見出し画像

2人の間の壁を知る。

ASDの正体を掴みたい一心

 私たちは出会ってから10年以上経つが、結婚してからは、まだ3年。でも同居してすぐ、夫との意思疎通がどうも上手くいかず、頭が混乱し始めた。ネット上を漁ってみたところ、夫はASD(自閉症スペクトラム)受動型の特性にほぼ当てはまった。でも、”ASDと結婚したらカサンドラ症候群になる”、”頑張ったけど別れるしかない”…等、お先真っ暗案件しか見当たらない。私の探していた情報は『ASD×定型でも上手くやっていけています!』『仲良く暮らしています!』という希望的な実例だった。
 『ASDってつまり何なの!?』と、検索すると、”共感力に乏しい”とか、”他人の感情が分からない”とか、”白黒思考”だとか、簡単な説明記事はたくさん出てくる。
 でもそれって、何が根本原因なのか?それは実生活上での何にあたるのか?が、分かりづらい。それが分からないと解決も見えてこない。
私はその正体を掴みたくて、ここ一年、夫と一緒に徹底的に追い続けてきた。ダメならダメで独身にお互い戻ればいいだけだ。と割り切ってから、真剣にこの実験を楽しむ事にした。

 自分の頭の整理も兼ねているので、基本的にここに書く文章は、夫=ASD、私=定型として書き進めますが、あくまでも私たち夫婦の一例であり、個人差の大きな話である事はご了承願います。

ここから先は

3,092字 / 1画像

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?