米津玄師さんの「死神」を見て、落語に興味を持った方へ。落語はじめの一歩。
2021年6月25日
追記 2021年6月26日
2021年6月27日
2021年6月30日
2021年7月1日
2021年7月6日
(※下の方に追記していきます)
いやーびっくりしました。どなただったか落語家さんのツイートを見て知りました。
米津玄師さんの「死神」のMV
古典落語の「死神」をモチーフにした楽曲。
ご本人が落語家さんに扮していらっしゃいます。
落語界も衝撃が走ったのではないでしょうか?
落語家さんのツイートをいろいろ見かけました。
米津玄師さんは前から落語がお好きだそうです。
さて、この「死神」MVを見て、
「死神」ってどんなお噺? 落語って面白いの?
と思われた方!!興味を持った方!!
ぜひぜひ、落語の世界を覗いてみてください。
ほんの数ヶ月前までは全く興味のなかった落語に、どっぷりハマってしまった私。(Clubhouseきっかけです)
まだまだ落語初心者なので、全く初めての方がどこから落語に入っていけばいいかな?の参考になるかもしれません。
古典落語「死神」のあらすじ
タイトルからしてちょっと怖そうな「死神」。死神、出てきます。
借金ばかりしていた男が、いよいよどうにもならなくなって首をくくろうとした時に、死神と出会います。
その死神が『病に臥せっている人の周りには死神がいて、枕元にいる場合は助からない。足元にいる場合は呪文を唱えると追い払うことができる。
医者になるといい』と助言をくれます。
呪文は「アジャラカモクレン テケレッツのパー」
助言を受け入れ医者を始めた男は、大きなお店の主人の病を治したと評判になり、大金持ちになります。
しかしあっという間にお金を使い果たします。
しかたなくまた医者を始めますが、枕元にいる死神ばかりでまったく儲けになりません。そんなときに大きな商家から声をかけられます。一ヶ月でも延命できたら大金をもらえる。でも死神は枕元にいる。男は、死神を騙すことを考えます。そして……。
中田敦彦さんの【あらすじ名作落語③】
わかりやすいです。
30分くらいから「死神」のあらすじです。
死神が見えるというと「デスノート」みたいですね。
「死神」は、初代三遊亭圓朝(1839年〜1900年) 作 です。
グリム童話をもとにした演目と言われています。
初代三遊亭圓朝は、「牡丹燈籠」「真景累ヶ淵」「怪談乳房榎」といった怪談話も創作しています。
落語ってどんなもの?
「落語」、着物をきた おじいちゃんがお座布に正座して何やらお話している? お客さんはおじいちゃん、おばあちゃんばかり?なイメージがあるかもしれません。
当たっていますが、それだけではないです。
現役高校生の落語家さんもいますし、20代、30代、40代〜死ぬまで現役!と幅広い年齢層の落語家さんがいます。
全国で850人くらい落語家さんはいるそうです。
落語家さん一人で二人以上の役を演じ分け、主に会話で話が進んでいきます。(顔の向きを変えて、役割を演じます)
最後にオチがあるのが特徴です。
お噺も江戸時代を舞台にしたものだけでなく、現代を舞台にしたものもあり幅広いです。
笑える噺、怪談噺、ほろりとする人情噺、などなど。
同じお噺でも落語家さんによって全く表現がちがうので、比べるのも楽しいです。江戸(東京)と上方(大阪)だとかなり違います。
どんな道具をつかうの?とか、お噺のあらすじを知りたい!というのに参考になると思う本を紹介します(まだ少ししか読んではいませんが)
「山田全自動の落語でござる」
「あるある」でおなじみの山田全自動さんの落語の本。2021年5月に発売された新しい本です。
漫画で落語のあらすじを説明してくれます。わかりやすい。
落語家 林家はな平さん との「落語家あるある」も面白いです。
『噺家の女房が語る落語案内帖』
落語ライターの櫻庭由紀子さんの落語初心者向けの本です。
櫻庭由紀子さんは、三遊亭楽松師匠の奥様です。
とても参考になりました。
どんなところで落語を見ることができるか、とか
落語家さんの仕組み?ランク?どのようなルートを進むかとか。
落語のあらすじも載っています。
語り口がすごく好きです。くすっとなります。
『うちの師匠はしっぽがない』
大正時代を舞台にした、上方落語の漫画です。
淡路島からお使いを頼まれて大阪へ来た、豆狸の女の子 まめだ。
いつか人間を化かすのが夢。なかなか人間を化かすのが成功しない。
そんなときに「寄席」を見て、大勢の人間を笑わせている落語家と出会って落語家になることを決意する まめだ の物語。
絵柄も可愛いですし、お話も面白い。
落語のお噺に関連するストーリーになっていたり、落語コラムもあります。
上方の落語は、三味線、太鼓、笛などが入り、にぎやかなのが特徴です。
どこで落語を観ることができるの?
やはり一度は体験しないと「落語」がどんなものかわかりませんよね。
まずはオンラインからでしょうか?
