「粗大ごみ」に憂愁を感じていた小学生時代
こんにちは!ママリ編集部・シンママみほです。
憂愁の秋…秋はなんとなく物悲しい気持ちになることがありますよね。
皆さんはどんな時に「センチメンタル」になりますか?
私は小学生のころ「粗大ごみの日」になると、
なんとも言えず胸がきゅーっとなり、感傷的になっていたのを覚えています。
今回は、そんな「粗大ごみ」にまつわる思い出を書きたいと思います。
30年前は無料回収の「粗大ごみの日」があった
おそよ30年前は、不用品を無料で回収してくれる「粗大ごみの日」がありました。
「粗大ごみの日」になると、ごみ集積所に各家庭で不用品になったものを運び入れました。
ぼろぼろのソファ、壊れたラジオや冷蔵庫…くたびれたぬいぐるみや本棚、ハンガーラック…。さまざまなものが捨てられていました。
それらは町を回っている廃品回収車に回収され、どこかへ運ばれていきました。
「粗大ごみ」を見るのが好きだった小学生
そんな「粗大ごみの日」がひそかに好きだった、小学生のころの私。
学校帰りにごみ集積所に運び込まれた「粗大ごみ」を、一人でじっと眺めていました。
「粗大ごみ」を見ると、どんな人が使っていたのか…その「物」にはどんな物語があるのか…。その「物」の一つ一つにまるで「心」があるような気持ちがしていました。
そして、その「物」が役目を終え、「粗大ごみ」となって捨てられていくことに、なんとも言えない憂愁を感じていました。
「粗大ごみ」はゴミ処理場へと運ばれ、燃やされてこの世界から消えてしまうのだろうか…?それとも、リサイクルされたり、他の誰かの手に渡ったりするのだろうか。
トラックの荷台に乗せられた「粗大ごみ」がその後どこへいくのか…。
ずっと眺めていると、「粗大ごみ」の運命やその続きを想像してしまうのでした。
時代とともに変わった「粗大ごみ」の運命
現在では、「粗大ごみ」を捨てるのは有料になりましたね。
私の住む地域では、ごみの日に出すことのできない「粗大ごみ」は事前に市の生活環境課などに電話をし、回収日を予約します。
そして「粗大ごみ」の種類や大きさによって、収集券を購入します。収集券は1枚500円ほどで、コンビニやスーパーなどで購入することができますね。
「粗大ごみ」が有償になったことで、捨てる手間や料金のことを考えると簡単に捨てることがなくなったような気がします。
手軽に捨てられない分、物も大切に使おうと思いますよね。
また、現在では「メルカリ」などのフリマアプリもあり、不用になった物が他の誰かにとって必要なものとなることもありますね。
そういえば、30年前の「粗大ごみ」たちも、朝はあったのに学校帰りに見てみるとなくなっていた「物」もありました。
「まだ使えるな」と思った誰かが、持ち帰ったのでしょうか。
集積所に捨てられていた、古びた木製のイス。きっと、きれいに磨かれ、補修され、誰かに使われているのだろう。
リサイクルやフリマなどで「物」としての命をながらえ、大事にされることはうれしいことですよね。
「ごみの分別」「リサイクル」に興味のある娘
現在では、「ごみの分別」もかなり厳しくなっています。
それこそ、昔は家庭用の小さな焼却炉があって、そこで紙なんかを燃やしていました。
そして、ごみ袋なんかもスーパーの袋だったり、分別もあまりされていなかったりしましたよね。今では、ごみ袋も有料になり、分別も細かくされるようになりました。
そんな「ごみの分別」や「リサイクル」に、娘は興味しんしん。
「ペットボトルをリサイクルしたら、お洋服になったり、容器になったりするんだよね」
「これはまた紙になるの?」
「ペットボトルのふたを集めたら、ワクチン支援になるんでしょ」
「このぬいぐるみはチャリティーに出そう!」
なんて言って、きちんと分別してくれます。
「物」が大切に使われ、生まれ変わる未来…そんな世界を想像すると、私の胸の奥にあった「粗大ごみの日の憂愁」は影をひそめるのでした。
皆さんは、「粗大ごみ」にまつわる思い出はありますか?