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初めてのF1はシンガポール。楽しかった初観戦の記録と今後のおすすめ
こんにちは。シンガポールのわん吉です。
2024年のF1シンガポールグランプリが終わりました。3日間で約26万9000人が訪れたとのこと。費用の6割を国が負担するという国を挙げた一大イベントは、大成功の幕引きとなりました。
初めてF1観戦をしたわん吉、感想を一言で言うなら、めちゃくちゃすごくて楽しかった、行ってホントによかったよ〜、です。
なぜならF1シンガポールグランプリは、一言で表すなら、3日間の夏フェスだったから。(ガチのレースファンの皆さん、こんなヤワな感想でごめんなさいね。でも多くの人にとってはF1を好きになるはじめの一歩じゃないかと思うんです)
メインはもちろんF1レース(3回の練習走行、予選、本戦)ですが、その前には女性ドライバーたちによるF1アカデミーやポルシェのレースもあり、さらに合間には、大物アーティストたちのライブをはじめDJライブなど、3日間まるまる、うまい具合に予定が組まれています。
また、F1シンガポールは公道がレースコースになっているので、観戦席もまさにシンガポールの中心部。地下鉄MRTでのアクセスも簡単です。
F1レースの予選も本戦も夜なので、観光も楽しみたい人は日中、市内巡りやグルメ巡りもできるし、F1をとことん楽しみたい人はF1会場にどっぷり浸かればよし。音楽が好きな人はライブのハシゴも楽しめます。
そんなわけで、初めてF1を観る人や、F1ホリデーを楽しみたい人には、シンガポール観戦はけっこうありなんじゃないかな、と思いました。
いつかのどなたかの参考になるかもしれないので、わん吉が楽しんだ初F1をご紹介します。
3日間、3ヶ所でF1観戦
F1公式の販売サイトで購入したコンビネーションチケットは、3日間をそれぞれ別の観戦席で楽しむ、というもの。もちろんチケットはドキドキするほど高いですが(1,188シンガポールドル)、観戦席で見るなら、1日だけよりも2日間よりもお得だったと記憶しています。
F1シンガポールは大きく2ヶ所に分かれています。メインはスタート&ゴール地点である黄色エリアのピット、もう一つは巨大ライブ会場のある緑エリアのパダンです。
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ライブ会場のある直線コース観戦席、パダングランドスタンド
初日は緑エリアのパダングランドスタンドで、1回目と2回目の走行練習を観戦。ここはシンガポール現代美術館(ナショナル・ギャラリー)の前の直線コースが楽しめる観戦席です。
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高速からのターンが楽しめる観戦席、スタンフォードグランドスタンド
2日目はターンポイントのスタンフォードグランドスタンドで、3回目の練習走行と予選を観戦。予選は本戦のポールポジションを決めるためのタイム走行で、まさに真剣勝負です。
スタンフォードグランドスタンドも緑エリアの一角で、MRTのシティ・ホール駅からすぐのアクセス。日中の暑さをしのぐために、一旦F1会場を出て、ショッピングモールのラッフルズシティで冷房に浸るのもアリです。わん吉は予選前、ラッフルズシティで涼みながら腹ごしらえをしました。
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すべてが観れる観戦席、メイン会場のピットグランドスタンド
3日目はピットグランドスタンドでレース観戦。ここでスタートからフィニッシュまで本戦を楽しみました。レース前のドライバーズパレードや国歌斉唱、レース後の表彰式とシャンパンファイトも行われます。
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F1は爆速で迫力満点。リアルを観てよかった
サンセットの時刻、世界最速ドライバー20名のドライバーズパレードが始まりました。
観客大興奮のドライバーズパレード
観客の皆さん総立ちの大歓声。F1ドライバーたちはパレードトラックに乗せられてピットグランドから出発、レースコースを一周します。その間、ドライバーへのインタビューが次々と会場のスクリーンに映し出されていました。
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いよいよ、F1シンガポールグランプリのレース!
シンガポール国歌斉唱セレモニーが終わり、いよいよ3日間の総仕上げ、本番のレースです。20時、試走であるフォーメーションラップが始まり、コースを周回したクルマが全て戻ってくると、待ちに待った本戦がスタート!
