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250.マムララ、初めてエッセイ本を買う。【読書感想文その⑥】


マムララ記念すべき250投稿目です。
救援投手なら名球会入りですよ。
そんな凄い記録でも無いですが(笑)

20投稿目から数えて、
節目記事も24個目となりました。
このnoteは9割方、
つぶやき記事で出来ているので、
長文を書くのが本当に難しい。

今まで長くても3000字まで。
それでも原稿用紙に7枚半。
うえー、長過ぎる(吐き気)

中学生の時に、
小説っぽい物を書いた事があって。
それは大学ノート丸1冊に届きそうな
文字数だった記憶がありますが、
終わらせ方が分からなかったので(汗)
結局未完のまま。

実家に置いて来たのか、
とうの昔に捨てたのか。
もう全く記憶にはございません(笑)

書くという作業は、
それなりのパワーがいるのですね。
節目記事は長文にする、というのは
自分で決めた事なので、
何とかネタを探して書いています。
やれやれ(汗)





①小説以外は初めてかも?




さて今回は読書感想文です。
第4弾ですね。
過去記事はこちらからどうぞ↓








あれ?全部キャラものじゃないの(笑)
実は作家さんが書いた本って、
小説しか読んだ事が無くて。
今回初めてエッセイ集を
買ってみたんですよ。
この時買った本ね↓




失礼ながら名前しか
存じ上げていなくて。
映画化されるという事もあり、
行きつけの本屋の目立つ場所に
デデーンと置いてあったのです。



佐藤愛子先生の
「90歳。何がめでたい」。
現在101歳の先生が
8年前に刊行された単行本に、
未収録の作品を加えたもの。



ちょっと老眼に傾き始めた(汗)
わたしに丁度良い行間。
もしかしたら先生にも
読み易い様に配慮されたのかも?
(失礼致しました)

ここから心に残った
エピソードを3つ程、
感想も添えてご紹介します。


②とにかく声は大きいので



読み始めると、冒頭から
中々のきっぷの良さと言うか。
口が悪いと言うのでしょうか(笑)

小気味良くバッサバッサと、
世の中の出来事や
日々の暮らしの事等を斬って行く。
それがなんとも爽快で。

90代まで現役で書き続けるのは、
ただただ凄い。 
それだけでもう、お手上げ状態(笑)



なぜか私は声が大きい。
その上よくしゃべる。
そのため他人は私を
元気なばあさんだと思いこむ。
九十を過ぎて何が困るといって、
これが一番困るのだ。
仕事(つまり原稿とか講演、
インタビューなど)を依頼されても、
もうそんな余力はない。

散々、働いてきたのだ、
身体の方にガタがきているんです、
というのだが、
なかなか信じてもらえない。

10ページ



どう考えても身体は年々
辛くなって来ているにもかかわらず
声だけは朗々と張り上げるらしく、
元気なのだと錯覚される様です。

仕事の依頼があるだけでも凄いし、
それを何とかして断ろうとする
先生の姿が愉快、と言っては
失礼かもしれないけど。

先生の半分の歳、いやそれ以下でも
身体はしんどい所だらけだけど(苦笑)
バイタリティというのか、
それが声の大きさに現れているから、
「元気そう」に見えるのかな。


③可愛がられなかったけど



先生が北海道の別荘の前で拾った、
メス犬の「ハナ」。
昆布入りの残り物のご飯を
毎日食べていた為か、
15年も生きました。

大して可愛がっていた訳では無く。
ただケージに閉じ込めたりはせずに、
自由に過ごしてもらっていたけれど。
段々といつものご飯が入らなくなり、
ハナは腎不全になってしまいます。
そしてハナが亡くなった後。



ある日、娘が親しくしている
霊能のある女性から
こんなことを聞いて来た。
「ハナちゃんは佐藤さんに
命を助けてもらったっていって、
本当に感謝していますよ。
そしてね、あのご飯をもう一度
食べたいっていってます」

そのご飯がその人の目に
見えてきたらしい。
「これは何ですか?なんだか
グチャグチャしたご飯ですね?」
不思議そうにその人はいったとか。
途端に私の目からどっと
涙が溢れたのだった。

129ページ


先生はハナを拾った翌日、
狐に襲われたのを助けた事があって。
それ以来ハナはいつも
犬小屋では無く、
寝室の外のテラスで寝ていました。
まるで先生を守るかのように。
…これだけで泣けてきますね。


④花粉症は何処へ



長年花粉症だった先生。
まだ花粉症と言う名前さえも
無かった頃かららしいので、
相当年季が入っていらっしゃいます。



そうして去年のことだ。
ついに九十の声を聞き、
そして一年が過ぎて
九十一歳の春が来た時、
私は気がついた。
春はとっくに来ているのに、
何の気配もないのだ。

ハ・ハ・ハクションも起らず
涙も洟も出ない。
花粉症は治ったのである。

178ページ


先生の凄まじいくしゃみを
聞かなくて良くなったと、
ご家族は喜んだそう。
しかしご友人の厳しい一言が。
「花粉症が治るということは、
もうアレルギー反応が起こる体力が
なくなったということらしいのよ」

先生はその時の気持ちを、
「半分死んだ」とか、
「棺桶に片足入ってる」と
表現されています。
そうか、シンプルにそう来たか(笑)
先生に残酷な現実を淡々と知らせた
ご友人もさすが、の一言です。



⑤おわりに…そこまで生きられる?



いやー相当読み応えがありましたよ。
映画も観に行きたくなりました!
草笛光子さんと唐沢寿明さんて、
面白いに決まってるじゃない。

単純に90代まで生きるとすると、
あと40年はある訳です。
…かなりハードル高くないか?(汗)
でも明日死ぬかもという
可能性だってゼロじゃないんだし。

今は冬眠中だけど、
これだってわたしの人生には
必要な時間なのかもしれない。
ただ「あの時ああしておけば…」
みたいな事だけは思いたくないなぁ。
きっと、全部大切な事だから。

是非皆さんにも一度読んで頂きたい!
もし悩みがあったとしても、
一瞬で何処かに
吹き飛んじゃいますよ!(笑)


最後まで長文にお付き合い頂き、
ありがとうごさいました。
今日は2300字!

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