切ない想いも大切な経験に整理する。
今日の午後、30年以上ぶりに母校である中学校にお仕事で行って来ました。
瀬戸内海で生まれ育ったわたし。
生活の隣、人生にはいつも『海』がありました。
まだ元気だった頃の放課後の吹奏楽部。
海に向かって個人練習。
パッパカパーーーー。
どこまでも広がっていく。
どこまでもつづいていく。
研修会のお題は子ども達への『肯定的な声かけ』について。
子ども達がこの先どんな風に育っていくのか。
それは、『環境』の影響を大きく受ける。
「この街に産まれたならこのくらい」
「この家庭ならこのくらい」
そんな枠にはまった『環境』なんて蹴り飛ばして!
子ども達が元気に飛び出せる、跳び箱の踏み台のような『環境』とは??
それは、地域や社会や。わたし達。
わたし達の『言葉』1つが子ども達にとって掛替えのない『環境』
この『言葉』1つで、子ども達はのびのび、わくわく、ぐんぐんぐんぐん伸びていく!!
わたし達大人一人ひとりが自分の『言葉』の大切さとパワーを自覚することが大切で。
自分の『言葉』を大切に出来るようになるには、自分にはきちんと『力がある』と自覚することも大切で・・・。
さかのぼって午前中に子育て座談会で出会った素敵なママさんのお話。
下のお子さんに手がかかる時期の「今」
上のお子さんは園を行き渋っている。
上のお子さんを「我慢させている」と心配しているママの優しい気持ちが伝わってくるご相談。
丁寧に聞いていく・・・
上のお子さんは、きちんとママに淋しい気持ちを伝えられている。
これはすごい!
上のお子さんがママにぎゅーっと充電してもらえることにとっても安心している様子。
これもすごい!!
丁寧に聞いていく・・・
「これはここ数ヶ月のことではないの?」
これはここ数ヶ月で出来るようになったことだった。
やっぱりそうか!
「ママは何て上のお子さんに声かけてたの?」
ママは数ヶ月前から上のお子さんに「淋しかったら言うんだよ」と伝えていた。そしてそれをきちんと受け止めていた!
ほうら!見えて来た!
ママに丁寧に関わってもらい、自分の気持ちが徐々に伝えられるようになり、自分の感情と徐々に向き合えるようになってきている上のお子さん。
「子育てで自分の出来ているところを考えたことがなかったけど、ちゃんと出来ていたんだ。子どもも成長していたんだと安心しました」
とほっとした表情で感想を話してくれたママさん。
子ども達が日々ふりかけてもらう『言葉』の1つ1つが。
子ども達の生きる力を育んでいく。。。
久しぶりの母校で考えた。
考えたけれどもわたしには、学校で先生に褒められた記憶が全くもって思い出せなかった。。。
腎臓の病気で入退院を繰り返していたわたし。
中学生の記憶のほとんどは病室と病室から見える瀬戸内海。
部屋から見える黒滝山と青い空。
「普通」の健康な身体だったら。
「普通」に学校に通えたら。
「普通」に友達と遊べたら。
どんなに願っても叶わない私の気持ちを癒やしてくれたのは、いつも変わらずそこにあった『海』だった。
「病気なんかに負けてたまるか!」
「泣き寝入りなんてしてやるもんか!」
「いつか絶対に!大きな世界に飛び出してやる!」
当時の気持ちに久しぶりに触れた瞬間。
何だかとっても切なくなった。
中学生のわたしはまだまだ子どもだっただろうに。
一人で踏ん張って。耐えていた。
しっかり自分で考えて『生きていた』んだ!
帰りながら、母校から見た瀬戸内海の写真を山育ちの友人にポチり。
<山っ子の私からみたら、これは山と海では性格かわるわって思った!>
山も海も。空も人も。周りからの声かけも。
子ども達にとっての『環境』は子ども達の未来に繋がっていく!
『病気』も含めて
「悲しかったこと」も「切なかったこと」、「悔しかったこと」も全部ひっくるめて。
わたしはわたし。
わたしの人生には『海』がある。
あなたからの『言葉』がある。
子どもの頃の記憶をたぐると見えてくるもの。
大切な自分。大切なあなたにも。感謝!
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