インスタント沼
昔から時間ができると映画を観る。でも誰かに饒舌に語るような知識はない。俳優・監督・脚本家の名前も全然わからなかったりする。ジャンルも幅広くなく、洋画より邦画ばかり観ている。
けど、SNSを見ているとめちゃくちゃ映画に詳しくて、素敵な感想を書いてる人が沢山いて、純粋に凄いなぁって感じた。
その人達を参考にして少しでも多く映画を観たい。自分だけでは手を出さないけど面白い映画は沢山あるはずで、そんな映画も観てみたい。
そんなこんなで気持ち新たに映画のある生活をはじめようと思い立ち、こんなものを書いている。
今まで観た映画も初めましての映画も2022年は沢山の作品を観ていきたい。
***インスタント沼***
何度も観た映画の一つ
一言でいってみると くだらなく笑えて元気になれる映画。くだらないと言えば聞こえが悪いけど、終始笑っていられる。隅々凝ってるところが沢山あって見応え満載。
主人公の沈丁花ハナメ 仕事を失ったあと運気低迷しジリ貧の生活が始まる。母親の書いた手紙をもとに出会った、父親かもしれないおじさんとの謎の楽しい時間。ハナメの素直で可愛い感情表現。クセしかない周りの愛すべき人達。予想できない展開。映画にぴったりな主題歌。どれも大好き。
エンドロールみた瞬間にDVD買う事を決めた。そして今では私の宝物。
ただ未だにシオシオミロは試した事がない。インスタント沼好きとしては失格かもしれないけど・・・
正直、こんな世の中で毎日の報道に嫌気がさしたり、仕事や家事に疲れたり、ストレスが溜まったり、ため息つく事が増えたなと思う。毎日一生懸命に生きすぎて余裕がなくなる事もある。そんな時の救世主。
ハナメは最後叫ぶ。思いっきり、気持ちよさそうに。
そこに全て詰まってる。
長いか短いかわからない人生、いっぱい笑いたい。泣く事も怒る事も愛おしい感情の一部だけど、笑う事にはかなわない。何かを見て聞いて感じて、誰かと話をして美味しいものを頬張って。そして明日も明後日もそのずーっと先まで。大きな声で笑えたら最高。