肝臓とエストロゲン
今回はエストロゲンと消化器(肝臓)について。
エストロゲンは、
・脳
・乳腺
・骨
・脂肪組織
・皮膚
で作られます。
エストロゲンが作られたのち、血液を介して全身をめぐり、その後作られたところで限局的・限定的に作用します。
これは他のホルモンも同じで、たとえばインスリンは膵臓でのみはたらくし、パゾプレッシンは腎臓でのみはたらきます。
はたらきを終えたホルモンは肝臓にいって分解されます。
ホルモンを分解するのは肝臓のはたらきの一つ。
ただし、お酒を飲むとアルコールの分解が優先されます。
(薬やサプリメントを摂取した時も同様)。
当然、血中エストロゲン値は上昇。
この状態が続くと、男女ともにさまざまな症状が現れます。
女性の場合は乳がんのリスクがあがり、
男性の場合は精子が減り不妊の原因になります。
・体脂肪率が高い
・コレステロール値が高い
・γ-GTPが高い
これらは、体内のエストロゲン値が高いことを示します。
エストロゲンは精神を安定させる一方、不安定にさせることもあり、
これは体内のエストロゲン量に大きく左右されます。
ちょうどいい量の範囲がとても狭く、コントロールがとても難しい。
くわえて、他の臓器のコンディションや食生活をはじめとした生活習慣の影響を受けやすいので、ちょっとしたことでバランスを崩してしまう。
とてもデリケートなのです。
特に疾患はなくても、お酒を飲むことが多い、常用している薬またはサプリがあって、若干情緒不安定気味で、かつそれが生理周期にリンクしているなら、そこから見直してみると何か発見があるかもしれない。
私事ですが、20代後半の頃、体調がすこぶる悪かった時期に、たまたま受けた健康診断で、
・コレステロール値
・γ-GTP
の二つが高くてびっくりしたことがありました。
実は、この二つの数値は甲状腺疾患でも高くなります。
その頃は体重も激増した時期だったしな。
猛烈なだるさもあったから、甲状腺機能低下症かと思って検査を受けたけど異常なしだった。
それから10年くらい経って、市の健康診断を受けた時は、コレステロール値もγ-GTPも正常値でした(∩´∀`)∩
でも、激増した体重は微動だにせんかった…。くそう。
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