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「自分らしく働く」はこう見つける

「わたし、このままでいいのかな?」とモヤモヤしたこと、ありませんか?

わたしはあります。2023年5月に第二子育休から復帰した直後は、まさにそうでした。

「好きを仕事に」「自分らしく働く」という言葉が散見される現代、わたしと同じように、キャリアに悩まれている方は多いのではないでしょうか。

今日は、私流の自分らしい働き方の見つけ方について共有させてください。




結論:自分らしく働くためには、好きな自分でいられる「環境」を整える

結論を先に申し上げると、私の考える「自分らしく働く」とは、好きな自分でいられる「環境」で仕事をすることです。

「好きな自分でいられる環境」にいるとき、あなたは「自分らしくある」ことを実感されているでしょう。

ただし、「好きな自分でいられる環境」に身を置くためには、戦略的にスキルを磨く必要があるかもしれません。

以下では、「やりたいこと迷子」だったわたしの実例を交えながらお話ししていきます。

少し長くなりますが、お付き合いください。


自分らしさとは「本来感」

心理学の世界では、自分らしさを「本来感」と呼ぶことがあるそうです。

伊藤・小玉の研究では、本来感を以下のように定義しています。

自分自身に感じる自分の中核的な本当らしさの感覚の程度

伊藤正哉・小玉正博(2005).自分らしくある感覚(本来感)と自尊感情がwell-beingに及ぼす影響の検討 教育心理学研究, 53, 74-85.



ちょっと難しいですね。。

さらに読み進めると、この「本来感」には、以下の尺度があると述べられています。



  1. いつも自分らしくいられる

  2. いつでも揺るがない「自分」をもっている

  3. 人前でもありのままの自分が出せる

  4. 他人と自分を比べて落ち込むことが多い

  5. 自分のやりたいことをやることができる

  6. これが自分だ、と実感できるものがある

  7. いつも自分を見失わないでいられる



それって、どういうことなのかな。「揺るがない自分」「ありのままの自分」「自分のやりたいこと」こんなものが、わたしにあるのだろうか。

ここからわたしの「やりたいこと探しの旅」がはじまりました。


「やりたいこと」が見つからない

「やりたいこと」の答えは、本や心理分析にあるはず。
そう信じて、ストレングスファインダー、MBTI、RIASECといった心理テストも受けました。

そこに載っている「あなたにオススメの職業」にヒントを求めましたが、どうにも自分にしっくりこない。

次に、「強み・弱み」「昔から好きだったこと」を書き出してみます。


「強み」は、課題整理と解決、コミュニケーションかな。一緒に仕事がしたい、とも言われたことがあるから、チーム業務も得意だよな。

「昔から好きだったこと」は、書くことや読むことかな。音楽や文化も好きだな。 だけど……。

これが、どこに繋がるのかわからない。どれがわたしの「やりたいこと」なんだろう?

わたしの強みを活かせて、かつ、好きなことが職業になるのだろうか?


「やりたいこと」は決めなくてもいい

その時の逡巡について、以下の記事でも綴っています。



ここでは、「少し興味があるものを、小さくアウトプットする」ことを提案しています。


「やりたいこと」が、「『これが好き』と決めて披露しなければならないもの」に置き換わっているから、焦るのです。

本来、「やりたいこと」というのは、ワクワクするものです。「これなら楽しめそうかも?」という、趣味みたいなものとも言えます。


例えば、noterのみなさんは「書く」ことがお好きだと思います。
書いているときに、「ありのままの自分でいられる」「やりたいことができている」「これが自分だ」という実感があるのではないでしょうか。


