まさかのところで注意欠陥! 試験でルールを勘違いするADHD夫
こんにちは、ママノスケです!
数ある記事の中からお立ち寄りいただきありがとうございます。
さてさて、今回は3年ほど前のお話。
当時夫は1度目のメンタル不調に陥っていた時で、
初めてのこともあり、得体の知れない状況に困惑しつつも頑張って仕事を続けている時期でした。
今回は、そんな時期に思いがけずに訪れた昇格試験の時のお話です!
夫の会社では昇格には試験がある
他の会社ではどのように昇格して行くのか分かりませんが、
夫の会社では「昇格試験」というものがあります。
様々な部署から昇格候補者が選出され、
そのメンバーが集められ、
現在の仕事での課題や目標などをお互いプレゼンをしたり質疑応答などしながら発表し合う。
そこには審査員的立場の方々も居て、
フィードバックしつつそれぞれの課題を補いながら第2回が行われます。
そのプレゼン大会のような試験を経て、その後の面接を突破した人たちが見事昇格して行くそうです。
そしてこのプレゼンに向けての資料作りがまた大変なんだそう。
(夫の実感ですが)
自分が納得した資料で勝負する訳ではなく、
部署の上司たちに確認し、アドバイスを仰ぎ、修正に修正を重ねてGOが出た資料でしか勝負できないそう。
それはもはや、個人の昇格の素質を見るものなのか?
なんて疑問が沸くのは私だけでしょうか?笑
そもそも本人の現在の実力を測る為には、自力で作った資料じゃないとダメなのでは?笑
もしかして夫の場合のみそんな事になってるのか?汗
当時いろんな事を思いながら話を聞いていた私。
夫はメンタルが不調だった事をもちろん上司にも伝えていたので、
もしかしたら夫の場合だけ周りが手を差し伸べてくれていたのかもしれません。
ただ、夫にとってはこれが大変だったようで。笑
とにかく、メンタルを病んでる中追い討ちをかけるような状況に必死で食らいついていました。
ちなみに、昇格試験を受けるオファーは、夫自身が決断してきました。
昇格試験候補の人数には限りがあり、
夫が断れば他の方にチャンスが回るのですが…
その時は、「途中で無理だと思ったらやめて良い」
なんて悪魔の囁きをしながら、とにかく夫が納得して進めたら良いなと思っていました。
昇格の野望を抱いていた方々、この場を借りてすみません。汗
当時のメンタル不調の理由は、明確には分かっていません。
何か環境や人間関係の変化があった訳ではなく、きっかけ的なものはナシ。
ただ、本人の実感としては、
夫に期待をかけてくれていた当時の社長がかなり厳しく、なかなか提案が通らない状況で徐々に病んでいったのかな。
との事でした。
夫は承認欲求が強め。
確かに自信満々に生きて来て、やりたい企画の職種で新しい社長に期待されながら頑張っていたのに
思った様に自分の提案が通らない、上手くいかない…
こんな状況は、夫には辛かったかもしれません。
話を聞いていた私としては、社長は期待していたからこそ厳しかたったのだと思うのですが。
蜷川幸雄さん的な方。
食らいついて行けた人たちは、素晴らしい役者として活躍していくような。
そんなこんなでメンタル不調に陥った夫にとって、
また自分で作った資料になかなかGOが出ない状況は、かなりの追い討ちだったと思います。
でも夫は、途中で諦めることはなくなんとかプレゼン時間まで到達しました。
練習もして、いざプレゼンへ
資料がなんとか出来上がり、
私相手にプレゼンもしながら準備をしていた夫。
基本的なルールを聞くと…
1人90分のプレゼンをし、その後質疑応答
最後に総括でフィードバックがあり、その課題を修正して第2回に臨む
との事。
……えっ? 1人90分?!
その時の昇格候補者は全部で11人。
その11人がただただプレゼンをするだけでも990分、16時間以上かかる計算…。
いや、流石にそれは有り得なくないか?!
勤務時間超えますが?!
そのまま伝える私。
休憩無しでやる訳も無いし、そもそも質疑応答がどれくらいあるのか…
しかし夫は、
「そうだねぇ。でもなんとかなるんじゃない? 質疑応答含めて90分って事かなぁ?」
なんて呑気な返答。
ここで私も、夫を信用せず昇格試験についての資料を見せて貰えば良かったのですが。汗
とにかくその時は、プレゼンの内容にばかり注目していてそもそものルールに目が行っていませんでした。
そして迎えたプレゼン当日。
願掛けに私が昔プレゼントしたネクタイをして夫は会社に向かって行きました。
私もエールを送り、いつもより気合いを入れてお見送りをしたりして。
後は落ち着いて実力を発揮するのみ!
…とか思っていましたが、
やっぱりADHDは裏切らないという本質を目の当たりにする事になりました。笑
帰宅した夫は衝撃の報告をして来ました。
「プレゼン15分だった…」
…えっ?! 90分が15分になった?!
どゆこと?!
詳しく聞くと、
プレゼン自体は15分で、質疑応答を含めた最大の待ち時間が90分
というルールでした。
全然違う…笑
それってもう、プレゼンの内容というより質疑応答に対しての答え方を見られる試験なんじゃないか?!
そして夫は、始まりのルール説明で初めて自分の勘違いに気づき、
焦って軌道修正したものの、やはり15分には収まらず、途中で強制終了されたとの事。
…それって最悪なんじゃっ?!
という思いを飲み込む私。笑
能力以前に基本ルールを理解できない大人として評価されちゃったんじゃ?!
夫はそれでも、第2回でちゃんと修正できれば行ける!!
と、前向きに…というか、やっぱり見積もり甘く思っていたようですが…
結果的には、やっぱりその後の面接には呼ばれる事なく昇格できませんでした。汗
そりゃそうですよね。
私が評価する側でも、基本ルールが理解できないのはかなりの減点ポイントだよな。。
これを夫に話しましたが、夫は
「え? そんなにマイナス要素かな? そこじゃないと思うなー。」
という反応でした。
そもそも、いただいた資料にはちゃんとルールが書いてある。
それをちゃんと読めていない、理解できていない、自分だけ勝手なルールで突き進もうとする。
↑ 社会におけるこのヤバさが分からないのです。笑
この時は、
昇格できなくても経験できて良かった!
と前向きコメントをしていた夫。
ただ、やっぱり傷ついていたようで、
その後昇格試験に落ちた事を気にしているような発言を何度かしていました…。
自分の気持ちに素直に気づいて、落ち込む時はしっかり落ち込まないとダメですね。
夫は今後も昇格しないかもしれないし、
同じような失敗を今後もやらかすかもしれません。笑
でも、そんな昇格しない立場の夫が、
愛すべきいじり所のある夫が、ママノスケファミリーにとっては必要なのかなと思ったりもします。
ただ、今後同じような機会があれば、私も絶対資料に目を通そう!!と肝に銘じた出来事でした。笑
侮るなかれ、ADHDの特性よっ!!
ここぞ!という時も特性を発揮するのだ!!笑
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日が皆さまにとって楽しい1日でありますように。
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