YouTubeで検索するとたくさん出てきますね。
死神もたくさんヒットします。
まずひとつ見てみてください。
(すみません。YouTubeの落語を殆ど見たことがないです。誰か、オススメあったら教えてください。)
リアルですと毎日やっている『寄席(よせ)』とよばれる、たくさんの落語家さん、芸人さんなどが出てくるもの。
一人〜数人の落語家さんの独演会や落語会、勉強会と呼ばれるもの等あります。
私もまだ初心者で、いきなり長時間や知らない落語家さんばかりはキツそうだとハードルが低いところからチャレンジしています。
神田連雀亭
「二ツ目(ふたつめ)」とよばれる若手の落語家さんが出演します。
とにかく安い。500円ですよ。500円!
500円で3席聴けます。(落語は1席、2席と数えます)
昼席は1000円で4席。
映画より安い。
そして、落語家さんとの距離が近い!
一番前に座ったりしたら近すぎてドキドキしてしまいます。
(飛沫対策の大きなアクリル板はありますが)
誰かが言っていた、「元祖 会いに行けるアイドル」(?)というのも納得です。
東京、神奈川、大阪、兵庫、愛知の寄席
私はまだ体験したことがないです。
近いうちに一度体験してみたいです。
4時間という長丁場がちょっと不安なのです。
毎日どこかしらで落語を観ることができる(東京)とは、知りませんでした。
上野鈴本演芸場
浅草演芸ホール
新宿末広亭
※今回の米津玄師さんのMVが撮影された場所です。
池袋演芸場
国立演芸場
お江戸日本橋亭
お江戸上野広小路亭
お江戸両国亭
私が初めて行ったのが、こちらのお江戸両国亭でした。
横浜にぎわい座
天満天神繁昌亭
喜楽館
大須演芸場
以上が落語専用の会場でした。
その他
独演会、落語会、勉強会 1人〜数人の落語家さんの会は、いろんなところでやっています。
見渡すとチラシが貼ってあるかもしれません。
江戸東京博物館
神田明神
他、市民会館、ホール、集会所、カルチャーセンター、カフェ、飲み屋さん、ライブハウスなどなど。
まずは誰か一人、落語家さんを覚えてみる
生存確認されている落語家さんは850人前後いるのです。
故人の落語家さんを入れたらもっと多くなります。
まずは一人落語を聞いてみる。落語家さんを覚えてみる。ところから始めるのがいいのかな、と思います。
私の場合は、Clubhouseで2021年2月にやっていた「Clubhouse寄席」きっかけだったので、そのメンバーさんを覚え、興味をもち、メンバーさんの落語を聴いてみるところからのスタートでした。
皆さん上方落語家さんです。なので、普段聞き慣れない大阪弁をたくさん聴くことになります。関東にいるのに…。
この数ヶ月で何十人の落語家さんの存在を知り、何席の落語を聞いたんだろうと思うほど、片足突っ込んで…どっぷりハマりかけています。
面白く、奥が深い落語の世界。
せっかくですので、ちょいと覗いてみませんか?
追記(2021.06.26、30)
落語『死神』が聴ける落語会
寄席や多くの落語会では、事前に何の演目を話すか書かれていなことの方が多いです。
その日のお客さんの様子や、落語家さんの気分、寄席の場合は他の落語家さんと話のテーマが被らない様に決めたりしています。
あらかじめ『死神』をかけると書かれている落語会を探してみました。
ご参考まで。
7月3日『桂春蝶特別公演』
天満天神繁昌亭
7月19日『死神を聴いてみよう!』
8月4日『真夏の夜の智之介 三席』
天満天神繁昌亭
8月14日『桂春蝶独演会in亀戸梅屋敷』
亀戸梅屋敷(東京)
8月21日『立川こしら独演会~死神スペシャル~』
ライブ喫茶 亀(大阪)
8月24日『古今亭文菊 独演会』
江戸東京博物館 大ホール
追記(2021.06.27)
林家はな平さんの『死神』MV解説
とてもわかりやすい解説でした。
私もポスターに気付きました!おおー東京かわら版だっ!真打ち4人のポスターだ!と思いました。
動画解説も追加されました。
上方落語家の桂壱之輔さんが、米津玄師さんに似ている説
私は壱之輔さんも米津玄師さんも、お顔をじっくり見たことがないので、なんとも言えません。
注意して見てみようと思います。
落語家さんが米津玄師さんの曲を落語にしてみた
古事記を落語にしたり、講義をしたりしている 桂竹千代さん。
新作落語を作られています。
ちなみにこちらの本、絶賛発売中です。
米津玄師さんより前に、落語家さんに扮してのMVを発表していたアーティストさん
知りませんでした!
こちらは、上野 鈴本演芸場での撮影です。
新宿末廣亭、高座からの写真
桂三木助さんが、新宿末廣亭の高座からのお写真をツイートしてくださっています。
掛け軸があるのですね!
個人的なことですが、私が生まれて初めて聴いた落語家さんは、4代目 桂三木助師匠でした。
(上のツイートは甥の5代目)
高校の芸術鑑賞会で初めて落語を体験して、何の噺か覚えていないのですが、とても楽しかったのは記憶にあります。それから落語は全く聴いたことはありませんでした。
まさか今年、不思議なご縁で落語にハマるとは思ってもみなかったです。
(追記2021.07.01)
落語家あるある『死神編』
米津玄師 、新曲の「死神 」を林家木久蔵が解説!
桂米助師匠も解説
追記(2021.07.06)
米津玄師「死神」を落語風にしてみた
「パプリカ」を落語風にした桂竹千代さん。続いて「死神」です。