わたしの出した「自分らしさ」とは

ふと、「あ、これが『自分らしさ』ということなのかもしれない」と腑に落ちた感覚がありました。

それは、「好きな自分でいられる状態が、『自分らしさ』だ」という感覚です。


好きな自分でいられる「環境」を整理する

「好きな自分でいられる状態」にするためには、最適な環境が必要です。

たとえば、わたしが「やりたいこと探し」をしていた頃の「強み」や「昔から好きだったこと」を、環境という切り口で整理します。


強みである「課題整理と解決」「コミュニケーション」「チーム業務」って、プロジェクトをしている時に発揮されているな。

そういえば、プロジェクトの一員となって仕事をするの、楽しかったな。

わたしは、大勢の仲間と一緒に仕事をして一つのものを作り上げるのが好きなんだな。

読んだり学んだりして得たインプットを自分なりに編みなおして発信するのが好きなんだな。

じゃあ、noteを書いている今の環境は、わたしにとって良い時間なんだなぁ。

音楽や文化が好きなのは、それ自体が趣味ということもあるけど、個人ごとの感性の違いが発露されている様子が好きということだと思うな。

ということは、大勢の人と関わり合い、その個性に触れる環境を整備したら楽しく働けそうだな。

どうでしょうか。こうすることで、「やりたいこと」ではなく「環境」ベースの未来像が見えてくると思います。

すると、途端に自分ごと感が増しませんか。

自分のことを強みや適性で語ろうとしてしまうと、たちまちその言葉は借り物の言葉になります。借り物だから、しっくりこない。

でも、環境を語ろうとすれば、それは自分の内に広がるイメージを表出した言葉になります。それが「自分ごと感」に繋がっているのです。


理想の1日からあなたの「心地よさ」を発見する

あとは、ここに自分なりの人生の価値観を添えます。

子育てはどれくらいやりきりたい? 精神的に余裕がある方が好み? など、ひとによって志向が分かれてくる部分です。

一番簡単なのは、理想の1日を考えること。

プロジェクトメンバーとして仕事をしたい。

ずっと在宅勤務なのも飽きるから、週2くらいは出勤したいな。

低学年のうちは子どもの勉強も見てあげたいし、お友だちと遊ぶ時間も大事にしたい。ということは、18時には家にいたいな。


理想の1日を過ごしているあなたは、きっと、イライラすることも(ほとんど)なく、自分を責めすぎることもないため、とても心地よく生活できているはずです。

再三になりますが、心地よさ、好きな自分でいられる状態、それがわたしの考える「自分らしくいる」ということです。


自分らしさ×働き方の戦略を練る

「理想の環境」にいる自分といまの自分のギャップを埋めよう

以上で「自分のことを好きでいられる状態」=自分らしさが整理できたと思います。

ここからは、それをどのように働き方に組み込んでいくかを考えます。


この部分は実に戦略的に、論理的に、そして客観的に考えるべきでしょう。
そうでなければ、夢物語に終わってしまうからです。


たとえば、わたしの

  • 大規模プロジェクトで存在感を発揮する

  • 18時には家にいる=残業しない

という部分ですが、これを成しえるために、わたしはどのような仕事を選択すべきなのでしょうか。


今までのようにプロダクトの最前線の部署にいては、時間の制約があるわたしには面白味のある仕事は中々回ってこないでしょう。


それなら、どんなスキルを足したらこの環境に近づけるか?
最前線にいる他のひとたちにないものはどれか?


なにも、同じ部署で垂直に進化する必要はないのです。
スキルを掛け合わせて、「時間に制約はあるけれど、代替人物があまりいないひと」になれば良いのですから。


さて、他の「自分らしさ」についてはどうでしょうか。

  • 得たインプットを自分なりに編みなおして発信する

  • 大勢の個性に触れる

これらを達成するための解決案をいくつか検討してみましょう。

管理職になるも良し、ボランティアで社内勉強会を開くも良し、そしてインターネットの世界で発信し続けるのも良し。


「やりたいこと」に自分をフィットさせるのではなく、「環境を作るための手段」を考えてみれば、いくつでも解決策は見つけられます。


ストーリーをタスク化しよう

こうして考え続けると、一本のストーリーが出来上がります。

そのストーリーができてしまったら、こちらのもの。あとは課題をタスク化するだけです。

必要なスキルは? とるべき行動は? 会いに行くべきひとは?

そうして少しずつブブレイクダウンしていくうちに、あなたの「自分らしい働き方」はぐっと現実味を帯びてくるはずです。


「働く」を楽しもう

みなさまいかがでしたでしょうか。
今日は「自分らしく働く方法」についてお話ししました。

「自分らしさの発見を支援し、挑戦を楽しむひとを増やす」というのが、わたしのキャリアコンサルタントとしてのミッションです。

働く理由はひとそれぞれありますが、せっかく時間を費やしているなら、楽しく働いてもらいたい。それがわたしの願いです。

これからも、「働きたい」というみなさまの想いに寄り添えるよう、わたしも楽しみながら発信を続けていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。




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まみ┆キャリアコンサルタントな駐妻
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