年間の読書数5-20冊の私が思い切って103冊読んでみた感想
2022年の正月、本を60冊読了+ななめ読み20冊、合わせて80冊の本に触れるという目標を立てた。
実際読み始めてみると、思った以上に読書が楽しくなり、気づいたら読了した本が100冊を超えていた。
もともと本をたくさん読むタイプではなく、読む本数は年間少なくて3冊、多くても30冊程度だった。
今後も習慣的に読みたいとは思っているものの、100冊を超えることは後にも先にもないかもしれない。そこで、読書愛であふれている今のうちに、本に関するあれこれを記事にしてみることにした。noteデビュー記事。
この記事では、100冊読んでみた感想や、読書が楽しくなる工夫やツール、本の選び方などを紹介する。自分への備忘録的な側面があることもお許しいただきたい。
読んだ本
読んだ本の種類
小説、古典、ビジネス書、新書、漫画、雑誌、図鑑などなど、個人的には多岐にわたるジャンルを読んだ。
※ななめ読みした本、漫画、雑誌は別カウントだが記録のため記載
読んだ本一覧
【1月】7冊
【2月】8冊
【3月】10冊
【4月】11冊+1冊(ななめ読み)
新版 地図で見るロシアハンドブック パスカル・マルシャン (ななめ読み)
【5月】8冊+1冊
勝間式ネオ・ライフハック100 勝間和代 (ななめ読み)
【6月】13冊+2冊(ななめ読み)
固まるハーバリウムで作るインテリア雑貨とアクセサリー (ななめ読み)
美しい花言葉・花図鑑‐彩りと物語を楽しむ 二宮考嗣 (ななめ読み)
【7月】14冊
【8月】11冊+3冊(漫画)
BLUE GIANT (6) 石塚真一 (漫画)
BLUE GIANT (7) 石塚真一 (漫画)
BLUE GIANT (9) 石塚真一 (漫画)
【9月】5冊+2冊(雑誌)
栗原はるみ 2022年 10 月号 (雑誌)
【10月】8冊+2冊(雑誌)
栗原はるみ 2022年 04 月号 (雑誌)
【11月】5冊+1冊(ななめ読み)
教養としての「地政学」入門 出口治明 (ななめ読み)
【12月】3冊
12月はもっと読む予定だったのにぎっくり首&腰をやってしまい、なんだかんだギリギリの100冊越だった…
(計103冊、雑誌・漫画等含め115冊)
本を100冊読んでみた感想
変わったこと
・選ぶ本の傾向
1年前までは、娯楽小説と呼ばれるような、読みやすい本やビジネス本を中心に手に取りがちだったが、まず読みやすさの優先度は徐々に下がっていった。11月になると、ビルゲイツの愛読書「21世紀の啓蒙」を読み始めるなど、哲学、人類、歴史小説、外国の古典など、1年前に好まなかった本にも好奇心がそそられるようになった。これとは別に、原田マハさんの本が大好きということに気づき、よく読んだ。
・世界の広がり
とりわけ、19~20世紀に書かれた歴史のある本、政治家、画家、学者などの、「非凡」な人が書いた本を読むと、世界が少し広がった。ビジネス書、ハウツー本では、程度は本によるが、役に立つ考え方やノウハウを読むことで見える世界が変わった。旅好きがコロナ禍で抑制され、フラストレーションたまりまくりだったが、読書の旅のおかげで爆発は免れた。読書のほうがより好きになったかもしれない。
ただ、本で様々な世界を知れば知るほど、現地・現場・ゆかりの地をこの目で見たい!!という気持ちが高まり、旅欲が高まった。来年は、旅にかける時間とエネルギーの比重を大きくしたい。きっと、本を読む前の自分が行くよりも格段楽しめるはずで、とてもわくわくしている。
・読むスピード
頭に入る最速スピードは少し早くなった気がする。一方、自分が心地よいと思うスピードはあまり変化しなかった。
