綺麗な涙がこぼれました。。。
息子くんは小学校入学と同時にスポーツ少年団に入団しました。
地域のスポ少は子ども達の保護者がコーチやスコアラー、練習中の見守りをしていました。
仕事があり滅多に平日の見守りには行けなかったわたし。
その日は仕事を早く切り上げ小学校のグランドに向かった。
まだ誰も気配のない校庭の隅にある団庫の前。
練習着姿の息子くん。一人でにこにこしながら立っていた。
彼の前にはバットや練習で使う道具が綺麗に並べられている。
私の姿が見えると「ママ!」と私の足に飛びついてくる。
「これどうしたの?」
「僕が準備したよ!」
わたしの足に抱きつきながら、にこにこと私を見上げている。
「誰かにやってと言われたの?」
「ううん。誰にも言われてないよ」
本当に。嬉しそうな笑顔で。
1人きりで練習着に着替え、
1人きりで団庫から重い道具を出して、
1人きりでこんなに綺麗に並べたのか!
『あぁ、この子は野球が本当にやりたくて。野球が出来ることが本当に嬉しくて。楽しくて楽しくて仕方が無いんだ。息子くんは大好きな野球を通じて大きくなっているのかもしれない・・・』
ぼんやりそんなことを考えながら、しゃがんでちいちゃな息子くんを抱きしめた。
スポ少に入れば親もお茶や見守りの当番があり、週末も毎週時間を割かれて大変なのは知ってはいたけれども。
この日の彼の満面の笑みと、ちょっとした成長を目の当たりにしたこの時に息子くんの「スキ」をとことん応援しよう!と覚悟が決まった。
あの日から12年。。。
ただ「楽しい!」ばかりではなかったはずの12年。
たくさんの悔し涙も。
たくさんのうれし涙も。。。
たくさん流した12年。
皆さんは今年の「熱闘甲子園」のテーマソングをご存知ですか?
2024年は、ねぐせ。の『ずっと好きだから』
7月の夏の県大会。
高校3年生のお母さんとして観た県大会は、いつもと全く違う景色でした。
「ずっと好きだから」もわたしの生涯忘れられない一曲になりそうな予感。
息子くんと彼の大好きな野球を通じて、わたしにも沢山の仲間ができました。
お互いの子ども達の成長を心から喜び合える大切な大切な仲間達。
息子くんの試合以外にも、ライブ配信で子ども達の試合をたくさん観ることができました。
小さい頃から知っている子ども達。野球をしている子ども達を、目にしっかり焼き付けるように食い入って応援。
試合終了の瞬間。
最後の夏が終わる。
ナミダがどんどんこぼれ頬をつたって落ちていく。
画面に見える子ども達を通して、画面には映らない応援席のお父さん、お母さん達の想いも、まるでそこに一緒にいるかのように。
身につまされる。込み上げてきた。
子ども達が私達の肩にも届かないまだちいちゃいチビちゃんだった頃から、一緒に応援してきた掛替えのない大切な大切な仲間達。
小学校6年生の夏休み。
「ママごめんね。僕ね高校生になったら寮のある学校に行くんだ。強豪校に入るんだ。ママ淋しいだろうけどごめんね」
甲子園を観ながらつぶやいた息子くん。
「それでね甲子園に出るんだ!」
目をキラキラさせながら。
息子くんの言葉からは、わくわくがこぼれ落ちていた,。
1つでも!1つでも多く!チームの仲間達と一緒に応援していたい!!
1つでも!1つでも多く!野球をしている息子くん達を観ていたい!
1つでも2つでも3つでも・・・。どうかどうか。。。
「スキ」なことは続けられる。
だけれども
「スキ」なだけでは続けられない。
全国の高校球児と、全国のお父さんやお母さんを、心から心から尊敬しています。
皆さんの想いを胸に!
皆さんの愛を声援に!
掛替えのない時間に感謝。
皆さんとの出会いに感謝。
皆さんに出会わせてくれた息子くん達にも大感謝!
伏線を回収していく息子くん。
よし!!いざ夢の舞台へ☆
一緒に嬉し涙を流そうね!