世界の学校から学んだこと
「小学校教師を辞めて世界の学校を回ってみた」著者の細貝駿先生のお話を聞く機会があった。
2時間近くお話された内容は、とんでもなく衝撃で、とんでもなく日本の学校を考え直すきっかけをくれた。
理想と現実を照らし合わせて、自分だったら何ができるか
今まさに、私がやろうとしていること。
やらないで悔やむより、やって後悔するほうがいい
ずっと心に刻んだ言葉
その中でも、私の中で一番やりたいこと。そして、やらなければいけないこと。
それは、
「よりよい学校」にするために
自分たちができること
2019年4月から1年で47か国を周り、その中でも21か国では学校を訪問したそうだ。
どうやって、アポイントを取ったのか?
事前に学校宛にメールを送ったりしたのかな?と思ったら意外な答えが返ってきた。
「人に会うたびに、海外の学校に知り合いはいませんか?」と聞きまくるそうだ。
そして、「いる」と答えた知人にその人を紹介してもらう。
すると、相手も知人からの紹介ということで、きちんと話をきいてくれる。
そんな信用の取り方をされたそうだ。
さすが!
一番シンプルで一番確かな方法だ。真似してみようと思った。
そもそも何故?世界一周をしようと思ったのか?
そこには、”死”について考えた自分がいたそうだ。
確かに、命には限りがあるもの。
いつかはなくなるもの。
残りの人生を考えた時、自分のやりたい人生を送りたい
誰もが思う一番大事なこと。
そして、一瞬の出来事からすべてが崩れてなくなってしまう事もある。
だったら、一度、今まで蓄えたものを捨ててでも、やりたいことに進もうじゃないか。
そして、行動に出た。
行動をする時に、周りに断言する方法がある。
「自分はぜったいに達成します」と宣言するのだ。
後戻りできないように自分を奮い立たせる効果もあるが、周りに発信することで応援や共感が生まれ、思ってもない支援に繋がることがある。
私も最近、実感している。
「発信」はとても大事なツールだ。
国々でのエピソードを写真を見せながら話してくださった。
キーワードが凄い
「不便だからこその学び」
「小さい時から自然に触れる」
「学校を楽しく居心地のよい魅力的な場にする必要がある」
「学びが楽しい」
「遊びが学び」
「学びの場を自分で選べる」
「自分の意思を示す経験がどれだけあるか」
「姿勢を正すより、学びをしているか、できているかを尊重するべき」
「一人一人に合った環境」
「伝わっていない子もいる」
「大声や言葉が恐怖で自分を出せない子供がいる」
「自分を押し殺している子供がいる」
「先生も人間だよと見せる事も大事」
プライベート写真を教室に貼る
→距離が縮まる
「先生、あのね!が言える存在」
日本の学校に置き換えると、
環境を整えて立派にすることが良しとされている
新しい校舎を建てる前に、今一度考えてほしい
昔ながらの設備で十分な箇所もあるはずだ。
先日、母校を訪れる機会があった。
40年ぶりなのに、職員室のロッカーは昔のまま。校庭の隅にある部室も存在していた。なんか嬉しかった。
最近の子供たちは公園で遊ぶことが少なくなった。
ゲームの普及もあるが、環境汚染や犯罪など別な角度から公園で遊ぶことが危険と判断されるケースも少なくない。
また、別のケースもある
公園前に建っている家主から、窓ガラスが割れるのでボール使用を禁止してほしいと行政に連絡が入り、ボール使用が禁止になる例もある。
学校の校庭でも放課後に自由に遊んでいいたが、ケガをした児童が出ると校庭の開放が禁止になった。
今では、グラウンドや広い公園以外ではボールの使用が禁止のままだ。
結果、キャッチボールすらできない子やボールの投げ方がわからない子が続出している。
何か違う
昔は川や田んぼでよく遊んだ。虫や魚を捕まえるだけで一日が過ぎた。
ある時、川でおぼれる事故が起きると、川は危険だから近寄るなとルールが決められた。
田んぼに勝手に入ったと苦情が来ると、勝手にあぜ道や敷地内に入ることができなくなった。
大人たちが自分の都合で禁止にしてきたことが、子供たちの自然に触れる機会を奪っていることに気付いていないのだ。
1つの問題が起こると全部を禁止にしてしまう。
使い方を教育したり、注意するポイントを話したり、子供がルールに慣れるまで大人が見守るだけでもいい。
それさえできれば、禁止にする必要はないのだ。
大人たちが忙しすぎるのかな?
紹介していただいた学校
⭐︎グリーンスクール インドネシア
保護者がガイドを務めている
唯一の悩みは「子どもが学校から家に帰りたがらない」
⭐︎夢見る小学校 きのくに子供の村
水力発電を川で作り電気を町へ販売
⭐︎マザーベリースクール インド
理科を英語とヒンディ語で授業
ゲームの遊び方表記が英語 自然に覚える
⭐︎イエナプラン オランダ
サークル型の机配置
お題だけ決めて、方法や何をするかは児童が決める
金曜日に振り返りと翌週のプランニングする→自分で生活を回す経験 自立へ
この旅をひとことで表すと
大事なところにお金を使っている日本はタコツボ
職員室での会話が必要(コミュニケーション)
鉄棒をさせたければ、入口に置けばいい
⭐︎フォルケホイスコーレ(デンマーク)
家具がおしゃれ 環境にお金をかけている
大人立ち入り禁止の部屋
子どもだけの世界を大事にする
⭐︎フィンランド
廊下にフリー卓球台
コーヒー飲みながら授業をしている先生もいる
すべての職員室に貼ってあるイラスト
体育はサーキット式
ボードゲームの充実
⭐︎エチオピア
教員の休憩室(子供は入れない)
掃除の習慣
日本と韓国のみ
日本の当たり前は世界で価値がある
先生も不得意がある 生徒と一緒に学ぶ
体を動かしてから学ぶ
わざわざ体育着を着なくてもいいのでは、、、
あとがき
とりあえず、メモした言葉を並べてみました
※あくまで、私の個人的な意見です。