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【グラファシ実績】 エンジニアのキャリアを深めて広げるグラフィックファシリテーション
漫画家、グラフィッカーのまるさんです。
11月に金沢で、高分子学会が主催する、エンジニアのキャリアを考えるワークショップで、グラフィックファシリテーションをしてきました。
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全体のファシリテートをする方と、グラフィックを中心にファシリテートする僕とで、34名の参加者と実施した終日のワークショップでしたが、その中でグラフィックファシリテーションをどう使って、どのように役に立ったかについて紹介をしたいと思います。
イベント概要
今回のワークショップでは、高分子(ポリマー)に関わる大学、企業の若手を集めて、研究者・エンジニアとしてのキャリアについてディスカッションをすることがメインの目的でした。
研究者としての探求テーマを深めたり広げたりすることに加えて、産学間でのネットワーキングを強化も狙いとしてはありました。
その中で、ディスカッションの活性化、参加者の本音を引き出すために、今回グラフィックファシリテーションの依頼をいただきました。
ワークショップの流れ
午前中はインプットの時間がメインでした。
メインファシリテーターから、ゴール、グランドルール、対話から共創へのプロセスについての解説を行った後、僕の自己紹介を厚めにさせてもらいました。
僕は25年もの間、ITエンジニア、エンジニアマネージャとして働いてきましたが、今年(2024年)、50歳を目前に脱サラしてフリーの漫画家・グラフィッカーになりました。
業界は違えど同じエンジニアとして共感できる部分もあるのではと思ってましたが、案の定質問をたくさんいただけて、アイスブレイクになって良かったのかなと思います。
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その後、東京大学の酒井先生、旭化成の社員の方のキャリアを紹介するセッションが続き、ここはグラファシというよりは、グラフィックレコーディング的に話の内容を記録をしていました。
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そして午後がメインのディスカッション。
午前中のセッションを受け、6テーブルに分かれ、テーブルごとに話したいテーマを決めてディスカッションを行いました。
今回のように30名以上で、6つもテーブルに分かれてディスカッションする場合、グラフィックを描く人が1人だとちょっと難しかったのです。
それぞれのテーブルの上に模造紙をおいて、そこに参加者が板書をしながら議論をするのですが、グラフィック担当の僕は各テーブルを回って、話を聞きながら、模造紙の空いているところに絵を描いていくという感じでした。
1テーブルに割ける時間は数分間しかなかったので、テーブルごとに描けるグラフィックは本当に少しだけだったのですが、議論の最中に絵を描いて「こういうことですか?」と確認をすることで、考えるきっかけを与えたり、「そうそう!」と共感を得ることができたかなと思います。
以下はテーブルごとの発表の際に描いたグラフィックです。
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ディスカッションと発表が終わった後、最後の締めくくりとして、午前中の話と各テーブルのディスカッション内容を、グラフィックを見ながら振り返る時間を取りました。
長い一日だったので、午前中のことを忘れてる部分もあったりしたかなと思うので、絵を見ながら私の方で振り返りをお話をさせていただき、良いリフレクションの時間になったかと思います。
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個人的には、もう少しグラフィックを描きながら参加者との対話を深めていく形が取れれば良かったかなと思いますが、人数も多かったのと、グラフィック担当が僕しかいなかったこともあり、なかなか難しい面もありました。ただ、主催者の方々と事前の打ち合わせも行い、今回のワークショップとしては最善の方法が取れたのかなとは思います。
グラフィックファシリテーションを使ったワークショップにもし興味を持っていただけたら、ワークショップの設計の部分から一緒に検討をさせていただきますので、お気軽にご相談をいただければ幸いです!