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やらずに後悔していること①

先日読み終えた本の中に「やらずに後悔していることを今日から始める」という教えがあった。

私がやらずに後悔していること……

それは「仕事として本当にやりたいこと」をとことん突き詰めることなく、ここまで来てしまったことだ。
好きなこと、得意なこと、どんな自分でありたいか、どんなふうに働いて、どんな生活を送りたいのか。
そういうことを蔑ろにしてきた。 

高校生の時、福祉系の専門職を目指す大学に進路を決めた。

強く憧れる職業というわけでも、心から勉強したい分野というわけでもないが、需要はありそう。
偏差値的にも行けそう。
そんなふわっとした理由で進学を決めた。

大学では、就職を見据えて国家資格を取るための単位を真面目に履修し、それ以外にも職場実習に行ったりOB訪問に行ったり。
選択肢を広げるために教員免許も取得した。
福祉系に限定せず、一般企業の説明会に参加してみたりもしたが、これだ!と思うものが見つからず。

結局、自分に向いているのか疑問に思いながらも福祉系のとある分野に的を絞り、学校推薦で内定を獲得。
この分野を選んだのは、これといって他にやりたいことも見つからないし、いろいろ見た中では一番無難かなと思って……という理由だ。

当時の私は「とりあえず就職を決めること。贅沢を言わずにまずは修行のつもりで働いて、何年か経験を積んだら転職する」と考えていた。
なぜかというと、周りがそういう流れだったからだ。

そして「就職活動とは本音を隠し、建前で乗り切るもの」と認識しており、全力で自分を取り繕っていた。

とにもかくにも、私は晴れて社会人となり、国家試験にも無事合格した。

しかし、そこからが試練だった。
それはそうだ。
自分の興味や適性と全くかけ離れた世界に飛び込んでしまったのだから。
薄々勘付いてはいたものの、実際に職場に入ってからの日々は、想像以上に過酷だった。

そうはいっても、自分で決めたことだ。
簡単に投げ出すことはできない。
頑張らなければ。
でも、失敗の連続で、注意されたり呆れられたり。
毎日憂鬱だった。

(長くなるので連載にします。次回に続く。)


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