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引っ越し蕎麦は配るもの? それでも食べたい「渋谷周辺のおススメ蕎麦屋5選」
この春に引っ越した人も、そろそろ新しい街に慣れてきた頃だろうか。
引っ越しといえば、「引っ越し蕎麦」。引越し蕎麦の風習が出来たのは江戸時代と言われていて、元々は「引っ越しをした人が食べるもの」ではなく、「引っ越してきた人が近隣に配るもの」だったそう。そこには「当時安価に手に入るものだった」というお財布事情と、「おそばに末永くいたい」「細く、長く、切れない」という意味が背景にある。
「配るはずだった蕎麦」が「自分たちで食べる蕎麦」に変化していった背景には、時代の流れとともに核家族化していく日本社会を感じずにはいられない。おそらくどこかのタイミングで、
妻「引越し蕎麦、用意したわよ。明日配りに行こうかしら。」
夫「別にいいだろ。お隣さんどんな人かもわからんし。そういう古臭いのは、嫌われるかもしれん。」
妻「それもそうね。じゃあ晩御飯に食べちゃいましょ。」
という会話が繰り広げられたに違いない。何とも切ない…。
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それでもやっぱり蕎麦食べたい~おすすめ蕎麦屋をシェアする
時代の流れと共に変化してきた「引っ越し蕎麦」。
本来の引っ越し蕎麦が配るものだとしても、やっぱり食べたい。だけど引っ越して来たばかりで、どこに蕎麦屋があるのか分からないし…。
そこで、渋谷周辺に先に住んでいた僕から、渋谷周辺に引っ越してきた人に向けて、渋谷周辺の「おすすめ蕎麦屋」を紹介する。
1)蕎麦 冷麦 嵯峨谷
以前に『マツコの知らない世界』で紹介された嵯峨谷は、そば粉100%の十割そばを安価に楽しめるのが魅力だ。
平たく打たれた蕎麦は、通常つなぎとして入る小麦粉が入っていないので、存分に蕎麦の風味を放ち、鰹の出汁に浸して食べると口一杯に旨味が広がる。
引っ越し貧乏だけど、美味しい蕎麦が食べたい!という人にオススメ。
【蕎麦 冷麦 嵯峨谷 渋谷店】渋谷駅 徒歩約5分
2)吉そば
都内を中心にチェーン展開する立ち食い蕎麦の「吉そば」は、なんといつでも大盛り無料。
お腹を空かせた若者の強い味方である吉そばを展開するのは、貸し音楽スタジオなどを運営する株式会社NOAH。その証拠に、音楽スタジオNOAHがあるビルの1階には必ず吉そばが入っている。(著者調べ)
蕎麦も、つゆも、天ぷらの野菜も全て国産。こだわり抜いた素材のハーモニーが心の琴線をかき鳴らすこと間違いなし。
【吉そば 池尻大橋店】東急田園都市線「池尻大橋」駅 徒歩3分
3)東京へぎそば 匠
へぎそばは、新潟県魚沼地方発祥の蕎麦で、へぎ(片木)と呼ばれる器に盛り付けて食べることから「へぎそば」と呼ばれるのだそう。
つなぎに布海苔を使っていることで生まれる、独特のコシの強さと滑らかさが食欲を掻き立てる。一口ずつ丁寧にまとめられた蕎麦は、飲み会終わりでもペロリと食べられてしまう。
明け方までやっているので、始発までゆっくりする場所としても最適。
【へぎそば匠 渋谷文化村通り店】JR渋谷駅 ハチ公口 徒歩5分
4)板蕎麦 山灯香
三宿交差点付近にある、芸能人もお忍びで訪れるおしゃれ蕎麦屋。雰囲気の良い店内はデートにもぴったり。
噛みごたえのある平たい蕎麦は、日本酒との相性も抜群。焼酎が好きな人は「蕎麦焼酎の蕎麦湯割り」もご賞味あれ。
以前は深夜まで営業をしていたものの、料理長の高齢化のため昨年から深夜営業を止め、昼営業にシフトしたのが悔やまれる。ただそれでも、末永く無理せず続けてほしい絶品蕎麦。
【板蕎麦 山灯香】池尻大橋と三軒茶屋のちょうど中間あたり
5)初代
こちらも美味しい蕎麦とお酒が頂けるお店。品のある店構えと店内は、異性とのデートにも使えるし、目上の方を連れて行っても喜ばれる。
蕎麦も美味いのだが、ここで食べて欲しいのは名物「初代の白いカレーうどん」だ。見た目のインパクトはカレーうどんの概念を打ち砕く。「白い」正体は、ぜひ自身の舌で当ててもらいたい。
こちらも明け方までやっており、昼間は混雑しているが終電以降は比較的空いているので、飲み会の帰りにぜひ。
【初代】JR恵比寿駅西口 徒歩2分
【終わりに】蕎麦屋と共に末永く
いかがだろう。
渋谷周辺にはこんなにも素敵な蕎麦屋がたくさんある。まだあまり都会に慣れていない人も、引っ越し蕎麦を食べに行きがてら、街を散策してみてはいかがだろうか。
おいしい蕎麦屋と共に、渋谷の街を、末永くよろしくお願いします。