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子どもの気配の消えたちょっと淋しい夏休み。
毎年『夏』と言えば、息子くん達の夏休みの予定に合わせて、そこを基準に時間も生活も組み立てて過ごして来た。
仕事の休みも、家族の旅行や海水浴やプール、映画や花火、息子くんのお友達が泊まりに来る日に合わせてとって。
給食がない夏休みは息子くん達の朝昼晩の食事の準備。お昼ご飯は仕事でいない日には、息子くんが一人で食べることや弁当を持っていくことを考えて、淋しくないように見て楽しくなるようなメニューを準備。毎日のおやつも何が喜んでくれるかなぁとアイスクリームやお菓子や色々山ほど買いこんで。
今年はどこに連れて行ってあげようか。何を食べさせてあげようか。
考えることも山盛りだった『夏』
子ども達が小学生の頃には、近所の人から「ここは学童保育ですか?」と言われるくらいに、学年も男女も関係なく、低学年から高学年まで色んな子ども達がうちに集まって来ていた。
たまに見たこともない子どもも居て、帰り際
「また遊びにきんさいね」と声をかけると、嬉しそうに「はい!」と笑顔で返事を返してくれた。
たまに、お昼ご飯を持って来ていない子には、息子くんの分と一緒に簡単なご飯を作ってやることもあった。「美味しいです!」とむしゃむしゃ食べてくれるのをにこにこ眺めた。
女の子もいろんな子が遊びに来てくれた。娘のいない私には新鮮で可愛くて。これまた、にやにや眺めた。
中学になった息子くん、担任の先生から「何で息子くんは女の子ともあんなに仲良しなんですか?」と不思議がられていた。「中身はくまモンなんですよ」と冗談交じりに真剣な表情で答えると「そうですかぁ」と笑って納得してくれた。
長男くんが1才の頃に家を建てた。
どんな家が建てたい?旦那さんと一生懸命考えた。
『人が集まる家を建てよう』
二人の意見が一致した。
敷地は狭いけれど、なるべく広く感じられ、沢山の人が集えるように、建築士さんと設計から一緒に考えた。(私は元々は土木建築を大学で学んでいたこともあって)
(そんなことは滅多にないが)私は誰かに「助けて!」と言われた時、「今散らかっているから無理」と言いたくなかった。「わかった!おいで!」とすぐに家に招いてあげたかった。
実際に近所の子ども達や、友達に「家出するならおばちゃんちに来るんよ!」と本気で小さい頃から伝えていた。
「いっつも、おうち綺麗にしとるねぇ」と言われると、そんな理由を私は真剣に答えるが、大体相手は不思議そうに、面白い考えだと言わんばかりに笑われる。
幼い頃、私の生活は安全ではなく、暫く世の中から身を隠さなければならない時期があった。夜逃げのように自宅を出て知り合いの家に家族で身を寄せた経験があった。そんな経験があったから、真剣にそんなことを考えたのかもしれない。
それも今では良い思い出。
私の血となり骨となっている。
息子くん達のいない今年の夏。
息子くんがいなければ、彼らのお友達も来ない。子ども達の気配がない。
プールも海も花火もない。静かで、ただただ暑い夏。。。
週末、旦那さんと買い物に行った時「花火を買おう」と言ってみたが、笑って相手にしてもらえなかった。
今週末は、大学生の長男くんが帰ってくる!
よし!花火を買っておこう。
夏休み、レジャーに宿題に大忙しのお父さんお母さん。
忙しいのは頑張っている証拠。
目の前の子どもと一緒に、楽しむこともお忘れなく☆