いつか忘れてしまうとしても

今日は、隣駅に住んでいる祖父母と３人ででかけてきました。

少し前に、認知症の診断を受けた祖父。
気持ちの落としどころが分からなくて詳しくはちょっと書けないのですが、
ひとこと言えるのは、「一見普通だし、しっかりして見える」。
とにかく、そんな祖父と、毎日祖父を支えて奮闘している祖母とのおでかけでした。


食事の後にたわいもない話をしていたら、祖父に突然

「あなたの結婚式は本当に素敵だったねえ。
　あんなに素敵な結婚式はないよ。」

と嬉しそうに言われて、そのあまりの不意打ちに、涙が出そうになりました。
びっくりした。

２年以上前のことだけど（当時は診断前だったし、まだまだそんな素振りもなかった）、覚えてくれているのかな。
そういえばこの前会った時にも、すごくいい結婚式だった、あんなに綺麗な花嫁さんはいませんよ！なんて言ってくれてたっけ。
なんだろう。あの日のことが、祖父にとって良い思い出として残ってるのなら、
すごくすごく、嬉しいな。

今日撮った写真を、「今度ちょうだいね」と言われたので
またすぐに、会いに行こうと思います。

いつか今日のことも忘れてしまうのかもしれないけど、
写真を見せて、何度でも言うよ。
「あの日の北鎌倉はすごく暑かったね。
　一緒にたくさん歩いて、素敵なお庭の見えるお店でお茶をしたね。
　楽しかったね。」