よく効く白い粉|日々の雑記#53
テーブルに引いた2本のライン、信頼のアムステルダム産です。
小袋にパッケージされた白い粉、目立たず保管できて非常に便利なんです。ここだけの話、毎日欠かさず使用しています。一度使えば納得のその効果、驚くほど元気になるので手放せません。
今の時代はネットでも買えますが、私は通称「フローリスト」と呼ばれる売人から仕入れています。お店である商品を購入すると、チラリと一瞥、そっと忍ばせてくれるのがこちら、
『CHRYSAL(クリザール)』。世界的な花の生産国、オランダの切花用フラワーフードです。この粉末を溶かした水に草花を活けると、見違えるほど生き生き長持ちします。なお、丸めた1,000イェン紙幣とカードで引いたラインはあくまで演出、このあと自分が適切に処理しました。花だけに、鼻から吸ったりはしていません。
さて、お気に入りの花器を見つけて以来、花を眺めながらお酒を呑むのが慰めです。金曜日、仕事帰りに気になる一輪を買い求め、器に飾れば、片時でも憂いから離れられます。
(先日購入したヒペリカム。和名「弟切草」の方がお馴染み)
幾つになっても悩みは尽きず、そのほとんどは人間関係によるもの。周囲には中高年が増えてきたと言うのに、いつまで経っても感情の衝突やすれ違いばかりです。年齢と人間性には関係がないことは自分が証明済みですから、何をか言わんやですね。
まあ人間を40年以上、会社勤めを20年以上続けていれば、そろそろ世の中の仕組みも分かります。どうしたってこの先、トラブルや心配事が無くならないというのも、当然理解しているんです。そこで週末にはせめてもと花を飾り、お酒を呑むという拠り所。皆さまにもご理解頂けるのではないでしょうか。
それにしてもいいもんですね、花のある暮らしって。
悩みはふとした時に思い出され、一瞬のうちに心を覆います。ですが視界の端、ふとその姿を認めた時も、数秒とは言え美しさに心を奪われるのです。
最初の頃は花を買うのが照れくさく、一輪だけなんて、却って迷惑ではと考えていました。ケーキも1ピースでは買えない人なので、遠慮していたんです。だけど妙な気遣いや虚栄心よりも、ただひと枝でも愛でて、ただ一片でも口にする方が、少しはお店と心の足しになるかと思うのです。
週末だと言うのに苦手な人や、抱えているアレコレを思い出してしまいます。それでも花を眺めて甘味を食べれば(お酒は言うまでもなく)、その時だけでも心は晴れやかです。
コカインを摂取するよりは健康的だと思うので、これからも続けていこうと思います。