穴のこと【詩】
穴のなかより声がする。もうあれから三年経ったのかと思い出した。肌着を替えていないのもあのことがあって以来だとも。三年前になにがあったのか。
ラーメン屋でメンマをつまみに白酒飲んでいい気分でクダを巻いている。クダを巻くのクダとは一体いかなる管なのかとも思いながら白酒を飲む。コップに指紋が付いている。もう一杯。ここでスマホ弄って調べるのは野暮ってもんだぜとニヒルに笑う。気味悪がられる前に釣り銭いらんように札を一枚そっと出す。外に出るとまだ太陽が眩しいのがうっとうしい。
うっとうしい太陽の視線を背に浴びてミスタードーナツのことを考えながら家路を急ぐ。