周産期の記憶
先週からトラウマの心理療法の研修を受けに関東に行って来ました。
日常的にもよく使う「トラウマ」
例えば「そんなことされたらトラウマになっちゃうよ~」とか。
相談のお仕事の中で出会う子ども達や保護者さんの中には、過去あった出来事にまるで「とりつかれた」かのように、未だに払拭できずに。そしてその記憶はいきなりポップアップしてきて、自分を傷つけたくなったり、周りに居る大切な人への暴言など、自分ではそんなことしたくないのに、つい「口走って」しまう。行動に出てしまう。。。
まだまだ息子くん達がちっちゃかった頃の苦い思い出。
リビングで遊ぶ息子くん達。
何気ないただの子どもらしいわがまま。
いつもであれば笑い飛ばすことの出来る、ただの『言葉』に、自分でも驚くような沸点で反応し、テレビに向かっておもちゃを投げつけてしまったわたし。
頭が真っ白になる。
「なんでこんなことしてしまったのか!!?」
自分でも理解できない『自分』が怖くなる。
子ども達を傷つけてしまわないかと心配で、慌ててトイレに逃げ込んだ。
自分が息子くん達くらいの頃に両親が離婚し淋しい思いをしたであろうことは、記憶にはないけれども知っている。
でも記憶にないことなので「自分にはどうにもこうにもできない体験」
大切な大切な息子くん達。
なのに、大切な息子くん達を傷つけてしまいそうなのも自分自身。
自分の中に居る黒い感覚。
大切な大切な息子くんを、自分の中の黒いところから守らなくちゃならない。
何とも不甲斐ない。何とも情けない。
「わたしがママじゃない方が息子くん達は幸せだったに違いない」
そう考えてどんどん黒く暗いところへ落ちていった。
苦い思い出・・・。
さて。
今回の研修では。幼少期よりももっと前。
お母さんのお腹の中に居た周産期トラウマについても学びました。
産まれて初めて、自分がお腹にいた頃を想像してみる。。。
「息苦しい。」
どろっとした黄色い液体に包まれる。
想像していくと。
勝手に顔がしかめっ面になっていく。
「臭い!臭くて息ができない!」
胃がムカムカしてくる。気分がどんどん悪くなっていった。
お母さんのお腹の中に居る頃の周産期の記憶。
覚えてはいないけれども神経系に刻み込まれたその記憶に、こんなにも身体は反応するのか!と驚いた体験。
自分には子ども時代の発達性トラウマがあるのは分かっていたけれども、既に周産期の時代からの課題があったんだ!と新たな発見。
愕然とはしていない。
『昔』の、「自分にはどうにもこうにもできない体験」と自分自身に怯えていたわたしとは違う!
徐々にだけれども、ゆっくりだけれども、「自分でも何とかできるかもしれない!」と思える『今』のわたし。
研修の合間にセッションも受けながら、自分のこころも身体も整えていく。
3日目の夜。
寝る前のベット。
起きているのか寝ているのか朦朧とした夢うつつな状態で。
「わたしはわたし」だと『へその緒』を自ら断ち切ったイメージが湧いてくる。そこには微塵も不安がない。
「これで安心して息ができる」安堵の中で眠りについた。
わたしは浮いている。
青く澄みさらっと心地の良い水の中を。
わたしの意志で浮いている。
わたしが選んでそこにいる。
もっともっと昔。息子くん達が小さい頃に知っていれば。もっともっと良いママになれたかもしれない。
でも、息子くん達がこんなママでも一緒に育ってきてくれたおかげで、トラウマを抱えた沢山のママ達に寄り添う為の経験をさせてもらえた。
まだまだわたしにも未完了なトラウマが沢山たくさんありそうで。
でも、それってまだまだわたしにも『ママ』として『支援者』としての伸び代が沢山あるってこと!
「トラウマを味わい尽くせ!」
そんな野望を胸に。まだまだわたしの学びは続く。
一緒に学べる仲間との出会いに。
安心して語れる仲間の存在に。
そして、成長し合えることを喜び合える繋がりに。
感謝。感謝!
人はいつでも生まれ変われる。
そんなお手伝いが、いつかわたしにもできるようになりますように。
まだ出会わぬあなたとの繋がりにも感謝。。。
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