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信州でまた会いましょう|酒と肴 その十六

仕事の関係で2回、長野市で暮らしました。合計7年ほどの間に友人や親戚、行きつけが増えたりしましたが、情に厚い方ではないので、その場所を去ると自分から連絡を取ることがほとんどありません。

帰省や出張等たまの機会にふらりと顔を出し、都合が合えば乾杯する。そのぐらいの距離感が心地良く、昨今の状況もまあまあ受け入れています。

だけどこの頃は長野の食べ物が妙に恋しくて、食べたくて食べたくて震えます。

会えないことより食べられないことに寂しさが募るのは薄情な気もしますが、こればかりは本心なので仕方ありません。仕事の判断がブレブレな分、自分を曲げずに行こうと思います。

で、震える指でポチッと取り寄せたのがこちら。

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海のない長野県水産試験場が10年の歳月をかけて開発した「信州サーモン」。クリームチーズとアボカドディップでオープンサンドにしていただきました。
自分も海なし県の出身。海あり県には常々ドス黒い感情を抱いてますが、サーモンのとろりと消える味わいと一緒に解消されていきます。

これにヤッホーブルーイングの「水曜日のネコ」を流し込めば、指先の震えもピタッと収まるのですから不思議なもの。もしかしたら私、お酒とは両想いなのかも知れません。そう、まるで小布施堂の栗かのこタルトと丸山珈琲のように。

メニューと材料
オープンサンド(信州サーモン、アボカドディップ、クリームチーズ)

酒と肴|その十五 身近な地獄と涅槃



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