Coda
東京にいるときは8℃がすごく寒いと感じる温度だったが、冬のマイナス2桁を体験した後の2℃も3℃も暖かく感じるし、昨日の6℃はとても暖かい、なんなら暑いくらいだ。なので、愛馬の馬着を数ヶ月ぶりに脱がせて放牧した。
今日はアカデミー賞授賞式
アカデミー賞の助演男優賞と作品賞をとった「Coda あいのうた」はフランス映画「エール!」のリメイクだ。実は昨日、浦河の大黒座でこの映画の予告編を観て、自分が好きで何度も何度も観た「エール!」と同じストーリーだとすぐにわかり、驚いた矢先の受賞のニュースだった。「エール!」のサウンドトラックを持っているほど、好きな映画なので、こっちも観てみたいが、ハリウッドでリメイクで作品賞ってちょっと複雑な気持ち。ちなみに、浦河の方がこのNoteを読んでいらしたら、「Coda あいのうた」は大黒座で4/17-5/14まで上映されます。
コーダ
Coda(コーダ)はChild of Deaf Adultsの略で、耳の聞こえない親(両親であることが多いのではないかと思う。だからAdultsと複数形)をもつ、耳の聞こえる子供という意味で、かつて下のこの本を読んだことがあり、小さい頃から親の通訳となって、役場で何かの申請をする、とか様々な子供に馴染みもないし興味もない、単語もよくわからないところで会話の架け橋をするのだと知った。
知らない世界
この本を読んで一番驚いたのは、トイレに行くと言った、親の視界からいなくなる、その場を離れるときは、必ずそう伝える、サインを送る(立つ音、椅子を引く音、遠ざかる足音などが聞こえないのでわからない)のだそうで、大人になったCodaが就職先で離席するたびに離席しますと告げると、周囲から変な目で見られて、そんなことは普通はしないと知るまでの話だったと記憶している。
葛藤
両親に必要とされ、親を見捨てるわけにはいかないという葛藤もあって、なかなか他の世界に入っていかれないのは、この本でもこの映画でも取り上げている。
音楽
「CODA あいのうた」はまだ観ていないからわからないが、きっと素敵な音楽が流れるのだろう。下は「エール!」の方の歌。フランス語だから、残念ながら歌詞はわからないのだけれど、聞くたびに映画の場面が脳内で再生され、また感動する、を繰り返す。実はつい先ごろ、ネットでこの映画を見直したばかりだった。
逆パターン
耳の聞こえる親を持つ耳の聞こえない子供というと、思い出すのはリチャード・ドレイファスの映画「陽のあたる教室(Mr. Holland's Opus)」。耳の聞こえない子達のためのコンサートで、耳の聞こえない息子のために手話で歌うジョン・レノンの「Beautiful Boy」もよかったなぁ。