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資産○○億円の仕事術 vol.25 プロジェクトマネジメント実務 QCDにおけるスコープとリスク管理
"どんなキャリア選択においても"自分の強み"を意識すべき”
これは、私が職場で出会った資産○○億円を稼いだ、元外資コンサルパートナーに教えてもらったことです。
自分の仕事スキルを伸ばすには、「いかにすごい人と一緒に仕事をする」かが一番だと思います。
その時に、その人の考え方や、マインドセットを自分のものにしてしまうのです。私は、その人と出会えたことによって、自分の仕事に対するマインドセットを大きく変えることができました。仕事に"楽"はありませんが、常にワクワクしながら向き合っています。
このシリーズは、資産○○億円を稼いだ人から、教えてもらった仕事術を紹介していきます。
「そもそも、どうして外資コンサルティングのパートナーまで残ろうと思ったのですか?」
『それは、社内に"目標となる人"がいたからだ。この人みたいになれるのであれば、自分はこの仕事を続けていきたいと思った。それに加えて、この仕事が自分に合っていると思った。そういった"納得感"は重要だ。』
『これは、就活生や社会人にもいえることだが、そもそも"やりたいこと"というのは簡単に見つかるものではない。"やりたいことが見つからない"根本理由は、自分の中にある。"軸"だ。"やりたいこと"は今自分がもっている価値観の中から見つけていく必要がある。それは、社会との関わりでやりがいを感じた瞬間ともいえる。これは、自分と向き合わない限り、明確にすることはできない。』
「なるほど、それでは、"やりたいことができずに転職したい"といった場合はどうすればいいのでしょうか?」
『まず、今おかれている環境で"本当にそれはできないのか?"は検討すべきだ。』
『よく転職したい理由は2パターンに分かれる。「①今いる状況が不安」なケース。「②やりたいことを追求して次のステップに進みたい」ケースだ。』
『いいか、今から厳しいことを言う。「①」のパターンは、「不安」というわからないことを放置している"怠惰"な状態だ。そんな中途半端な気持ちでは、自社、そして、転職先でも上手くいくとは言い難い。』
『そして、「②やりたいこと」は、"自分の強み"を中心に決めていくべきである。それは、相対的な自分の特徴である。そのやりたいことの背景に"文脈"があれば、人は希少価値を感じる。そこに、自分が、"納得性と一貫性"とともに、自信を持てるかが重要だ。』
『いずれにしろ、"中途半端"が一番いけない。目標達成に向かって、常に頑張るんだ。そのために、この"仕事術"は君の生涯にわたる"資産"になる。』
「なるほど、とてもいい話が聞けました。モチベーションが上がったところで、次の"仕事術"を教えてください!」
(全体でvol.30.を想定してます。こちらを読むにはマガジンをオススメします)
(このnoteは1話目を無料で読むことができます)
[好評により、先着10名様まで、マガジンを¥2000→¥800と60%オフでご提供します(様子を見て継続します)]
『それでは、QCDにおける「スコープとリスク管理」について教える。』
『まず、スコープ管理について話す』
『ここでは、スコープとはプロジェクトの範囲のことを差す。スコープと、Q(クオリティ)は異なるものである。スコープを縮小したからといって、Q(クオリティ)のレベルが下がるわけではい。Q(クオリティ)のレベルを下げたり、スコープを小さくしたりすると、C(コスト)が少なくなる可能性が高まるという意味では似ているが、本質的には別物。』
『スコープを小さくすると、全体がコンパクトになるので、目が隅々までよく届くようになり、結果としてQ(クオリティ)が高まることは期待できなくはないが、そもそもスコープが広い場合には、多少それが小さくなっても大勢には影響しない。それゆえ、Q(クオリティ)に対する負荷が下がるとも限らない。』
『Q(クオリティ)はQ(クオリティ)として、作り込みの体制を確保し、実際の品質向上を実現すること。』
『スコープの拡大については、C(コスト)の増大、つまり収益性の低下と連鎖するため、自身がプロジェクトマネージャーの場合、その管理をきっちり行うこと。追加の報酬を本来求めるべきものとそうでないものがあるが、単に管理を行うだけではなく、収益にも責任を持つ必要があるので、売上の回収には細心の注意を払うべき。』
『顧客から見た場合、「あって当たり前」の機能の扱いは微妙だが、C(コスト)、D(デリバリー)の議論などを含めて、安易に顧客に「わかりました」というのは避けるべき。』
『協力会社に関しては、一方的に「こちらが不利」な状況を作らないために、注意すること。』
『スコープは、自分の知らないところで拡大することが多いので、プロジェクトメンバー全員に対して管理をきっちり行うことを徹底するのも重要である。』
『そして、QCDとスコープに関して、基本的には、情報は社内で共有しておくべきだが、たまには使い分けも重要である。』
『対顧客でスコープの絞り込みの議論をする一方で、自社や協力会社のメンバーに対しては、最終的な着地点よりは、一段上を目標とおいておかないと"低きに流れる"可能性がある。「二重帳簿」は効率が悪いが"必要悪"という考え方はあるので、しっかりと判断すること。』
『次に、リスク管理について話す。』
『これまで述べたQCDを達成しようとするときに、様々な阻害要因、つまり「リスク」が発生する。兆候を早期に捉え、適切な対応を取り続けることを「リスク管理」という。起こりそうな問題を事前に検討し、発生した場合の対応を検討しておく。』
『リスクが現実になると、それは既にリスクではなく、トラブルである。その解消のための対応にはエネルギーが必要になる。』
『C(コスト)、D(デリバリー)については、コンティンジェンシー(想定外のことが起きた時の)プランを見ておく。実際には、メンバーの経験がものをいうので、ある程度全体を見る能力と課題をこなす能力をもちあわせた人間を、確保しておくのも、特に規模が大きい場合には有効。』
『C(コスト)とのバランスの議論ではあるが、話がまずい方に倒れたときに余力がないとプロジェクトの破綻につながることを注意すべし。』
『今回は、以上。』
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