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レースを観た率直な感想は、F1マシンがものすごく速い。目の前を通ると、色の線しか見えなくて、笑っちゃいました。爆音よりも、驚異的スピードに度肝を抜かれてその迫力は想像以上、現場で体感しないとわからない驚きでした。
ビュンビュンを目の前を秒速で過ぎるクルマを眺めつつ(真剣に見ると首が痛くて回らなくなる)、会場スクリーンで順位を確認し、ピットインの準備や実際のピットインも見て、ノリスはどこまで飛ばすんだと驚きながら、またビュンビュンと走り過ぎるクルマを見て、そうだ動画だ、とスマホを取り出したりしていると、あっという間にレースが過ぎていきました。
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レース後は表彰式、コースに降り立って歓喜する観客たち
1位フィニッシュは圧巻の走りだったノリス。2位は孤独に走り続けたフェルスタッペン、そして3位はグイグイ追い上げたピアストリ。最近調子のいいパパイヤカラーのマクラーレン勢が2人、表彰台に上がりました。
表彰式の頃にはコースも開放されて、みんなコースに雪崩込み。表彰台を目指して走っていきます。表彰台の3人のシャンパンファイトも始まって、あっという間に会場全体がお祭り騒ぎとなりました。
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F1ドライバーに、ただただ敬意
年間24戦あるグランプリレースの中でも、高温多湿のシンガポールグランプリは最もタフなレースとも言われています。今年は特に酷暑の3日間だったと思います。実際、今回もクルマを降りたドライバーたちは汗でびっしょり、タフな彼らもさすがに疲労困憊の様子でした。
肉眼で追うことができないほどの速さでクルマを操り、この気候の中で62周するドライバーたちの身体能力がいかほどのものなのか、想像を絶しました。
これまでテレビで観戦してきて、遅いなぁと思っていたドライバーたちだって、リアルで見れば超速。これまでの誤解に申し訳ない気持ちでいっぱいです。世界最速の20名のF1ドライバーたち。今はすべてのF1ドライバーに敬意を表したいと思っています。
F1というスポーツエンターテイメントの壮大さ
わん吉はシンガポールでの3日間のF1体験でしたが、F1というモータースポーツは、この熱狂的な週末イベントを世界中で年間24回も開催しています。
その度に、チームサイドでは、マシンもドライバーもエンジニアもパーツもスタッフも全部全員移動して、次の場所でレース体制を作り、週末の3日間で勝負をする。合間には絶え間なくマシンのアップデートや戦略の立て直しを行う。
運営サイドでは、各地でレースの準備整備、受け入れ、あらゆるマネジメント、あらゆる現場対応、そしてエンターテイメントの実施などなど。いやぁ、どれだけの規模の世界興行なのだ、と驚かされたのでした。
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F1観戦にシンガポールをおすすめしたい理由
わん吉は在住者としてF1観戦のチャンスに恵まれました。F1の熱狂に触れた3日間は、シンガポールの日常を忘れた旅気分で楽しかったです。
会場では日本から来た方たちにもお会いしました。「シンガポールは市街地コースだからアクセスが良くていいですね、他のレース場は行くまでが大変なんですよ」と聞いて、なるほどそれは結構大切な要素かも、と思いました。
会場の雰囲気についても「シンガポールは音楽のライブやエンターテイメントがたくさんで楽しい。鈴鹿はしっかりレースに集中という感じです」という声も。
アクセスもよく、エンターテイメントも盛りだくさんで、日中はフリータイム。日本からも6〜7時間のフライトで、海外旅行先としてもシンガポールは、なかなかのチョイスではないでしょうか。
欠点は期間中のホテルが高くなることですが、今から一年先に向けて準備すればよいかも。暑さに関しては、日本の真夏を思えばちょっとは楽です。
最後に、F1は予習も大事。1年前はハミルトンしかわからなかったわん吉も、Netflixの『Formula 1: 栄光のグランプリ』を観ているうちにF1界のおもしろさにハマりました。今シーズンは各地のグランプリもネット観戦して、ドライバーやチームの成績も追っかけてきたので、現地での観戦がずっと楽しかったです。
それに、超速超人F1ドライバーたちもSNSではレースの舞台裏やお茶目な顔をのぞかせていて、時折チェックするのもまた楽しみです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。F1はいつか観てみたいなと思う皆さんの参考になればうれしいです。