精神科医が見つけた3つの幸福
精神科医樺沢紫苑さんの「3つの幸福」が面白かったです。
幸福というフワフワした言葉についてスパッと整理・解説されております。
実は、幸せの正体は脳内物質。😊
つまり脳内で幸福物質(セロトニン・オキシトシン・ドーパミン)が
出た状態が幸福ということ。
幸福は3種類
セロトニン的幸福
青空がきれい、晴れ晴れする、気持ちいい、癒される
体調がいい、のんびり、やすらぎなど。
森林を散歩した時のみずみずしさとか清々しさのイメージ。
失ってからその有難さを知る、健康に代表されるもの。
当たり前過ぎて気づかない幸福。
セロトニン的幸福は、幸福になるための基盤となるものなんだそうです!
私は以前幸せ探しをしていました。
でもある時「あ、幸せは自分なりでいいんだ、探しに行かなくてもいい」と気づいたことがあります。
そしてその感覚はセロトニン的幸福に最も近い感じがして合点がいきました。
セロトニン的幸福は,、減ることが無いのが特徴。たとえば7日間青空が続いたから「7日目の青空は気持ち良くない・・・」
とはなりません。7日目の青空だって気持ちがいいですから。✨
オキシトシン的幸福
他者との交流・関係によって生まれる幸福。
誰かと一緒にいて楽しい、嬉しい、安らぐなど。
友人関係・恋愛関係・家族関係。サークルやスポーツ仲間。
これら、相手との安定した人間関係によって生まれるプラスの感情のこと。つながりや愛がキーワードです。
オキシトシン的幸福も減ることはありません。
例えば可愛いペットを毎日抱っこしているとして、
100回目に抱っこしたら喜びは減るか?というとそんなことはありません。
ドーパミン的幸福
何かを達成した喜び、お金を得る、昇給、名誉など。
「やったー!」という得た時の喜びが大きいもの。
セロトニン的幸福やオキシトシン的幸福といった、静かな幸福とは異なり、
高揚感と興奮がともないます。
でも、ひとたび何かを得た高揚感が去れば、再び「何かが足りない」「あれが欲しい」「大金持ちになりたい」のようにもっともっと!と際限がなくなります。
成功やお金のように目が行きがちなのがドーパミン的幸福。
わかりやすい幸福だからでしょう。高揚感もあるので誰もが欲するもの。
やる気の源、モチベーションにもなっていますが暴走すると依存症にもなりやすい。お酒や甘いモノ、買い物、ゲームなどがそうでしょう。
セロトニン的幸福を積極的に感じてみよう
さて、幸福への行動ポイントは何でしょう?
まずはセロトニン的幸福です。
「確かに、娯楽や快楽ばかりが幸福だと勘違いしているな~」と思う。
この本では、
セロトニン的幸福 ➡ オキシトシン的幸福 ➡ ドーパミン的幸福
のように幸福を積み上げていくことが大切だと教えてくれています。
私たちは漠然と幸せになりたいなぁと思っていますが、具体的に何をすれば幸せになるのか知りませんと樺沢紫苑さんは言います。
ドーパミン的幸福だけを幸福だと思い込んで、間違った努力をしているかもしれません。より満たされたい、より快適に暮らしたい、認められたい
人の基本的な欲求を上手く刺激してくる広告には用心です。
すでに今得ているものに目を向けて、セロトニン的幸福を味わうのが基本。
例えばこんな小さなラッキーといった感じでしょうか。
お天気がいいな。🥰 コーヒーがおいしい。✨
何事もなく過ごせている。住む家がある、食べるものがある。
自分から積極的に感じ取ろうとするのがポイントです。
なぜならつい忘れてしまうから。
スマホで手軽に情報が手に入ることや、ポチっとするだけで欲しい荷物を
家まで届けてくれる便利さも幸せのひとつかもしれません。
どの幸福が良いとか悪いではないと思うのですが、
「仕事を一生懸命頑張れば、幸せになれる!」
「あれを手に入れれば、きっと幸せになれるはず」
「より上に行くことが幸せ」
そんな発想は、もしかしたら効果的ではないのかもしれませんし、
誰かと比べて優越感を感じたり、抜きんでる必要もないのかもしれません。
セロトニン的幸福は感謝につながる
「健康ってかけがえが無いな」「当たり前じゃないんだな」
とたくさん実感出来れば、それは感謝の思いに通じます。
感謝の気持ちがどんどん多くなれば、毎日は有難いことでいっぱいで、
明るい生き方が出来そうですね。
そう考えると、与えられている恵みを想い出しそれを感じてみるセロトニン的幸福とは、とても静かで地味だけどもしかしたらコストパフォーマンス最高の幸福なのかもしれません。
樺沢紫苑さん、良い本をありがとうございました。✨
お読みいただいてありがとうございます。😀
記事がお役に立てれば嬉しいです。自然こそ私たちのお手本。自然や周りの人を大切にする日本の心を取り戻したい。サポート大歓迎。