めしを食ったあとに失神していた日々のこと
長いこと「メシを食った後にぐったり現象」に悩まされていた。
まあだいたいの人は食後にちょっと眠くなると思うし「消化のために胃にエネルギーがとられて眠くなる」みたいな説明されることもあって、そういうもんだと思っていた。
これが自分の場合はひどかった。
食後は意識が朦朧として何もできん。ひどいときは失神に近くなる。そんな感じ。会社勤めをしてた時はこれが本当にひどかったが、単に睡眠不足だと思っていた(睡眠不足だとさらに悪化はする)
結論から書くとこれは低血糖のせいだった。
医師に教えられなかったら普通に気づかなかったと思うのでよかった。
「食事をしたのにむしろ血糖値が下がる」というケースが存在するのである。これを自分の中では「矛盾低血糖」と呼んでいたが、あとで「血糖値スパイク」という言葉を知った。
これだと、普通なら血糖値が上がる要因(食事・カフェイン・アドレナリン作動薬など)で逆に低血糖が悪化する。しゃっきりしようとしてそれらを追加するとさらに悪化。
(めしを食った後にぐったり現象のしくみ)
食事をする
→血糖値が急上昇する
→急に高血糖になったので、すい臓がインスリンをドバーッと出す
→血糖値が一気に下がる
→低血糖
※上記のしくみ自体はお医者さんに説明してもらったものです。
つまり、人体は急な高血糖をあんまりうまく補正できないので、反動で低血糖になるらしい。
自分の場合は会社勤めのさい、パンとコーヒーなどで昼食を済ませてたのでこれが悪化した。さらに早食いのくせがありこれがよくなかった
アドレナリンは血糖値を上げるので、アドレナリンを増やすなどする薬を飲んでたりすると憎悪する。コーヒーもたぶん良くない(自分の体感では)
そんなわけで、この状態になると「めし食ったのに飢餓と同じ」みたいな状態になり、低血糖で脳が真っ先に影響を受け、まるでダイエット中のように頭がボーっとしてきたりするんですね。
さらに悪いのが、そこでしゃっきりさせようと缶コーヒーとかエナドリ飲んだりすること。こうするとカフェインと糖分がさらに追加され血糖値がもっと不安定になる。血糖値が低いのにカフェインで脳を興奮させても、燃料入れないのにアクセルべた踏みみたいなもんなので脳がバグる。低血糖なのとちょっと良くなったような錯覚があるのでさらに飲みたくなる。
エナドリ中毒とかの原因はこれかもしれない。
解決策として医者に勧められたのは
・対処療法的には飴とかをちょっと舐めて低血糖からの立ち上がりを助ける
・予防は血糖値が急に上がらないくふう(ゆっくり食う、炭水化物ばかり食わない、甘い飲み物は吸収速いのでやめる)
予防しないと根本的解決にならないので、地道に取り組んでいる。
最近出回り始めたロウカット玄米が大変よく、これを主食にすえたらかなりよくなった。味は白米のほうがおいしいんですけど、白米はうますぎるので食いすぎる。
白米の時は、同時におからやこんにゃくなど吸収の邪魔になるものを食ったり、ちょっとづつ食う、炊き込みご飯にして野菜などが混ざるようにする。などしている。
早食いの対策はまだしてません。
若いころの自分は早食いが自慢で、メシを噛まずに呑み、喉が詰まったらメシを噛んで呑んで追加して押し込むというようなことをしていた。さすがに今はしていないが、それでも早い。店で食べると、前に座っていた客より早く食べ終わるなどざらである。
自分の場合はちょっと猫舌で熱い汁ものが苦手なので、味噌汁をあんまり飲まないのも影響したかもしれない。合間に汁物をはさんでれば自然に食事のペースが下がっていいのかもしれない。あれは生活の知恵だったらしい。
汁ものを用意しながら食うのは面倒なので、踊りながら食うなどの対策を考えようかな。
そんなわけで、食後に気絶する人とエナドリや缶コーヒーを三本飲んでしまうような人は、踊りながら食うなどするといいと思う