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『わからない』ことは『わからない』 【メンタル小話#6】
元々公務員として働いていましたが、メンタルダウンしてしまい、無職となりました。今は専業主夫として、家庭を支えています。
これまでの経験や、そこから学んだことを自分なりに発信してみようかなと思い書いてみました。
最後まで読んでくれたら嬉しいです(*^^*)
今回、哲学やスピリチュアルっぽく見えるかも知りませんが、言いたいことは、
「わからないことは、わからない」と受け入れることの大切さについて書いてます。
■「Why?」を突き詰めたことはありますか?
突然ですが、「なぜ?」という問いを突き詰めたことはありますか?
子どもにガンガンと「なんで?」と聞かれ、答えに詰まった経験がある方もいるかもしれません。
「なんで空は青いの?」
「なんでご飯を食べるの?」
「なんで仕事に行くの?」
この「Why?」を徹底的に考えると、最終的に以下のような結論に行き着きつくと思います。
1. 世界の根源的な原理
「なぜ空は青いの?」→「なぜ光があるの?」→「なぜ宇宙は生まれたの?」→ わからない
2. 人間の認識の限界
「なぜご飯を食べるの?」→「なぜ生きるの?」→ 誰にも正解はわからない
3. 主観的・哲学的な話
「なぜお金が欲しいの?」→「お金があると幸せなの?」→「幸せとは何なの?」→ 人それぞれ
4. 無限ループする問い
「朝起きたら何するの?」→「仕事に行ったら何するの?」→「寝たらどうするの?」→ また朝起きる
こうして考えていくと、
「実は、世界はよくわかっていないことだらけなのでは?」と思えてきます。
(試しに、自分で目についたものに対してQ&Aを繰り返してみて下さいね♪)
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■わからないことは、わからないと受容する
人間がどれだけ考えても、答えが出ないことはたくさんあります。
これは、古代ギリシャの哲学者ソクラテスが言った「無知の知」にも通じる話です。
・なぜ、好きな人の前だと緊張するのか
・なぜ、「やる気スイッチ」は見つからないのか
・なぜ、洗濯した靴下は片方だけ消えるのか
こうした日常の「なぜ?」も、深く掘り下げると結局よくわからない。
それを無理に解明しようとせず、「わからないものはわからない」と受け入れることで、心が少し軽くなることがあります。
■私の場合
私自身、原因不明の慢性疼痛に悩まされています。
「なぜ痛いのか?」を突き詰め、病院で検査を受けました。
整形外科、鍼灸、カイロ、ペインクリニック……とさまざまな治療を試しましたが、大学病院で精密検査をしても「異常なし」と診断されました。
納得がいかず、別の病院へ行きましたが、やはり「異常なし」。
理由がわからないまま、ドクターショッピングを繰り返しましたが、痛みは続くだけ。
焦りや苛立ちが募りましたが、あるときふと気づきました。
「わからない」という事実もまた、事実なのだ。
・身体が痛いのは事実
・しかし、異常がないのも事実
・痛みがあっても、生きていかなければならないのも事実
ならば、この状態でどう生きるかを考えるしかない。
メンタル症状 = 苦痛 × 抵抗
この公式の通り、「なぜ?」に囚われて抵抗し続けると、苦しみは増します。
だからこそ、「今、自分にできることは何か?」を建設的に考えることにしました。
不健康であれば人生は終わりでしょうか。そんなことは、ありません。
むしろ、人生のうち健康な時期の方が短いのが事実とも言えます。
不健康でもお金が無くても、楽しく生活を送ることは出来る筈です。
■わからないなりに、どう生きるか
考えてみれば、人生そのものが「わからないこと」だらけです。
・未来がどうなるかはわからない
・今の選択が正しいかもわからない
・そもそも、生きる意味すらわからない
でも、それを受け入れた上で「どう生きるか?」を考え続けることが大切なのではないでしょうか。
不幸のどん底にいたときも、「わからないことを受け入れた瞬間」、少し気が楽になりました。
もし今、悩んでいることがあるのなら、試してみてほしいです。
「わからないものは、わからない。
でも、その中で何か楽しいことを見つけてみよう。」
この考え方を持つだけで、少し生きやすくなるかもしれません。
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■最後に
「なぜ、人は生きるのか?」
この問いに対し、心理学者ヴィクトール・フランクルはこう言っています。
我々は人生に意味を問うのではなく、
人生から問われているのだ。
未来のことは誰にもわかりません。
それならば、自分なりに意味を見出しながら生きるしかない。
だからこそ、「わからない」を恐れるのではなく、
「わからないからこそ、なんとかなる」と思うこともまた、大切なのではないでしょうか。
〜次回予告〜
「目的本位」
次回もお楽しみに♪
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〜あとがき〜
この話は、哲学でもスピリチュアルでもなく、「事実」の話です。
知らないことを「知らない」と認めた上で、どう向き合うか。それだけで、生きやすさが少し変わるかもしれません。
「なんくるないさ〜」くらいの気持ちで、今日も生きていこうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。