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ラングドック、ボルドー、ロワールを巡るフランスワインの旅

前回の記事で、フランスのブルゴーニュ地方とシャンパーニュ地方を訪れ、すっかりフランスワインに魅了され、次の旅はボルドーに行こうと思いながら、帰国した事を書きました。

その旅から帰国してすぐに次の旅の計画を立て、2か月後に再びフランスへ行きました。前回は、フランスの東を回ったので、今回はボルドーを含め西の方を回りました。
トゥールーズからフランスに入り、ラングドック地方、ボルドー地方、ノルマンディー地方のモンサンミッシェル、ロワール地方を訪れました。

まずは、ラングドック地方で世界遺産の城塞都市カルカッソンヌを訪れました。総延長3kmの2重の城壁に囲まれたヨーロッパ最大級の城塞都市の中には「ラ・シテ」と呼ばれる城壁内に街があり、その中で生活する人々の民家、レストラン、カフェが立ち並び、中世の雰囲気が残っています。
そこで食べたラングドック地方の郷土料理、カスレが印象的でした。
カスレとは名前の由来にもなっている厚手の土鍋「カソール」で白いんげん豆とソーセージや肉類を長時間煮込み、上にチーズがたっぷりかかったお料理です。

カルカッソンヌの城塞都市
カルカッソンヌの城壁内「ラ・シテ」で食べたカスレ

カルカッソンヌの周辺には、ぶどう畑も広がっていて、道路を走っていると、「試飲できます」という看板がたくさん出ているので、入ってみると、普通に生活している自宅に醸造施設もあるようなところでした。
ガレージのようなところで試飲をさせてもらったワインは柑橘系のさわやかな味わいでとても美味しかったので、買って帰ったのですが、これが驚くほど安かったです。
ラングドックには、大きな醸造所よりも家族経営の小さな醸造所がたくさんある印象で、ブルゴーニュやボルドーよりも、カジュアルに飲める美味しいワインがたくさんある地域でした。

ラングドックからボルドーに移動し、ボルドーの中でも有名シャトーが集まる銘醸地、メドック地区のマルゴー村に3泊しました。
日本から何件かにメールを送り見学予約をしていきました。
ボルドーメドック地区の格付け1級の「シャトー・マルゴー」「シャトー・ムートン・ロートシルト」や「シャトー・ラグランジュ」など、見学しました。
ボルドーのメドック地区では、中世の時代、貴族達が所有するぶどう畑の真ん中に邸宅と醸造所を造り、そこでワインを仕込んでいた歴史から、「シャトー」がワイン生産者となっていて、美しい立派なシャトーが集まっています。
メドック地区以外のグラーブとサンテミリオンにも行きました。
ボルドーは、ジロンド川、ガロンヌ川、ドルドーニュ川の3本の川を挟んで地区によって土壌も違い、味わいも違います。

実際に現地に行って畑や土壌を見て、ワインを飲んでみて、その土地によってワインの味わいが全然違うという事を体感しました。

シャトー・マルゴーのワインを発酵させるタンク

ボルドーの後は、世界遺産のモンサンミッシェルへ行きました。
美しい景観と歴史が感じられるモンサンミッシェルを観光し、そこで食べた「ガレット」(そば粉でつくる甘くないクレープでハムや卵が中に包まれています)とシードル(りんごで造るお酒)がとても美味しかったです。

ワイン産地を巡る旅なので、ロワール地方にも行きました。
ロワール地方はロワール川渓谷沿いにぶどう畑が広がっていて、100を超える古城が点在している地域です。宿泊したのも小さなお城の宿でした。
ロワールではソーヴィニヨン・ブランやシュナン・ブランなどの白ワインと川魚との相性がとても良く美味しかったです。

ロワールで宿泊したお城の宿

この旅では、ラングドック、ボルドー、ノルマンディー、ロワール地方を巡り、地方によりワインも全く違い、その地方の中でも様々で、無限にあるワインと料理の魅力にますます引き込まれました。

ワインの事をもっと深く勉強したら、ワイン選びも楽しくなり、より一層ワインを楽しく飲める様になるに違いないと思い、日本に帰ったらワインの勉強が出来る場所を探そう!と決意して帰国しました。



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