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拝啓いとしのジャンドゥーヤさま

みなさんこんにちは、まめもです。

突然ですが「ジャンドゥーヤ」ってご存知でしょうか。
(ジャンドゥイヤと表記されたりもしますね)
チョコレートの種類のひとつなのですが、たいへんな魅力をお持ちの方なので、今回は愛を込めて一筆したためたく存じます。
拝啓、いとしのジャンドゥーヤさまへ。




◾️ジャンドゥーヤとは


ジャンドゥーヤとはチョコレートの一種で、ローストしたヘーゼルナッツやアーモンドに砂糖を加えてすりつぶしペースト状にし、チョコレートを加えてローラーにかけたもののこと。ヘーゼルナッツがたくさん自生していたイタリア、ピエモンテ地方が起源とされています。
原材料のうちおおよそ30%前後をナッツが占めており、なめらかな口溶けと豊かな香りが特徴です。

似たようなものに「プラリネ」が存在するのですが、プラリネは一般的には砂糖を煮詰めた糖液をローストしたアーモンドやヘーゼルナッツにかけたものを指します。(なのでチョコレートは入っていなくてもプラリネ)
ただチョコレートでプラリネといえば、このキャラメリゼしたナッツをペースト状にしてチョコレートと合わせたもの、であることが多いです。


◾️ジャンドゥーヤでしか得られない栄養がある


私はこのジャンドゥーヤが大好きでして、
・ねっとりとしたなめらかな食感
・ナッツの豊かな香り
・ナッツとチョコレートの一体感

が味わえる、代え難い美味しさのチョコレートだと思っております。
キャラメリゼするプラリネに対し、ジャンドゥーヤはローストしたままのナッツを使用するのでより素のままというか、ナッツの香りがダイレクトかつミルキーな感じがします。
そしてプラリネはある程度粒感を残す場合も多い(この辺は本当に物による)ですがジャンドゥーヤはとにかくなめらか。
体温でゆっくりと濃厚にとろけていくのが至高…!
ナッツとチョコレートのえも言われぬ一体感、マリアージュ...それを最大限楽しむことができるのがポイントです。
もちろんプラリネも大大大大好き、しかし一方でそこには確かに、ジャンドゥーヤからしか得られない栄養があるのです。


◾️ジャンドゥーヤいろいろ


実はジャンドゥーヤを使った製品もいくつか種類があります。
今回は無駄にイラストを描いてみました。笑。

・ジャンドゥイオット

包装紙の表現力がなさすぎて笑う

ジャンドゥーヤといえばまず思い浮かぶのがこれ。三角柱の形が定番で、口溶けがよくもっともストレートに味わいを楽しめます。


・クレミーノ

3層とも味が違うものもあります!

ジャンドゥーヤで作った小さなキューブ状のチョコレート。風味の違うジャンドゥーヤを層にして組み合わせるので、より複雑な味わい。


・クリームタイプ

VESTRIのパッケージ風で描いてみました〜!
VESTRIはかわいいスプーン付きなのもうれしいんですよね

イラストはスプーンで掬って食べるタイプですが、スプレッドタイプもあります。ジャンドゥイオットよりさらになめらか。

他にもタブレット(板チョコ)、アイスやクッキー、ケーキ、ボンボンショコラなど、ジャンドゥーヤは幅広く使われています。



◾️個人的おすすめブランド


私はバレンタイン購入品リストに「ジャンドゥーヤ部門」を設置しており、毎年できる限り違うブランドを選ぶようにするのが密かなこだわりです。
一口にジャンドゥーヤといえど各ブランドのこだわりが垣間見えるのが楽しい!ぜひみなさんも食べ比べてみてください。


・Caffarel/カファレル(イタリア)

1865年、ジャンドゥーヤはカファレルによって世界で初めて発明されました。つまりジャンドゥーヤの始祖、そしてわたしのジャンドゥーヤ好きもカファレルがきっかけだったのでした。
なんといってもまず惹かれるのがパッケージの可愛さ!
キュートなきのこやてんとう虫、ガーリーなイラスト缶、クラシックな箱入り、などどれもこれも魅力的です。
味はジャンドゥーヤどストライクな濃厚ねっとり感、一粒でしっかり食べ応えあり。ぜひコーヒーと楽しみたいですね。
1,000円以下〜予算や用途に合わせて選びやすく、輸入食品店、雑貨店(DEAN&DELUCAなど)に置いてあることも多く手に入りやすいのも嬉しいポイント。季節限定のコレクションもあって見ているだけでも楽しい!


