会社を休んでみてわかったこと
諸事情により半年ほど仕事を休んでいる(もうすぐ復帰予定)。
その間に感じたこと・わかったことを備忘録的に。
当然ながら会社に行かないので時間はたっぷりある。やりたいことをやりたい時にやればいい。(そしてある程度金銭的余裕もある)
しかしながら、
仕事をしてない自分・稼いでない自分
というものに対峙しなければならない。
私自身は普通のサラリーマンで仕事はそれなりに一所懸命やってはいるが、天職といほどのものでもなく、それなりにライフワークバランスを考えた働き方をしている。年収も低くはないが人に誇れるぐらい高くもない。
そんな私でも、仕事をしていない・稼いでいない状態の自分を突き付けられると、アイデンティティがなくなり、自分の存在価値がなくなるように思えた。社会に対して何の役にも立ってないと。
そしてお金が使えなくなった。収入がないのは期間限定で、それなりに貯蓄もあり、多少のお金を使ったとしても何にも問題ないのは頭ではわかっているのだが、気軽に使えなかった。いくら残高があるとはいえ、貯蓄が目減りしていくのがどうにも気持ちが悪かった。
そしてそして、趣味や旅行も今一つ楽しめないこともわかった。日々の充実感がないというか、毎日趣味で時間をつぶしても正直飽きてきた楽しくない。
また仕事をしていないと極端に人と話す機会が減る。社会との関わりが減り、孤独感を嫌でも味わう。これもつらかった。
仕事をしていないと
・自己肯定感が下がり、自己否定する。
・お金が楽しく使えない(たとえ十分貯蓄があっても)
・趣味で全ての時間はつぶせない。充実感がない。
・人・社会との関わりが減って孤独になる。
現在53歳のため定年まではまだ期間があるものの、今回本当によい定年後のシミュレーションができた。
妻ともいろいろ話したけど、できるだけ無理なく長く働くのが一番よいのでは、というのが結論。社会との関わりができるし、税金を納めることは下の世代のためにもなる。
そして最低限のお金はもちろん必要だけれど、健康と良好な家族関係・地域ネットワークを維持するのが大事ね。
このあたり、実際に体験してみないと理解しがたい。でも私のようなサラリーマンであれば誰もが通らなければならない道である。
世の中には定年前後のことについて書かれた本は山のようにあるけれど、今一つ参考にならない(どうしてもリアリティに欠ける)
こういったことをリアルに共有できる、50歳以上を対象にしたようなコミュニティを作れればと思う。