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久しぶりに懐かしい歌を聴いた

名曲と言ってしまうのが惜しいくらい

それこそが彼の魂からの声の様で

何かに分類するのがおこがましいとも

思ってしまう


『What a Wonderful Word』



黒人差別はこの日本では正直言って分からない

その存在を暴力的に抹殺する事を厭わない

その感覚が未だあるのが分からない


だから偉そうには言いたく無いけど 

存在否定は嫌いだ!



昔とあるオッちゃんの話を聞いた

戦後神戸にはアメリカ軍が進駐していた

海岸通りから生田川あたりに
アメリカの駆逐艦が居座っていて


アメリカ軍人が闊歩していたらしい

それこそジープに乗ってね



もちろん当時の子供たちは

彼ら軍人にまとわり付きお菓子をもらう

それが日々の日課だったらしい


まるで映画の様な風景だが

その時代の子供だったオッちゃんは

否定することはなかった

そうやって飢えを凌いだのだと
下を向いた



これって楽しくない思い出なんだろうなぁと

心で呟いて次の言葉を待った


『優しいのは黒人兵それも軍曹とかで
 白人兵は俺たちを馬鹿にしてからかうばかり
 何にもくれなかったよ』


『唯一チョコレートやガムをくれたのは
 黒人兵だった』

とそのオッちゃんは
遠い空を見つめながら話してくれた


『黒人兵は子煩悩やねん
 戦争で自分の子供と長く会えてなくてな
 俺たちを見ては可哀想にと言っては
 食べ物を何時もくれたんや』


そのオッちゃんを含めた子供たちは

何時も黒人兵にまとわり付き

戦後の苦しい時間を凌いでいたらしい


だから子供間の競争は自然と激化するけど

何時もこう言っていた


「仲間で争うな!」と



ルイ・アームストロング

この曲は彼の魂の大きさを感じる

差別の激しい時代に

彼はこの曲を歌い

そして伝えた


『この素晴らしき世界』


とね

そしてこれを教えてくれたのは

ニューヨーク在住のジャズシンガーの

霧生ナブ子/ Nabuko Kiryuさん

誰もが一度は聞いた声であり歌だと思う

こんな時代だからこそ
心豊かにあるべきかなと思い


一人旅の続きを止めてこれを書きました


皆さんもじっくりと聞いてみて下さると

嬉しいですね〜😊


by ケンケン


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