・yumiko SAIMURA PiccolaPasticceria/ユミコ・サイムラ ピッコラパスティチェリア(イタリア)

日本人女性の才村由美子さんがシェフを務めています。
才村さんは大学時代に渡伊、星付レストランで料理人を経験されたあとパティシエの道に進みました。ワールドチョコレートマスターズのイタリア代表に選ばれるほど実力あるブランドです。
2024年に初めて味わい、あまりの美味しさに心が震えました。
ど素人の私にすら、丁寧で心のこもったお仕事から生まれたショコラであることがわかるのです…もはや尊い……。
代名詞である「ピッコロ・ジャンドゥーヤ」はナッツの豊かな香りはもちろんすばらしく、ミルクチョコレートと合わせているのにそうとは思えぬほど甘さ控えめで後味すっきり、濃厚ながら重たくありません。
仕事でくたくた&イライラしている時でもこのショコラを食べると瞬間心が洗い流されるように癒されて、なんだかほっとできます。
あ〜〜チョコレートって本来、こういう幸せを与えてくれるものだよね…!他にもタブレット、焼き菓子など様々なラインナップがあるので来年はさらに幅広く楽しみたいと思います!


・Guido Gobino/グイド・ゴビーノ(イタリア)

https://guidogobino.com/en/

1946年、トリノの小さなチョコレート工場から始まった歴史あるショコラトリーです。現在のブランド名の「グイド・ゴビーノ」は2代目シェフのお名前から。
グイドゴビーノは全体的に甘さが控えめなので、普段スイーツをあまり召し上がらない方にもおすすめしたい!製法にもこだわっていて、素材本来の香り/美味しさを楽しむような大人っぽいイメージです。
イタリア産のシーソルトとエキストラバージンオリーブオイルを練りこんだクレミーニ・アル・サーレは初めて食べた時「ジャンドゥーヤってこんな方向性もあるのか!」と心踊りました。
ジャンドゥーヤの世界が一歩広がること間違いなし!
パッケージも黒や赤基調で凛々しく、男性へも贈りやすいです。


・Maison Fresson/メゾン・フレッソン(フランス)

ジャンドゥーヤがメインのブランドではないのですが、こちらのジャンドゥーヤがあまりにも好きなので入れさせていただきました。

※旧フランク・フレッソン。シェフが他界され、今は奥様とお弟子さんがブランドを引き継ぎ、屋号を変えて経営されています。

ジャンドゥーヤといえばねっとりと濃厚なイメージが強いですが、このジャンドゥーヤはエアリーでふわりとほどけるようなのです...。衝撃!
あまりに好きすぎて別記事で詳しく書いておりますので、よろしければ読んでみてくださいね。



◾️みんなではまろうジャンドゥーヤ沼

ジャンドゥーヤ、チョコレート好きの方からしたら超定番なカテゴリですが、「見た(聞いた)ことあるけどなんぞや」という人はまだまだ多い気がしています。

でもジャンドゥーヤってナッツ系のチョコが好きな人間の心をおもいっきり掴んでくるインパクトがあって、出会ったらはまってしまう人、「こんな美味しいものがあるなら早く教えてよ!」みたいな人、いっぱいいると思うんですよね…いつも人類に幸福と癒しをありがとうございます、ジャンドゥーヤさま...

私もまだまだ知見が浅いので、ぜひみなさんのおすすめブランドやこのブランドのこれを食べて!というピンポイントな商品があればぜひ教えていただきたいです。

今回もお付き合いいただきありがとうございました!ではまた〜!




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