・待ち時間の使い方
1分以上の待ち時間ができたら本を開くようになった。スマホを開いたり、ぼーっと待っているよりもかなり健康的・建設的な時間に使えているという自己満足もでき、気に入っている。(スマホが苦手になりかけてそれはそれで問題…)
気づいたこと
・趣味が増える、深まる
読んだ小説をきっかけに美術館巡り、家庭菜園、ハーブを使った料理、アロマキャンドルづくりなどの趣味が増えた。図鑑や雑誌を「追い読み」して、さらに興味が湧くというループが生まれることもしばしば。もともと好きだったサウナや料理の知識ももちろん増え、趣味に厚みが増した。
・選ぶ本でその時の自分の状況が何となくわかる
どのような本を選ぶかで自分のモチベーションや状態が分かるようになってきた。これは自分の日記に書いておくくらいにとどめたい。(笑)
・本に書かれている情報が情報が正しいとは限らない
(特に自分が少し勉強していた栄養分野で)素直にうなずけない主張が繰り広げられている本もあり、自分で読んでおきながら「時間を返してほしい!」と思ったこともあるが、今になっては、世の中に蔓延する、誤解されがちな説を確認することも無駄ではないと思った。
やってよかったこと
楽しむための工夫は以下の「読書を楽しむために」に記載。
直接的に楽しむことにつながらなかったが、以下流行ってよかったと思う。
・印象的なフレーズに付箋
感情や自分の意見などのリアクションを書くことがポイント。
付箋を貼っただけでは、なぜそのフレーズが印象的だったのかが後からわからなくなることがある。付箋が無いときは、(読書中にスマホを開くのはあまり好きではないのだが…)ケータイでもいいから記録することで、読んだ後に「興味深かった箇所」の迷子にならずにすむ。
・上記で付箋を貼った箇所をアプリに残す
これが結構面倒なのだが、読む本が30冊を超えたあたりから、当月に読んだ本の内容すらすぐに思い出せないこともあった。もちろん、すべての本の内容を記憶する必要はないと思うが、せめて、自分が心動かされたフレーズくらいは残しておいて、後から見返せるようにしたい。
・並行読み
飽き性の自分にとって並行読みはマスト。自分の体調や読書するシチュエーションによって読み分けるのがおすすめ。例えば、外国の古典や歴史文学など、現実からかけ離れた世界に行ける本は平日の昼休みに、比較的容易に読み進められる・一気読みしがちな本は平日の夜に、その他、学術的でまとまった時間をかけながら読む本は休日や仕事終わりのカフェで読む、というような感じ。
改善したい点
・アウトプット量を増やす
私は読むだけでも価値があると思っているタイプだが、アウトプットしないと、印象に残った内容でさえ忘れてしまうことに気づいた(私の記憶力の場合)。その本に出会い、一定程度の時間を使ったからには、自分の人生に反映させたい。勉強するときに問題集での知識の壁打ちが必要なように、読んだ内容を反芻し、咀嚼するアクションを取り入れていきたい。ただし、アウトプットのための読書になったり、アウトプットに時間をかけすぎて読書が停滞しないように、ちょうどよいバランスを探っていきたい。
まずは、ブクログの感想に厚みを持たせることから始めるか…
・姿勢を治す、環境を整える
ベットの上で好きな姿勢で本を読むことも多かったからか、とうとう12月、ぎっくり首・ぎっくり腰をやってしまった。
累計するとものすごい時間、本と向き合ってたが、よい姿勢で読めたとは言えない。
読書するときの適当な姿勢がたたったのかな…と反省し、来年は、読書に適した椅子、適した別途、適した姿勢をひたすら整えたい。せっかく身についた読書習慣を腰痛ごときで途切れさせるわけにはいかない…!
