地方でストラテジックプランナー・マーケターは生き残れるのか?
こんばんは、桜井です。
最近、自分の仕事を棚卸しすればするほど、やっていることがマーケターよりもストラテジックプランナー寄りだなぁと思うことがあり、このスキルセットは地方で通用するのか?について考えてみました。
ストラテジックプランナーとはなにか
ストラテジックプランナーは、広告代理店に勤務して商品開発からコミュニケ―ション戦略までマーケティングの最上流から携わる仕事の幅が広い職種です。
マーケティングの中でも上流工程の仕事がストプラの仕事だと定義されています。
さらに具体的な仕事は↓のように定義されている模様です。
ストラテジックプランナーは、広告マーケティングのメインがマスメディアからWebへ移行していく過程で生まれた職種です。
まず調査によってデータを解析、その結果を最大限に活用して広告戦略を打ち立てます。 仕事は「戦略立案」と「調査」という2つの業務に分かれます。
ストプラはマーケターとの違い
ストプラがマーケティングの上流工程の仕事だとして、ではマーケターとなにが違うのか?業務の棲み分けはあるのか?についての私の見解は「手段として広告を使うかどうか」なのかな、と思っています。
ストプラは広告を出稿する上で成果を最大化させるためにマーケティングに携わる一方、マーケターは売れる必然をつくることがミッションであると考えています。マーケターも広告を手段・手法として利用することはありますが、必ず使うわけではないという解釈です。
ストプラ…手段としての広告効果を最大化するためにマーケティングを上流工程から考える仕事
マーケター…売れる必然をつくり(仕組みそのもの)、手段・手法(戦術)まで落とし込む仕事
広義・狭義のマーケティング論
マーケティング・ブランディングを語る上で外せないのが「広義・狭義のマーケティング論」です。
私の中では以下のnoteに書いてある↓の図がとてもしっくりきています。
ストプラ・マーケターともに広義のマーケティングが求められ、狭義のマーケティング(SEO・SNS・広告運用・アフィリエイトなど)プレイヤー、ブランディング(デザイナー・カメラマン・編集者・コピーライター)プレイヤーとともに手を取って目的に向かって協業していく、といった流れになるんじゃないかと思います。
◉広義のマーケティング実践者
ストプラ・マーケター・クリエイティブディレクター
◉狭義のマーケティング実践者
SEO・SNS・広告運用・アフィリエイトなどの専門家
◉ブランディング実践者
デザイナー・カメラマン・編集者・コピーライターなどの専門家
で、結局生き残れるのか?
と仕事を分解したのはいいけれど、肝心のタイトルである生き残れるかどうか?ですが、私個人としては徐々に生き残れるようになってきた(まだ途上)だと考えています。
まだ私の知る地方では、企画・戦略づくり・リサーチ「だけ」にお金を払う文化はありませんが、その必要性はクライアントの行動変容から少しずつ表出してきていると思っています。
これまでは手法論(新しい広告・新しいメディアなど)を取っ掛かりにした提案を受け入れるクライアントが多かったですが、コロナ禍でよりエッセンシャルな思考が求められ「成果を出すこと」だけではなく、「自分・自社にとって本当にやるべきことなのか?やりたいことなのか?」を判断軸にしているケースも散見されるようになりました。
コロナによって死生観が変わってきたことも背景にあるんだと思いますが、「どうせお金を払うなら自分が後悔しないほうを選ぼう→自分らしくいよう」といった思想が大きくなってきたのは事実だと感じています。
この思想は会社・ブランドがどうあるべきか?といったより抽象的・上流工程の思考であり、ストプラやマーケターが得意とする領域のテーマであると言えます。
だからこそ、私のようなストプラ・マーケターが地方にもっと増えて、市場を作っていくことが求められるはずだと自負しています。
ということで、これからも市場を作っていけるよう、実戦経験を積んでいきたいと思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。