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裏切りの肉体(鮭のちらし寿司)|酒と肴 その六十五

ケガ防止のために伸ばした筋を違えました。

ほっぺたに出来た吹き出物、2ヶ月経っても赤みが取れません。

まつ毛に白髪、これで目に見えるすべての毛に、白いものが混じるようになりました。

自分の体に裏切られ、何も信じられない今日この頃。
同世代&先輩方は如何お過ごしでしょうか。

こんな時ほど、健康系、美容系の怪しい広告が目に付きます。クリックするには至りませんが、加齢による衰えは認めるほかありません。人間ならぬ、肉体不信に悩んでいたとき、ふと気付いたのです。

信じられるのは、白ごはん.comだけだと。

今さら肉体改造はしんどいですし、効果を求め、同じ物ばかり食べる暮らしは勘弁です。

それなら老化に抗うのではなく、体調に合わせ、体の欲するもので酒を呑むのが一番ではないでしょうか。年齢のせいか、この頃は和食が好み。そしてそれを叶えてくれるのが、白ごはん.comのレシピなんです。

最近ですと、「新生姜の甘酢漬け(ガリ)」を作って日本酒のアテにしています。残った漬け酢を活用し、酢の物にチャレンジするのもまた楽し。
牛丼」はYMS吉・松・すの御三家に食い込んで、今では四天王を結成する勢い。手作りすれば、牛皿→牛丼→肉吸い→牛肉うどんと、ポケモンばりに進化します。
あんこ好きには欠かせない「白玉だんご」、こちらを参考にしてから失敗が減りました。

今回はこの中から新生姜の甘酢漬けを使って、鮭のちらし寿司を作ります。

まずは冷凍室でコールドスリープしていた塩鮭を起こします。鮮度を維持して保存する技術、人間に応用されたら、ありがたいのか、ありがた迷惑なのか。加齢に悩んでおきながら「永遠の若さ」は望みません。

塩鮭は焼いたらほぐし、まずは皮で一杯。鮭の脂が、旨味とパリッとした食感をもたらし、いい肴になります。きゅうりは塩もみして、水気を絞ったら準備完了。炊きあがった米に、漬け酢、具材を混ぜ込んで、ガリを乗せれば出来上がりです。

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合わせるお酒は春霞の純米酒。このお酒は盃よりも、コップで呑むのが気分。そして冷酒よりも、冷や・・でやるのがいいんです。

特別ではない食材と普段使いのお酒。無理のない、体に寄り添った食事とでも言いましょうか。
どちらも食べるほど、呑むほどに体に行き渡っていくのを感じます。年を重ねることで変化する身体、折り合いをつけることの大切さを実感しました。

ちなみに調べたら、鮭にはDMAEという成分が含まれ、筋肉を引き締め、肌の弾力、はり・・に効果的とのこと。きゅうりは髪の健康維持、生姜はアンチエイジング、抗酸化作用があるそうです。

結果オーライでした。

メニューと材料
・鮭のちらし寿司(米、塩鮭、きゅうり、生姜、漬け酢)



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