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フォントのチカラ[32/100]

游ゴシック体が好きだ。
文字間の余裕が、私のとっ散らかって常に焦っている脳みそにも少しの余裕を分けてくれる。
明朝体で書かれた小難しいテキストも、変換してみると、幾分私に近づいてくれるように感じる。フォントデザインが与える影響は、すごく大きい。

五感の中でも視覚優位な私たち。見た目って、大事だ。

10代の多感で、大多数の人が「見た目」重視に偏重するお年頃のとき、私は表面上は「見た目」を気にしないようにして生きてきた。見た目にコンプレックスを持っていたから。見た目で評価されたくない。だから私も見た目は気にしない。カッコイイ、カワイイなど見た目で判断する人を、鼻で笑いながら、実は一番気にしていたのは私だと思う。

「人間も、商品も、見た目たデザインよりも、中身で勝負でしょ」と思いながら、雑誌を開いては素敵な洋服に憧れ、美人な友人に嫉妬した。

「見た目って大切なんだな」と素直に思えたのは、社会人になってから。営業職として、初めて会う方は、やはり見た目で判断する。商談相手に合わせてスーツを変え、メイクを変え、髪型を変えると、誰よりも自分自身の気分が乗った。前向きな気持ちで取り組む仕事は、楽しかった。

今、私は「書く仕事」を少ししている。書くために自分で自分のテンションを上げる必要がある。そんなときに「フォントデザイン」はかつての私のファッションのように、前向きな気持ちにするお手伝いをしてくれている。


今日コレ受け、始めます!

2023年は、惜しみなく自分に投資した年だった。
3人のライティングの師匠のもとで、4コース、10か月にわたり「書くこと」「伝えること」について学んだ。

まだ終わってないけれど、2023年を表す漢字は「学」だ。よく働いたし、良く学んだ。遊びが足りなかったな、と思っている。

私にとっての遊びとは、頭を空っぽにして脳みそをお休みさせてあげる時間。いつもは「時間がない」とやらないことを、たっぷり楽しむ時間。

そう思っていたら、『三行で撃つ』の著者である近藤先生は「遊びは歯を食いしばってやるもの」とおっしゃった。
自分の内から湧き出る衝動を満たすために、なんの見返りも求めずに、ただやりたいからやる。中途半端ではなく、歯を食いしばって、自分のアイデンティティのために遊ぶ。そんな気迫を感じる、新しい「遊び」の概念を教えてもらった。

そう聞いて振り返ると、書いている時間は私にとっては「遊び」だ。よく遊んだ年でもあった。2023年、なかなかに充実していた。

残り2か月も、思いっきり遊ぶためになにしよう、と思っていた矢先、「さとゆみさんの24時間限定コラムをフックに、自分たちも毎日書くという遊びをしよう」と、書くことを通してつながった友人のやまともさんにお声がけいただいた。

というわけで、少し乗っかって、今日から毎日更新チャレンジ!3日で終わったりして。えへへへ


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