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水鳥の生態(ナポリタン)|酒と肴 その九十五
不確実性の高まる現代。
日頃、当たり前に食べているスパゲッティだって、突然食べられなくなるかもしれません。世界情勢により小麦の輸入がストップすることもあるでしょうし、体質が変わることも想定されます。和食原理主義が台頭し、外国食禁止令が公布されることだって無きにしもあらず。
そこでもし、最後の一皿になるとしたら、何スパゲッティを食べたいのか考えてみました。
色々と思い浮かべてみるも、最終候補はナポリタンかカレースパゲッティグラタン(インディア ざ スパイス)、ソフト麺で食べるミートソース。いくつになっても成長がみられない我が味覚、プロシュート兄貴が居らっしゃったら叱られること請け合いです。あ、ちなみに次点はサラスパでした。
何と言いますか「極上の味わい」や「贅沢な食材」にも憧れるんですけど、「安心できる美味しさ」に強く惹かれるんですよね。たとえ目移りしたとしても、ラストダンスならぬラストディッシュは、帰り着く味がいいのです。
さて、特売で買い置きしていたベーコンがありましたので、ナポリタンを拵えることにしました。
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厚切りベーコン、貧乏性ですので買ってきてもすぐには使えません。賞味期限間際になってようやく踏ん切りがつきます。大人物にはなれないことは、自分自身がよく分かっています。
呑まなくてもいいんですが、仮に最後のスパゲッティになったら心残りですので、ビールと合わせました。げに恐ろしきはアルコール中年の浅ましさ。まあ、いつも通りですので、お目溢し頂けると幸いです、ハイ。
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子どもの頃を懐かしみ、粉チーズで真っ白にして雪化粧、タバスコを振り掛け溶岩のイメージです。フォークでクルクル塊を作り、大口開けて頬張れば、口いっぱいに広がるケチャップ味。ああ、コレコレなんて思いながら、もういい大人ですから、しっかりピーマンも食べ、ビールもグビグビやりました。
最後、紙ナプキンで口を拭えばミッションコンプリート、柔らかな布団に一直線といきたいところですが、洗い物を片付けねばなりません。
立つ鳥跡を濁さずと言いますし、水鳥は酒を表す言葉でもあります。(酒の字は「氵(さんずい)」に「酉(とり)」で水鳥=酒)
膨らんだお腹をポンッと叩き、給湯のスイッチを入れて皿洗い。終わればお湯を沸かしてコーヒーを淹れ、水鳥の週末は過ぎていきます。
次の週末も、ご機嫌に呑めることを期待して。
メニューと食材
・ナポリタン(スパゲッティ、ベーコン、玉ねぎ、ピーマン、ケチャップ、中濃ソース、牛乳、バター、オリーブ油、塩、胡椒)
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