。
寒い日におすすめなリボリータを更にオーブンで焼くタイプにして寒い日にもポッカポカ🔥
以上、ボッリートからの使い切り料理3品でしたー!
おわりに
ボッリートはいつも大体こんな流れで煮汁まで使い切るのだけど、3品目が終わって、色んなものが無駄が無く回せたなぁと感じたので今回記事にしてみました。
でも書いているうちに、これはいわゆるエコとか時短にも繋がるものがあると思って。
最近、この手のワードに少々思うところがありましてね。
最初のボッリートは煮る時間はかかれど手間はほぼ無し。
2品目からはじっくり調理された物の転用なので、調理時間も短縮され光熱費的にもかなり節約されたと思います。
クラシカルなイタリア料理って食材を無駄なく使い切る工夫があらゆる箇所に散りばめられているので、今回の3品にうまくハマり活用できて、改めて素晴らしい食文化だなぁと感じました。
最近て、SDGsとかエシカルとかエコとか、意識高いワードが乱立していて、それは大事な事んだけど、なんだか言葉ばかりが氾濫していて息苦しさすら感じちゃうし。
お料理はどのメディアを見ても時短、簡単、手間無し、○○フリーというワードばかりで。
私も時短も簡単もやるし、○○フリーも健康面やアレルギーの観点からも求められ必要なものだとはわかるんですけどねぇ?
今回、ボッリートを転用しながら使い切って、ふと、本当の意味でのエコとか時短、健康ってなんだろうな?
そこに心の豊かさはどのくらい伴っているのだろう?
そんな疑問が沸いて。
物価も高騰し、あらゆる方面に心を配る事を要求され、なんだか生きにくさすら感じる昨今。
せめておうちごはんだけは。
ほんの少しの創意工夫で無理なく楽しく。
ホッとできる場になれたら。
そしてそれを伝えるお手伝いが出来たら。
そんな事を感じ、思うこの頃なのでした。
なんか最後重い話でごめんねー!!
お読みいただきありがとうございました!
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