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新春!浮気の虫封じ(野沢菜炒飯)|酒と肴 その十九
何かの手違いらしく、もうすぐ1月が終わるそうです。
歳をとると時間の流れが早くなり、「この前のこと」と振り返ったら5年ぐらい前の話でゾッとしました。酒でも記憶を飛ばしているので、体感的に私の1年は人様の七掛け、年間250日くらいだと思います。
短い分、濃密な時間を過ごしているかと言えばそんな事はなく、自分の顔と同じく薄ぼんやりしています。
そんなぼんやり顔で1月のやり残しを確認したら、初詣に行っていないことに気づきました。毎年、長野の善光寺でお参りしているのですが、今年は帰省しなかったので失念していたのです。
それなら外出の折、手近なところで済ますという選択肢もあります。事実、職場の周辺には、有名な初詣スポットがいくつかあるのです。
だけど、気の向いた時にしか訪れないくせに、こういう時だけしたり顔でお参りするのは何だか申し訳なく感じませんか?例えるなら、
「連れ合いが不在の夜に、昔色々あった人と連絡を取る身勝手さ。さらには飲みに行く後ろめたさ」
とでも言いましょうか。
あらためて文字で見るとトラブル展開しか思い浮かばないですが、「後ろめたい関係ほど魅力的」と聞きますので心の虫が騒ぎます。
しかし、ここはぐっと堪えて信州名物「野沢菜漬け」を使った料理で連れ合い(善光寺)を思い出し、浮気の虫を鎮めることにしました。
野沢菜炒飯にして、焼酎ソーダで頂きます。
具は野沢菜漬け、牛肉、エリンギという信州を代表する食材。これをアルプスの雪解け水を思わせる清冽なソーダ割りで流し込めば、すっかり浮気心も消えてしまいました。
春になったら善光寺を訪れ、晴れやかな気持ちで初詣ができたらいいですね。
どうせなら城山公園で桜を眺めつつ、参道で買った味噌味の焼きおにぎりや甘酒(花の頃でも長野は寒い)を頂きたいものです。
無事に実現できるよう、現実でも襟を正して暮らそうと思います。
(具材は多めに炒め、米を投入する前に取り分けて、ご飯にかけたりパスタにしても美味しいです)
メニューと材料
・野沢菜炒飯(野沢菜漬け、牛肉、エリンギ、醤油、糸唐辛子、炒りごま)
・小松菜のナムル(小松菜、鶏ガラスープの素、ごま油、炒りごま、胡椒)
酒と肴|その十八 太れなかった正月に(関西風黒豆)
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