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ライティングディテールスケッチ #2 札幌駅 地下歩行空間

こんにちは、現在ベルリンでライティングデザイナーとして活動しいていますmami(@mamichen0929)です。
Instagramに投稿しているライティングディテールスケッチをさらに掘り下げて紹介していく記事の第2回目です!

ライティングデザイン、というと照明器具での建築設計における照明計画が想像されると思いますが、実は職能としては太陽光シミュレーションや自然光利用のデザインも含まれます。今回は、旅行中に見かけた北海道札幌駅の地下歩行空間での自然光を屋内空間にうまく取り入れているディテールをご紹介します。
特に最近ではサステイナビリティーの観点からも自然光を積極的に取り入れ、人工照明と自然光を融合させて光のデザインをしていくことがライティングデザイナーにも求められています。

スケッチとポイント

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Instagram投稿

ポイント
- 自然光を地下に引き込むディテール

- 鏡面反射を利用した遊びのある光のきらめき

- 地下から見える外界の風景、空の景色

- 一般照明はルーバー天井に設置されているダウンライトで照度確保

場所

コロナ直前の一月初旬に旅行で訪れた札幌ですが、積雪のある街ゆえか地下歩行空間やアーケードのある商店街などが整備されている印象でした。当時もかなりの積雪だったのでとても便利でした。今回のディテールを発見したのは札幌駅から市街地に抜ける地下歩行空間です。あの雪まつりで有名な通りの近くであったと記憶しています。


考察

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地下歩行空間内にいくつか存在しており、幅も細いタイプと太いタイプとがありました。下から見上げると、写真のように地下に居ながら空を見上げることができます。ちょうど私が通り抜けた時は太陽高度の低い冬の晴天日でした。サンサンと降り注ぐ太陽の光が美しい季節です。

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時間帯や太陽高度によって直接光が届いたり、はたまた鏡面に反射した揺らぎのあるきらめいた光が届いたりします。ただただ移動に使われる地下空間に遊び心のある光空間を創り上げている、利用者がふと空を見上げたくなる仕掛けのある良いディテールだと思います。

さて、【空を見上げる】で連想されるのはやはりJames TurrellのSkyspacesですが彼は逆に開口のエッジを細く仕上げることで開口の側面を見せないという工夫により、空間の中に空を切り取ったような見せ方をしています。鑑賞する季節と時間帯、天候によって見え方が刻々と変化する、そんな自然と融合したアート作品です。

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日本でも常設で彼の作品を鑑賞できる場所がありますので、是非訪れてみてください。光をテーマにアート作品を作る巨匠的存在のアーティストです。
タレルの他にもオラファ―エリアソンなど、光をモチーフにしたアート作品を作成しているアーティストも沢山居ますので、今度別記事にて紹介していけたらと思います。


※日本国内でタレル作品が常設である美術館

21世紀美術館(金沢、石川県)

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地中美術館
(直島、香川県)
タレル作品の他にもモネの展示室など、光のデザインが非常に美しい美術館のひとつです。

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地中美術館 クロード・モネ室


それでは次回も楽しみにしていてください!


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