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『竜とそばかすの姫』から想う

『竜とそばかすの姫』を息子くんと観に行きました。

映画で描かれているアバターの仮想現実の世界と現実の世界。

仮想現実では新しい自分を生き直せる。

主人公のすずは歌姫に。私がアバターを作るならどんな自分を生きたいか?


すずにも竜にも現実の世界での辛い体験が。

誰だって心に大なり小なり傷になる体験をしてきた現実の世界。

誰だって持っているその傷を、暴力や恨みつらみにして自分をすり減らすのか、困難を乗り越える力に変えてイキイキと生きていくのか。

人は人に傷つけられるけれど、人は人に勇気をもらって生まれ変わることが出来る。

誰だって『重要な他者』に出会うことで、困難を乗り越える勇気が湧いてくる!


主人公のすずの「ひたむき」で「純粋」に人を想う心が、美しい歌声にのって迫ってくるような。その波は心地よく涙腺も緩み涙が頬をつたう。

ただただ涙がこぼれ、ただただそれを体験「あれ?何でこんなに涙が出ているんだろう」とふっと我に返る。


私は「ひたむき」に「純粋」に一生懸命生きている人が好きです。

思春期の子ども達はまさしく。主人公のすずも思春期の女の子。

彼らの「ひたむき」さに、私はよくはっとさせられます。

大人になって、諦めたり妥協したり、見ないふりをしたり。そんなやり過ごし方が上手になった。でも子ども達は立ち止まり考える。答えが出なくても考えて立ち尽くす。「ひたむきに」


主人公のすずは竜を想い、竜を探し、竜を助けたいと心から行動していく。

すずは「ひたむき」に、想い悩みながら成長していき、新しい自分であったアバターすら「自分らしさ」に融合し、それまでの課題を乗り越えていきます。


スクールカウンセラーで出会うこども達。特に不登校のこども達に私はこの「ひたむき」さを感じます。彼らは純粋でちゃんと立ち止まることが出来ている。

立ち止まっている彼らの話にはっとしながら、時に感動をすることもしばしば。その成長に付き合わさせてもらえる幸せ。


映画を観ていてそんな彼らの笑顔を思い出す。

私はこども達の『重要な他者』になって元気になるお手伝いがしたいと思って来たけれど、彼らが私にとっての『重要な他者』であり私に勇気をくれているのかもしれない。


私がアバターを作るなら?

やっぱりあなたに出会いたい。

「離れ離れの君」とnoteの世界で出会えた奇跡。。。

#映画感想文

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