読書を楽しむために
試行錯誤の末にできたmyルール
忙しさ関係なく、読書停滞期もあった。そんな時期を経て、より読書を身近にできるように4つのmyルールを設定した。
・並行読みする本はジャンルが異なる本を、4~5冊まで。
私は並行読みでしか読み進められないタイプだが、並行読みをする本は多くて5冊程度が最適だった。6冊を超えると、読み始めに面白さを感じない本の優先度が下がり続け、結局その本は読了できなく終わる、というケースが多かった。並行読みする本の内容・ジャンルをバラすと、飽き性にとっては負荷少なめで読み切れる。
・気になったら即ブクログの本棚・図書館の予約かごに追加
ブクログに本を追加する時は、どのような経緯でその本が気になったのか、誰の紹介で読みたいと思ったのかなどを記録しておくと、後から読む本を探す時に参考になる。食べログやgooglemapの行ってみたい場所を登録して、後から経緯を思い出せず気になってしょうがなくなったことがある人にはぜひお勧めする。
・その週に読みたい本は手に取りやすい場所に置いておく
枕元、職場の机、勉強机で書類に埋もれない場所など、時間ができたら真っ先に本を手に取れるように、本を置いておくと読書時間が自然に増える。
多読に欠かせなかったものランキング
・1位:図書館・図書館の予約アプリ
これは圧倒的1位。私にとって、読書のインフラ的存在。個人的には、年間3万円払ってでも使いたい。(宇都宮市の場合)通常通るルートにブックポストや生涯学習センターがあることが条件だが、感覚としては、Amazonで購入した本を「コンビニ受け取り」し、読み終わったら梱包せずに近くのポストに投函、みたいなイメージのサービスを無料で使える。これはめちゃくちゃありがたかった~~~。
詳細は各自治体の図書館のHPへ!
・2位:ブクログアプリ
このアプリでは、読書する人にとって「あったらいいな」な機能が全部そろっていると思う。なおかつGUIもシンプルで本当に使いやすい。一つ一つの機能を紹介すると大変長くなってしまうので、ここでは簡単によく使った機能を記載する。
【読む前】
・電子の本棚登録(検索orバーコード読み取り)
・読みたい本のレビューのチェック
【読んでいる間】
・フレーズや読書メモの記録
【読み終えた後】
・読書感想、レビューの投稿
・本棚に登録した本のステータス変更
・読了数の確認(月別)※↑のステータスを更新すると自動更新される
・3位:カフェ
カフェだとなぜだろう、読書が本当にはかどる。幸い、家の近くにはカフェが多く、こだわりのお店も本当に多いので、平日の仕事終わりや休日の1人カフェ巡りが超~~~楽しかった。一度店に入るとおいしそうなメニューにそそられ何だかんだ2000円くらい使ってしまうので、最近は部屋をカフェ風にしようと思っている…
・4位:メルカリ、本屋
お金と部屋のスペースの事情を考慮し、本を購入するのは以下の2パターンに限定している。
①繰り返し読みたいと思った本(年間10冊まで。)
②すぐに読みたいが図書館にないもしくは数十人の予約が入っており、すぐに読めない本
将来、それぞれの本にフィルムを張って、超mini図書館を開館したい。それまで読書継続できるといいな。
・5位:Audible
ランニングが習慣だった時は、Audibleでも本を読んでいた。走りながらの読書も新鮮。地味に読了冊数に貢献してくれたがランニングは一時停止中なので、Audibleも一時停止中。
さいごに
今年26歳、仮に80歳まで本を読み続けたとして、年に40-50冊をコンスタントに読み続けるとしても、54×40-50-=2200-2700冊程度。年に20冊程度であれば、その半分になる。
個人的には、この数字はかなり少ないと感じる。国内だけでも、年間に出版される本は7万冊程度あり、1生のうちに出会える本は、世界にある本のうち、本当に、本当にごくわずかな冊数に限られている。
だからこそ、1冊1冊との出会いを大切にしていきたいし、読む本は吟味していきたい。
(個人的メモ)来年のゆるい目標
来年は、色々な意味で少しステップアップしたい。
箇条書きにすると、こんな感じ。
・習慣的な読書を継続
・読書好きな人とつながる
・英文の本を1冊以上読了
・ファウスト、三国志の読了
・新書、人類学(文化、自然など)を積極的に読む
・結果としてアウトプットの質と量が高まるといいな
・自分図書館計画を進める
・本のカバーシールの貼り方をマスターする
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